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真竜だけど融合します! 多彩な除去と止まらないリソース【昆虫メタル真竜】紹介

 こんばんは!
 「ツクスト」所属VTuber / バーチャルクリエイターの帯衣青蓮です。

帯衣青蓮(オビエ セイレン)

 2022年3月下旬に活動を開始し、文芸やDCG(デジタルカードゲーム)に関する創造性を刺激するようなコンテンツを提供すべく日々邁進しております。
 今後とも、どうかお見知り置きいただけますと幸いです。


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 さて、今回は『遊戯王マスターデュエル』イベント「フュージョンフェスティバル」にて使用した構築の紹介です。
 思いのほか期間が短く最終盤での紹介投稿になってしまいましたが、デッキビルドの考え方の解体も兼ねて、ここで記事にしておこうと思います。
 使用したのは【昆虫メタル真竜】です。

1.デッキ紹介

最終構築(ニューロンで公開中)

 フィールドから墓地へ送られた場合にサーチ効果を発揮する永続罠《メタルフォーゼ・コンビネーション》「真竜」モンスターでリリースし、アドバンテージを稼いでゆきます。
 これに補強で昆虫族のギミックを添えたのが、【昆虫メタル真竜】になります。

 「真竜」モンスターの有無、「メタルフォーゼ」モンスターの数、「真竜」永続魔法による召喚回数の確保、《応戦するG》や「壊獣」カードによる回答の有無……と引きと組み合わせの影響が大きく、動きを一概に規定できないため、記事を書くことには頭を悩ませました。
 参考としてYouTubeの配信で2時間ほど回してみたので、併せてご参照ください。

 今回はちょっと膨れて44枚です。
 エクストラは半端な感じですが、「メタルフォーゼ」以外はお好みです。《真竜騎兵ダースメタトロン》の効果で使用する場合があるので、地・水・炎・風の融合モンスターで埋めておくのがよいでしょう。

 デッキ枚数を少し膨らませているのは、体感によるところではありますがドローの偏りを軽減させるためです。
 特に「真竜」魔法罠はそればかりが集まると展開できないということもあり、1枚は引きやすくするために枚数を確保したいが、比率が大きすぎても困る、と感じられます。これは「壊獣」も同様ですね。特に後攻では回答として1枚引けるといいが、ダブったり、先攻に来たりしても、自分の動きにならないために困る。
 逆に、「メタルフォーゼ」はサーチで展開できるため、デッキを多めにしながら圧縮することに向いています。また、これらPモンスターは数種類で同じ役割を果たすため、この点でも枚数を嵩ませやすいです。同時に、共通P効果を持たないが強力で、デッキに眠っていてほしい《メタルフォーゼ・バニっシャー》や、デッキからセットする効果でのみ触りたい「メタルフォーゼ」融合魔法も、デッキを増やすことを要求しています。
 ただ、デッキに何枚もは入れられないが1枚は引きたいカードが多い(真竜の各カードや壊獣がそうです)ため、あまり太らせすぎても困るということで、44枚の段階で落ち着きました。

 では、セクションのお話です。
 今回はかなりわかりやすいと思います。

(1)「メタルフォーゼ」パーツ
(2)「真竜」パーツ
(3) 昆虫族パーツ(壊獣・誘発)

です。

 これらが複雑に絡み合って、シナジーを発揮しています。
 詳細な解説の前に、ざっくりとした相関図を提示しておきましょう。

複雑に絡み合っている

2.採用カード紹介

 ここからは、具体的に採用カードの紹介をしてゆきます。

・「メタルフォーゼ」共通効果群

 《ビスマギア》3枚、《メルキャスター》3枚、《ヴォルフレイム》2枚です。
 共通効果として、自分フィールドの他の表側表示カードを破壊し、デッキから「メタルフォーゼ」魔法・罠カードをセットできます。
 《メタルフォーゼ・コンビネーション》をセットして、これをリリースして「真竜」をアドバンス召喚し、さらにこのカード群をサーチします。そのスケールを再び張って、手札と相談しながらさらに《コンビネーション》を持ってきたり、融合や先攻プラン《メタルフォーゼ・カウンター》に繋げます。
 《ヴォルフレイム》は、通常召喚可能な下級でもいいのかもしれません。《召喚師のスキル》を使っていた名残ですかね。
 ただ、後述する《オリハルク》+《バニッシャー》+2300↑というワンキルプランに貢献できるP召喚可能なメタルフォーゼは《ヴォルフレイム》だけなので、私はこれでいいですね。

