しっかり考えてから動くことと、走りながら考えること

こないだ、早稲田大学が無線給電EVバスの実証試験を始める・・・という記事を書いていて思いました。

中国でオリンピックが開催されたとき、EVバスが運行されましたけど、あのときは巨大なバッテリーをとっかえひっかえしながら力業で走らせてましたよね。無線給電の技術は未完成だし、バスを1日中走らせるほどの容量を持った二次電池を積むことも現実的には不可能だから、だったら車庫に大量に充電器を置いて、大量の予備バッテリーを充電待機させておいて、バッテリーごと載せ替えればいいじゃん、みたいな。

ま、巨大なミニ四駆ですよね。(バスは二駆だと思いますけど)

ところで、わたしは走りながら考える・・・というか、考える能力があまりないので走る以外にテが無い・・・ことが多い気がします。その結果、一瞬で頓挫してしまったあれやこれやが山積みです。で、その対極にあるのが「しっかり考えてから動く」です。

「走りながら考える」と「しっかり考えてから動く」の使い分けってご存じですかね???

最近のビジネス書では、仕事のできる人は走りながら考える、的なことが良く書かれていますけど、そんな単純な話しではないですよね。やっぱりケースバイケースで使い分けないとです。

取り組むべきものがライバルのいない最先端なら、そりゃ走りながら考えるしか無いでしょ、まずどっちでも良いから勘で一歩目を踏み出して、二歩目をどっちに踏み出すかはそのあとで考える・・・と。

一方で市場が成熟していたり、明らかに先行しているライバルがいる時にはしっかり考えて一歩目を踏み出さないと・・・そもそも、踏み出すかどうかも考えないと・・・ですよね。

んでもって思ったのが、EVバスは「走りながら考える」研究テーマだったのに、日本は「しっかり考えて」しまったね・・・って。無線給電で自動車を走らせるのなんて、韓国やドイツではとっくの昔にやっちゃってることなので。中国の巨大ミニ四駆は一見バカっぽかったけど、

「もういいよこれで、電気で走ればなんだっていっしょだよ、電池の交換だって人件費安いんだから全部人力でいいし」

って。とても洗練されているとは言えないですけど、なんか研究していて楽しそう。しかも、おそらくは適当に一歩目を踏み出した人たちは、他の人たちがしっかり考えている間に、たくさんの失敗や反省をしたはず。

机の上で考えることと、実際に行動して失敗すること、やっぱ後者の方が次につながりそうですし、そもそも、なんだかやってて楽しそうですよね。 

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