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ヴォイニッチの科学書

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#iPS細胞

和食の技術をiPS細胞に

新鮮な魚介類が和食の主役ですが、魚など生鮮食品の鮮度を保つために開発された冷凍技術が iPS細胞の保存にもまさに「活かされる」ことになりました。

慶応義塾大学と千葉県のベンチャー企業アビー社などは人間のiPS細胞由来神経幹細胞を凍結保存する技術を確立しました。た。アビー社が持つ鮮魚を凍結する際に磁場をかけて細胞内部の水分子を振動させ、氷の結晶が大きくなって細胞が壊れるのを防ぐ技術を細胞の凍結保存

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iPS細胞ででがん免疫療法

iPS細胞でがん治療が可能になるのか?

京都大学iPS細胞研究所は、がん細胞を攻撃する性質のある免疫細胞をiPS細胞を使って大量生産することに成功しました。武田薬品工業と共同で、増やした免疫細胞を患者に投与する新たながんの免疫療法の臨床試験を5年以内に開始することを目標としています。

健康な人から作成したiPS細胞から免疫系細胞の一種、ヘルパーT細胞を作成し、がん細胞を認識することに関係する遺

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ヒト体細胞がiPS 細胞に変わる瞬間の可視化に成功

京都大学の研究チームがヒトiRS(intermediately Reprogrammed Stem)細胞を発明しました。この細胞は、ヒト体細胞からiPS 細胞へ再プログラム化される中間段階にある細胞です。iRS細胞の特徴はiPS細胞とは大きく異なり、再プログラム化が一時停止で保持された状態から培養条件を変えることでiPS 細胞への再プログラム化を効率よく再開し、1個のiRS細胞からクローンを作成す

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