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帯衣青蓮 今年のデッキ2023 -スタンダード編-【遊戯王マスターデュエル】

 例によってこんばんは。
「ツクスト」所属VTuber / バーチャルクリエイターの帯衣青蓮です。

帯衣青蓮(オビエ セイレン)

 本年は1月より、ゆうづきさん真佐まつりさんとともに、遊戯王MD対戦動画チーム「デッキビルダーズNeuRon」で対戦動画の投稿活動を行ってまいりました。
 先日2023年最後の動画を公開し、本年の活動を締めくくりましたので、今回はこの1年の活動で使用したデッキをまとめて紹介していこうと思います。

 また、動画活動の振り返りは12/26(火) 22:00よりデッキビルダーズNeuRonのラジオ「にゅ〜らじ」第12回でお話しする予定ですので、ぜひお越しください!

(この記事はスタンダード編です! NR編はこちら)


本題の前に

「デッキビルダーズNeuRon」って?

 デッキビルダーズNeuRonは、ビルダーたちのユニークなデッキを発信するべく発足した、遊戯王マスターデュエルの対戦動画チャンネルです。
 現在はNR限定構築のレギュレーションを中心として、毎週金曜日に動画を投稿しています。
 11月にはフリー対戦サーバー「Duel Krawler」を開設しました。12/23(土)にはこのサーバーを利用しては初の、対戦会配信を実施しました!

 では、本題へ。

デッキ紹介

 以下、今年使用した8(+1)のスタンダードデッキを紹介します。
 こちらは全て現役または調整中のデッキとなります。休眠状態のデッキも年頭くらいには使っていたかもしれませんが、表でも裏でも記憶にないくらいは使っていない(=話すことがほとんどない)ので今回は省略とします。

01. 【白夜霊峰】

 《青氷の白夜龍》のデッキ。元は。
 帯衣青蓮のアイデンティティを模索していたときに生まれた路線のひとつで、「青」カードであるとともに氷系デッキのはしりとなったデッキです。
 水属性・ドラゴン族・永続魔法が合流した解門系墓地ソースで、《ライトロード・ドミニオン キュリオス》等で肥やした墓地から水属性のレベル10Sモンスターを参照して《七精の解門》で永続魔法を拾って場を作ります。
《巨神竜の遺跡》+《氷水帝コスモクロア》のモンスター効果ロックと《氷水底イニオン・クレイドル》+「ドラゴンメイド」によるバトル開始時の全体デバフなど、ゲームを停滞させるカードやギミックを複数搭載。
 以前は相手を停滞させるばかりで攻め手に欠けていましたが、《大胆無敵》と入れ替わりで採用した《リィラップ》により性質が激変。「ドラゴンメイド」や《リンクリボー》を回しているだけで自分は勝てる邪悪なデッキに成り果てました。サブプランは《黄紡鮄デュオニギス》によるデッキ破壊。
《 キュリオス》初動のデッキではありますが、このデッキでは確定肥やし以上に《氷結界》の墓地効果や《竜の渓谷》、《ドラゴンメイド・ラドリー》等と結託してランダム肥やしを続けるシステム役が期待されています。ラドリーに便乗して洗濯物をひっくり返すキュリオスのFA無いんですか

 ver.1では温厚で事故率の高いキュリオスデッキとしてたまーにカジュアルで使っていましたが、《シンクロ・オーバーテイク》や妥協《天球の聖刻印》プランの補強を経て、勝ち筋が確立されて以降はある程度無法が許される「フリー」な場で使うデッキになりました。
 召喚権必須系のデッキなのでフリーを戦い抜くのはちょっと厳しいんですケド……。

 デッキ名は《青氷の白夜龍》と《氷水底イニオン・クレイドル》(≒場所としては《大霊峰相剣門》)から。
「氷水」に加え《相剣大公-承影》も初期から入っていたのでこの名前です。

最新レシピ:

