信州りんごと広島の牡蠣
今年も、サスペンダーじいじのお友達
広島の宮島にお住まいの
小川さんから、牡蠣が届いた。
小川さんは、じいじの大学時代のお友達だ。
毎年12月、じいじは小川さんに 信州のりんごを贈る。
同時期に小川さんは
とても新鮮で、
粒のおおきい広島の牡蠣を
送ってくださる。
じいじは、牡蠣が大好物だ。
今年は、牡蠣鍋とカキフライにした。
ものすごく、新鮮でとっても美味しかった。
わたしたち家族もみんな
小川さんから送られる
牡蠣を楽しみにしている。
数年前までは、サスペンダーじいじが
りんごを贈る先はもっと多かった。
どうしているだろう?と
気になる人、話したい人、会いたい人に
信州の美味しいりんごをたべてもらいたい
と贈ってきたのだ。
しかし、残念で、淋しいことだが
贈り先はだんだんと、減っている。
小川さんの牡蠣が届いた夜
わたしは、小川さんに電話をかけた。
難聴が進んでしまったじいじは
補聴器をつけても、
電話での会話はかなり難しい。
だから、電話をかけるのは私の役目
小川さんが電話口にでてくださると
スピーカーフォンにした。
じいじは、小川さんの声を
必死に聴こうとする。
電話口で、ひとこと、ふたこと、話しをする。
会話とよぶには、あまりに
短い。
それでも、じいじは とても 嬉しそう。
今年も、信州リンゴを
贈ることができた。
そして、広島の美味しい牡蠣を
いただくことができた。
それはつまり
じいじも、小川さんも
ふたりともに、変わらず、
自宅で年末を迎えることができた
ということ。
そして
ほんの二言、三言でも、
互いの声をきくことができた、ということ。
どうか、このやり取りが、
来年も続きますように!