 ちなみに、《ビスマギア》を破壊して《メルキャスター》で《カウンター》をセットし、《ビスマギア》のサーチ効果をエンドフェイズに使用するパターンでは、《メルキャスター》をサーチすることをおすすめします。
 場と手札に同じスケールを抱えるようで、次のターン《メルキャスター》が破壊された場合は《ビスマギア》を回収することになるためスケールが揃うんですね。何事もなくターンが回ってきても、《メルキャスター》で《メルキャスター》を割って融合魔法をセット、使用する動きには支障を来たしません。

・《メタルフォーゼ・コンビネーション》

 3枚必須。スケールの効果でセットせずとも、素引きの《コンビネーション》セット→「真竜」アドバンス召喚で1つの動きが成立します。
 発動することはあまりないですが、使える場面もあるので①の効果も読んでおきましょう。

・《メタルフォーゼ・バニッシャー》&《メタルフォーゼ・カウンター》

 このデッキの先攻プランです。
 展開の最後に《カウンター》を伏せておくことで、「真竜」などが除去されたときに反撃として2900打点を立てながら相手の盤面やリソースを除外することができます。
 「シャドール」融合モンスター「デスピア」モンスター《D-HERO デストロイ・フェニックスガイ》など墓地へ送りたくないモンスター、墓地から帰ってくるモンスターが思いのほか多かったため、かなり強く刺さりました。そのため1:1だった枚数を2:2に増やしています。引いてしまうと《カウンター》で出せませんしね。
 「メタルフォーゼ」モンスターの効果で出てくればいいので、後述する《ミスリエル》の効果で出しても除外効果を発揮できます。能動的な運用から《ミスリエル》置きエンドまで使う場面があるので、覚えておきましょう。
 《カウンター》の効果も強力で、足りなくなったスケールを確保したり、《バニッシャー》を手に戻して自身の効果で出したりもします。《バニッシャー》は自分のカードを割る手段としてもたまに使うので、これも覚えておきましょう。

・「メタルフォーゼ」融合魔法

 フュージョンフェスティバルなので融合します。
 融合魔法は《錬装融合》《混錬装融合》1枚ずつ。《混錬装融合》では《メタルフォーゼ・ミスリエル》を出し、墓地の《混錬装融合》をただちに回収します。
 《錬装融合》は純構築でもP特化構築でもないため素材が揃わない場面もありますが、《混錬装融合》には同名ターン1がある、《ミスリエル》を止められると自己回収できる融合が必要になるなどの理由で入れておく必要のあるカードです。
 ブラフで伏せて破壊させ、ドローソースとして運用することもあります。

・「メタルフォーゼ」融合モンスター

 メインの紹介中ですが、融合魔法の話をしたのでついでに扱いましょう。
 必須は《ミスリエル》2枚以上、《オリハルク》1枚以上。展開中に除去が欲しくなることがあるので、SRですができれば《アゾートレス》も1枚あると便利です。あとはオマケ。枠は余裕なのでだいたい入れておきましょう。
 《ミスリエル》《混錬装融合》を使いまわせ、2枚目以降では《ミスリエル》《混錬装融合》を戻すことで枯れることなく出続けることができます。また、バウンス除去であるため「壊獣」によるリリースを2回使ったり、毎ターン使ったりすることもできます。
 さらになぜかの効果で後続を確保できるため、《ミスリエル》を素材に融合召喚すると場を減らさずに展開できたりします。《メタルフォーゼ・バニッシャー》を出し直すと除外効果を使えるだけでなく、《ミスリエル》より場の打点が大きくなるという不思議な現象が起こります。

 これを使ったプランが2900+2800+2300↑ワンショットキルです。ダメージ3000ボーナスが乗らない
 《ミスリエル》が場に存在し、墓地かEXデッキに《バニッシャー》があるとき、《ミスリエル》+α《オリハルク》を出し、《バニッシャー》を展開。《ドライアスⅢ世》以外の「真竜」《ヴォルフレイム》がいれば、ワンショット成立です。2300打点は足すというより、場に既に「真竜」がいるときに通せるプラン、という感じですね。
 バウンスと除外除去が絡むので、けっこう無理矢理通ります。覚えておきましょう。《ドライアス》《メルキャスター》では足りないので注意です!