対戦動画:
だったらそれじゃないんだよ回収は!!『デジタル昆虫連合軍』VS『白夜霊峰』

02. 【Pride Flos】

《No.21 氷結のレディ・ジャスティス》のデッキです。
 第一の〝氷結〟デッキにして「難攻不落の流儀」を謳う氷結流の異端。他がギミックボスのデッキなら、こちらは逆に崩しを華とする主人公デッキ。
《水晶機巧-アメトリクス》で相手を守備にしてからランク5《シャーク・フォートレス》でアタッカーに連続攻撃を付与し、その上に《レディ・ジャスティス》を重ねて盤面一掃からの連撃を叩き込むのがフィニッシュムーブです。決めたいときにフィニッシュを起動できるよう、いつでもレベル5モンスターを供給できるような構築にしてしています。
「捕食植物」はいわゆるオフリスダーリング(or《簡易融合》)からランク5を組みつつ後続を確保する初動として着目したもの。……だったのですが《簡易融合》の禁止で従来のコンセプトが瓦解(ランク5は組めますがサーチが縛られ後続が取れません)。強みを失ったかと思われましたが、展開を遅らせ後続確保を優先する形でリペアに成功しました。
「捕食植物」→{《無限起動リヴァーストーム》→「マシンナーズ」→《ギアギガントX》} or 《軌跡の魔術師》→「音響戦士」であらゆる初動が連鎖するようになっており、追加召喚権やP召喚も相まってどこからでも動けるのが特長。
 他から「捕食植物」に飛べないのが長らくの悩みの種(植物だけに)でしたが、《魔螂ディアボランティス》の登場でこの問題が解決。3+5のS召喚から《捕食植物ビブリスプ》を落として「捕食植物」に繋がり、とうとう全てが連鎖するようになりました。

 手数が多く相手の妨害を貫通するチャンスがある一方で妨害の出力に即効性がないので、素直なデュエルがしたいときに好んで使っています(手数が多いぶん元気なときしか回せませんが……)。
 特に《簡易融合》禁止でデッキのスピードが落ちたことで、却ってカジュアルに使いやすくなった心的恩恵もありました。
《マシンナーズ・カーネル》が頭一つ抜けている印象はありますが、セルフブレイクに乏しいぶん能動的な妨害としては運用できないのでバランスは保てている……んじゃないかな。

 デッキ名は《レディ・ジャスティス》、「無限起動」と《シャーク・フォートレス》、植物族の要素から「花と誇りの行進」をイメージして名付けました。

 こちらのデッキは夏コミで販売されたカーディバル様の合同誌にも紹介記事が掲載されています(※電子版のみ)。
 どうやら冬コミに合わせて再販があるようなので、ご興味のある方はぜひご一読ください!
(再販開始次第リンクを掲載します。)

最新レシピ:

対戦動画:
ついに始まるスタンダード対決!『黄泉・深獣斬』VS『Pride Flos』

03. 【王虎氷山泊】

「アマゾネス」+「氷結界」の案から組んだデッキ。
 第2の〝氷結〟として「氷結界」を研究していた際、《氷結界の虎将 ウェイン》から《氷結界の虎王 ドゥローレン》と蘇生システムまで組めることに気付いたので、《聖騎士の追想 イゾルデ》から《覇勝星イダテン》から持ってこようと考えました。
《イゾルデ》を組めてレベル5戦士による融合にも長けていそうなテーマとして「アマゾネス」を選んだのですが、その結果《ドゥローレン》で「アマゾネス」永続罠の発動時効果を使い回すというコンセプトが確立。こうして回復とサイクルを構えるデッキと相成りました。
 現在の初動である《羅天神将》+《アマゾネス拝謁の間》+《幻影霧剣》で相手スタンバイに《アマゾネス王女》を回収→SSする展開は、実はデッキを実際に組んで回してから発見したものだったり。最適化に成功してしまったことで、当初の想定よりやや強い位置付けのデッキになってしまったなという気持ちもあります。

 そんなわけで、このデッキは手持ちの中でもやや強めの扱いで運用してきました。《鋼鉄の魔導騎士-ギルティギア・フリード》+《焔聖騎士-ローラン》のコンボも強烈でしたね。
 とはいえ妨害パーツはかなり少なく、除去もそのほとんどが破壊効果で占められているため、相手の動きを引き出すには過不足ない強さに落ち着いているのではないかなと思います。動画では引き出しに行ったらデッキ壊されて負けた
 現在は《融合》が有限であるという致命的な弱点を抱えていますが、これは《マグナム・ザ・リリーバー》による改善が確約されているので実装が楽しみです。

 デッキ名は2体の虎と戦士の集う山のイメージ、そして氷の要素から《炎虎梁山爆》をもじって名付けました。

最新レシピ:

対戦動画:
ここまで通ったんならもう止まんないぞ!!『蒼きナミダ』VS『王虎氷山泊』

04. 【白銀のフィッツジェラルド】

《氷結のフィッツジェラルド》のデッキ。
 第3の〝氷結〟。であるとともに、罠デッキへの挑戦でもありました。
 召喚には「ヴァレット」を破壊して《デーモン・イーター》+《ヴァレット・シンクロン》。単騎で無限壁効果を使うために《激流葬》+《白銀の迷宮城》、手札コスト確保に家具と邪悪霊シリーズ、攻撃時の発動制限を活用するために《氷結界》と《フェアーウェルカム・ラビュリンス》。《デーモン・イーター》が「デーモン」であることも相まって、全てが「ラビュリンス」に合流してデッキが成立しています。
 ……が、正直なところ召喚手段以外の要素が「《フィッツジェラルド》のサポート」として活きた場面はほとんどなく、「《フィッツジェラルド》入りコンボデッキ」のような実態となっています。「レベル5・悪魔族・シンクロ・攻撃時の発動制限」まで絞っても《幻層の守護者アルマデス》が上位互換として立ちはだかるのもかなり難しい現実。
 使っていて面白くはあるんですけどね。相手エンドフェイズにバンバン連鎖する辺りとか、コンボデッキの真骨頂って感じで大好きです。
 OCGでの禁止に合わせて《混沌魔龍 カオス・ルーラー》を抜いたり、MDの《クイック・リボルブ》準制限に合わせて調整したり、規制に気を遣う一面もありました。ラビュ系のデッキなのでまだ気が抜けない、というか場合によってはいずれ足回りの規制で安定感を失って崩壊する未来もあるかもしれません……。

 とか言ってたらマジでやられたよ。
 
まだOCGだけの規制ですが、《ビッグウェルカム・ラビュリンス》が1枚やられたので両レギュに合わせて、また規制輸入の事前対策としてこの枠はなんとかしておこうかと思います。
 今回の1枚だけでなく既に初動部分にダメージを受けた状態でのコレなので、基盤補強の機会として穴埋め以上の見直しをしっかりやるべきかもしれません。

「ラビュリンス」のパワーこそありますが、取っている罠に一方的な妨害が無いのでテーマの印象ほど強いデッキではないです。《タクティカル・エクスチェンバー》とか何ら相手に干渉しませんし。
 ただ「展開を止められる」ような弱みがあまりないのも長所なので、カジュアルの中ではやや強めの相手に合わせる形で運用していました。

 デッキ名は《氷結のフィッツジェラルド》に「ラビュリンス」要素を混ぜた、素直な命名。
 弾丸と豪邸と《フィッツジェラルド》なので『The Great Gatsby』由来の命名をする案もありました。が、一度映画を観ただけの私ではうまく名前をまとめられず……。

最新レシピ:

対戦動画:
決めに行くか——ダークシンクロ!『白銀のフィッツジェラルド』VS『みゅーとぴあ』
サンダー流ボルク、見参!!『白銀のフィッツジェラルド』VS『サンダー流』

05. 【輪廻転旋】

 アンデット族+「BF」のデッキです。
 イメージデッキとして自分に似ている《炎神-不知火》のデッキを組もうと思って着手しました。が、発端となったイベントは純構築限定大会だったのでスルーの運びに……。
「BF」をチョイスしたのは先攻から《幽合-ゴースト・フュージョン》を発動するため。《BF-魔風のボレアース》から《BF-刻夜のゾンダ》で《A BF-霧雨のクナイ》を出すことで、ライフを減らしながら《イモータル・ドラゴン》に繋ぐことができます。6シンクロから6シンクロを作る痛みを生み出すだけのルート
 リソースを広げたらアンデットの動きをしたり、「BF」に戻ったりしながら、《炎神-不知火》を何度も出して場を荒らします。
《黒羽の旋風》を強く使うために打点の上がる闇属性Sモンスターが入っているのがこのデッキの趣味ポイント。あとストラクとストラクで大体揃うのも良い。《BF-フルアーマード・ウィング》も配布だしね。

 基本初動に召喚権を要し、基本展開から妨害が出ないので、比較的緩めのシーンで使っていました。

 デッキ名は「不知火」要素と《炎神》を何度も出す戦い方から「輪廻(転生)」と、アンデットと「BF」を行き来するさまを喩えて「転旋」で名付けました。

最新レシピ:

06. 【ナチュルーン】(ガチデッキ)