・「真竜」カード

 あまり言うことはありません。規制が掛かっているので、できる範囲でできるだけ入れた、という感じです。《ドライアスⅢ世》とか正直入れたくないですが、《コンビネーション》をリリースできる「真竜」の枚数を確保する場合、やむを得ません。
 《テラ・フォーミング》《ドラゴニックD》も「真竜」カードと同等です。《メタルフォーゼ・コンビネーション》は必ずセットしてから割りましょう。
 魔法の枚数は4だと少なく6だと多い、といった感じ。ドロー効果をワンチャン使うとしたら、という考えで、2種の比率をこうしています。
 罠は《黙示録》のみで3枚。元々はこのカードで《メタルフォーゼ・カウンター》をトリガーする予定でしたが、要求値が高くそこまで使いませんでした。《ドライアス》のことも含め、《復活》を1枚入れるなら《アグニマズドV》を1枚挿しするのも面白いかもしれません。そうでもなければ《復活》は欲しい場面がないので不採用です。

 「真竜」永続魔法については、特筆すべき事情がいくつかあります。
 まず、「メタルフォーゼ」スケール+「真竜」永続魔法。これが揃うと、「真竜」永続魔法を破壊して《コンビネーション》をセットし、破壊した「真竜」永続魔法の効果で《コンビネーション》を破壊、「メタルフォーゼ」をサーチ、という流れができます。
 また、召喚権について。後述する《共振虫》のようなカードを「メタルフォーゼ」で割りたい場合、召喚権をこれに使ってしまうことになります。こうした召喚権の競合や、《コンビネーション》も「真竜」永続魔法も1ターンにリリースしたい場合など、召喚効果の有無でできることの幅が大きく変わる場面がいくらかあります。「真竜」と「メタルフォーゼ」スケールのみが揃っても「真竜」が場に出せず「メタルフォーゼ」の破壊対象を確保することもできませんが、「真竜」永続魔法はこの間を取り持ってくれるんですね。

・「壊獣」カード

 《クモグス》1枚、《ガダーラ》2枚。これをサーチできる《共振虫》が1枚です。
 《共振虫》を採用することで、「メタルフォーゼ」による破壊「真竜」によるリリースから「壊獣」をサーチすることができます。が、召喚権を使うかPスケール1組を要求するため、何枚も入れて強いカードではない感触です。リンク召喚がないのも容易に墓地へ送れない一因ですね。
 「壊獣」比率については、SRの《クモグス》1枚だけ持っていたというところに端を発しますが、これで良かったように思います。《クモグス》はレベル7のため1-8スケールから能動的に展開でき、攻撃力も低く送りつけのリスクが少ないのですが、攻撃力が低いということは《ガダーラ》を処理できないということでもあります。《クモグス》を一方的に倒せつつ《ガダーラ》を相打ちに持ち込める、と考えると、《クモグス》1枚《ガダーラ》2枚でいいのではないでしょうか。

・《応戦するG》ほか

 本環境最強カード、《応戦するG》です。
 主な打ちどころは《召喚魔術》《ドラゴンメイドのお召し替え》《影依融合》《フュージョン・デステニー》など。前者2枚は当該融合魔法も除外できるため、素材を咎めるだけでなくギミック自体に打撃を与えられます。「シャドール」モンスター《D-HERO ディバインガイ》を除外できるのも強力ですね。
 先攻で握っていた場合は、《メタルフォーゼ・カウンター》との連携も強力です。相手は《応戦するG》を処理したいが、処理すると《メタルフォーゼ・バニッシャー》で反撃が飛びます。
 また、《応戦するG》が生き残った場合、特に【シャドール】対面では、《応戦するG》を退ける前に「壊獣」を投げるのも重要なテクニックです。リリース対象を除外できるため、「シャドール」融合モンスター等の墓地効果を持つモンスターを安全に処理することができます。
 
 さて、これだけ強力な《応戦するG》ですが、どんなデッキでも無闇に入れればいい、というものではありません。マクロコスモス状態はお互いにかかるため、墓地を利用しないデッキか、自ら処理する方法を持つデッキでなければ、自分の首をも締めるカードになります。
 【昆虫メタルエンディミオン】は後者です。「メタルフォーゼ」による破壊「真竜」によるリリースで、退けられない場面はほぼありません。《応戦するG》を安全に取り扱える、という点にも、本環境におけるこのデッキ選択の強みがあったように思います。