 ナチュルーンです。既存のアーキタイプですが、自分要素があるので一応掲載。
 月DCの後に真佐さんに存在を教わり、興味を持って使用しました。
「神碑」で手札に魔法を確保し、捨ててドローに変換できることから《ナチュル・ランドオルス》を立てようと思い独自チューン。《砂漠の飛蝗賊》+《ナチュル・モルクリケット》で狙っていました。
 ……が使っていくうち実際の着地点は《飢鰐竜アーケティス》になっていきました。《ナチュル・カメリア》《ナチュル・マロン》《神碑の翼フギン》でS召喚し、手数を強引に引き込んで初動とします。
《神碑の泉》に制限を貰いましたが、手数、止まりやすさ、相手のコンセプトから壊せる可能性がある点、妨害だけしていればライフを取らなくても勝てる点などにハマり引っ越せず、無理やり穴を埋めて現在も使用しています。

 こちらはもっぱらランクマやガチイベント用。
 10月と12月のDCに持ち込み、どちらも15000台で銅アイコンを達成しました。あと30秒デュエルにもそのまま持ち込んで3-0した
 制作物ではないのでデッキ名はそのままです。

最新レシピ:

07. 【記憶は地底より】

《オベリスクの巨神兵》のデッキです。
 神のカード配布をきっかけに、元は《絶対なる幻神獣》でデッキを組もうと考え、場持ちの良さそうな神として《オベリスク》をチョイスしたのが始まり。《絶対なる幻神獣》の回収に《賢瑞官カルダーン》を選んだことで、墓地肥やしに《サブテラーマリス・グライオース》を使い、地属性で固めていく方針になりました。
 実際回してみるとむしろ《ソウルエナジーMAX!!》を使うことのほうが多く、《春化精の暦替》の墓地効果による多面展開から急に神を叩きつけるような動きが多くなりました。
《運命の抱く爆弾》にオベリスクが映ってるのも地味好きポイント。爆破されてる側なんだけど……

 神デッキ限定対戦会が増えそうだなと思って組んだデッキなので、普段使いは比較的少なめ。
「春化精」が手に馴染んでいないのもあってあまり好んで握りはしませんが、まぁ別にそんなに悪いデッキではないと思います。

 デッキ名は『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』で《オベリスク》をドローするシーンと、「サブテラー」要素、蘇生主体のデッキであることから名付けました。

最新レシピ:

08. 【烙印レプティレス(仮名)】

「レプティレス」研究第一弾。
 何か持ちテーマをつくりたいなと思い、趣味に従うなら【レプティレス】だろうと研究を始めました。
《デスピアン・クエリティス》で簡単に0打点を大量につくれること、《キングレムリン》初動から《溟界の黄昏-カース》+《レプティレス・コアトル》で《赫聖の妖騎士》を立てられる(《赫の聖女カルテシア》《赫焉竜グランギニョル》経由で《クエリティス》に繋がる)ことからまずはこの型に着手。
《烙印の使徒》もせっかくなら使いたかったので、「烙印」永続魔法を維持できる「ビーステッド」も取り込みました。《烙印の獣》のようなフリーチェーン除去があると、《溟界王-アロン》の回収効果も継続運用できるのでここも好相性です。
 フィールド魔法が複数あるので「地縛」が来たら入れてみたり、趣味に寄せるなら永続魔法絡みで《バッド・エンド・クイーン・ドラゴン》なんかも入れてみたいところ。「デスピア」も演劇系テーマなの、なんか運命を感じる……まぁ5D's観てないんだけど

 テーマ主体のデッキを持ちたいという由来もあってスッキリめなデッキなので、あまり頭を使いたくないときや相手役のときに主に使うデッキとして位置付けています。いろんな相手とやるにもまぁまぁ申し分ないパワーもある感触。

 自分にとってこれが【レプティレス】の基本形ということもあって、まだデッキ名を付けられていない現状です。
 もうちょっと型増やすまで保留かな……。

最新レシピ:

番外. 【天威無法の二重雙】 〔状態:overhaul〕

 悪魔デュアルリバース。セットエンドしても許されるくらい猶予のあるデュエル向けに持っているデッキで、展開や妨害を抑え戦闘を意識して組んでいます。
《二量合成》で《シャドウ・ダイバー》や《E-HERO マリシャス・エッジ》に打点を集約し、《E-HERO ヘル・ゲイナー》で連続攻撃を付与してフィニッシュを狙います。
 デュアルと伏せモンスターが「効果モンスター以外のモンスター」になることを利用し、《天威無崩の地》でデッキを回してゆきます。

 《テラ・フォーミング》の禁止によりこのままでは使えなくなり、また「ラビュリンス」の登場により悪魔を肥やすタイプのデッキに適解に近い基盤ができてしまったことで、リペアを考えるのが億劫になってしまいしばらく放置しているデッキです。今年上半期にはたまに使っていたと思うので掲載、一応番外ということで。
 先日バキューン決闘さんの『構築に効く理屈162』にも持ち込んでいろいろアドバイスをいただいたのですが、まだ形がまとまらず、また使えるまでしばらくかかりそうな状態……。