 《ゴキポール》は保険です。「メタルフォーゼ」の的にしたり、何かの拍子に除外された《共振虫》で落としたりすることで、《応戦するG》に触れるようにしています。
 《増殖するG》もある種の保険です。あまり環境に刺さるカードではないので無くてもいいですが、《応戦するG》で触れるので持っていた1枚だけ入れました。実際1枚くらいしかドローできない場合がほとんどですが、もしかすると《応戦するG》で見せること自体が圧力になっていた場面もあったのかもしれませんね。相手の内心まではわからないものです。

・《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》

 EXデッキは適当ですが、この1枚だけ特筆をば。
 本レギュレーションでは《オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン》を採用できないのですが、しかし《ボルテックス》風属性のため、《真竜機兵ダースメタトロン》で特殊召喚することができます。
 《ダースメタトロン》で特殊召喚できるモンスターには他にも強力なモンスターが色々いるかとはおもいますが、その中でも《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》は是非入れておきたい1枚です。というのも、《ダースメタトロン》は基本的に完全耐性を持って出てくるため、破壊されるとしたらバトルフェイズに戦闘で破壊される、くらいしかありません。つまり、《ダースメタトロン》の効果が発動するのは「3000打点を超えられたバトルフェイズ中」ということになります。
 ここで、《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》のステータスと効果を思い出してみましょう。2500/3000、特殊召喚成功時に相手の攻撃表示モンスター1体をバウンスすることができます。つまり、このモンスターがバトルフェイズに《ダースメタトロン》の後続として出てくると、「3000打点を超えた直後にアタッカー1体を処理しながら(打ち消し効果持ちの)DEF3000の壁が立ちはだかる」ということになるわけです。これがRレアリティで使えるんですから、入れるしかありません。

3.使用感

 30戦時点の戦績が22-8です。
 マッチング帯はダイヤモンド下層くらいで、真面目なデッキの多い中での戦績といった感じです。

 明確に厳しかったのが【デスピア】対面。
 効果の発動を多用するため《赫灼竜マスカレイド》に焼き切られる、メインモンスター主体のため《デスピアン・クエリティス》がブッ刺さる、横並びと後続確保が強力でワンショットプランで飛ばせる2除去では足りない、かといって長期戦に持ち込むと持久力で対応される、ついでに《応戦するG》がほぼ刺さらない……。弱点を全部突いてきます。
 勝ち筋としては「壊獣」から入って《ミスリエル》を絡め《マスカレイド》《クエリティス》も安全に処理し、《バニッシャー》で墓地リソースも潰し、《アゾートレス》《烙印劇城デスピア》も処理してから攻めるくらい。無理ではない、というのはまあこのデッキのいいところですが。

 とはいえ、他の対面をしっかり取っていければ、ポイント加算式のフェスイベントでは大した問題ではありません。通常召喚と特殊召喚を併用し、魔法の発動も多く、セルフブレイクで破壊も稼げるので、勝利を重ねながらミッションも無理なく進められる、イベント用として非常に好感触のデッキでした。

 あとは配信で指摘がありました《超融合》の話でも。
 元も子もないことを言えば《超融合》+融合先が高すぎるという話なのですが、もしかすると【デスピア】の2,3面展開に対しては《プロスケニオン》等との採用で有力な回答になったのかもしれませんね。
 とはいえ序盤の手札は総力戦になるということ、《超融合》は自分のリソースは作ってくれないことなどを考えると、ちょっと採用を足踏みしますね。作ってみるか、には高いし……。既にお持ちの方は、このデッキに入れてみて、使用感などご発信いただけますととても嬉しいです。

4.おわりに

 以上が私の使用した【昆虫メタル真竜】の紹介となります。
 noteでは初めての、自分で構築したデッキの紹介となりました。いかがでしたでしょうか。UR、SR合わせて10枚くらい(URは2枚のみ)のデッキなので、まだまだイベントやってるよという方はよろしければ組んで遊んでみてください。
 イベントの【真竜】に憎しみを抱いている方、今回はちゃんと融合で遊んでいるのでユルシテ…

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