 デッキ名は《天威無崩の地》と、「E-HERO」のダークヒーローのイメージ、デュアルの「二重」要素とデュアルとリバースの二面性、そして《破械雙王神ライゴウ》から。《二量合成》のこと二合成だと思ってた

(このデッキは近いうちver.2になるかもしれません。そうしたら新しいデッキページを立てることになると思います)
レシピ:

デッキ相談した配信:

総括

 以上8デッキ(+α)が、今年使用したといえるデッキのすべてとなります。
【神秘考察 -mystic sight-】とか【演目『天目一祠』】とか、今年はほぼ使いませんでしたね。たぶんデッキの趣味が変わった。

 まず第一に、60枚デッキを好まなくなりました。
 なんというか野暮ったいというか、(少なくとも自分が)60で組んでるレシピって腑に落ちないんですよね。見た目も、回しての感触も。
 それでいい感じになりやすいのが50枚辺りというわけです。60枚になるときは初動を取りすぎているか、ルートに枠を割きすぎているか、末端のカードを取りすぎているかしています。同じタイプの初動はダブると2枚目が無駄になりますし、ルートが過剰だと素引き事故や途中札の引きすぎを誘発します。末端のカードが多いのも手札事故の要因です。そうやって手札の腐る体験が重なると、デッキに対して無駄の多い印象が募っていきます。これはまぁ、50枚でも未調整のレシピはそうですね。
 そこから引いて困るカード、あまり必要としていないカードを絞っていくと、だいたい50枚に収まります。引いて美味しくないけど積んでおきたい一定数のカードを厚い初動で適度に中和するのに、この辺りがちょうどいい数字になります。
【白銀のフィッツジェラルド】は50枚で言うことを聞かず、48で落ち着いたデッキでした。組み合わせのデッキかつ展開系ではないので、初動を盛って中和することが難しかったのだと思います。
 ——と記憶してたんだけどこのデッキいつの間にか50枚になってる。いつ変えた……? いや《ビッグウェルカム》入れたときだわ。そうか。

 あとはアドリブ比率の高いデッキを回すエネルギーが無くなったとか。
 去年のデッキは広がった手札を相手に合わせてP召喚等で吐き出す無軌道めなデッキが中心だったので、連日連戦回し続けると体力がもたない、疲れてるけど遊びたいときに使うには重い、という問題がありました。
 それに比べればコンパクトな初動や目指すところが決まっているコンセプトデッキのほうがいくらか回しやすく、メンタルの都合からそちらへ自分の需要が移行していった……ような気がします。
 夏頃だったか、生活に支障をきたしてデュエルを控えるまで行ったからね……。

 全部が全部今年組んだデッキではなく、またスタンダードには未実装系のデッキもあるので、それを加味して今年実用レベルで組めたデッキといえば5、6でしょうか。NRと合わせればまぁ月1はデッキを組めていたと思いますね。
 来年には出演者層・視聴者層拡大を視野にスタンダードの動画収録も強化したいと考えています。相手の新作回ではこれまでのデッキも出しつつ、新デッキの作成にもより熱を注ぎ腕を上げてゆきたいところですね。

 年の末にはテーマ主体のデッキに意識を向け始めたり、デッキビルドの幅を広げることはこれからしていけそうな感触があります。
 ただ一方で、シンプルなデッキに慣れすぎると今までのようなコンボデッキが組めなくなっていきそうな予感もあり……帯衣青蓮として伸ばすべきスキルはどっちなんだろうなぁとちょっと悩んだりしています。

 来年には《ヘルカイトプテラ》《ヘルホーンドザウルス》辺りが来次第まずはストックの《WW-クリスタル・ベル》デッキが組めます。持ちデッキの中でもかなり好感触なのではやく実際に使いたい気持ち。
 こちらのデッキ【永久凍土渓谷クリスタル・ベル】については、冬コミで販売されるカーディバルさんの合同誌(※電子版のみ)にひと足先に紹介記事が掲載されます。新作の展開ルートの解説も載っているので、ぜひお読みいただければ!

おわりに

 というわけで、長らくお付き合いいただきありがとうございました。
 今回の記事を通して興味を持っていただけた方は、是非noteおよびTwitterのフォローYouTubeのチャンネル登録をよろしくお願いいたします。
 それではまたどこかでお会いしましょう、じゃあね!

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