フランス不動産の落とし穴

フランスに引っ越してきてまだ間がない頃、

 ”イモ・ビリエー” と言う言葉を耳にしました。

ええ? イモ?ビリエー?  

ははぁ ”芋”?

”イモビリエー” とは、フランス語で ”不動産” のこと。

夫と二人で、あちこち家を探していたとき、 看板を見てわかりました。

パソコンで、いろんなイモビリエのサイトを開いて、

なんか手頃な売り家はないものかと

探し回っているうち 

『あったぞ! 最高のお買い得の家、見つけた!』 と夫が叫びました。

その家に関する説明が延々とフランス語で書かれています。

不動産の広告にありがちな、いいことづくし!


静かな住宅街の中心にあって、すごく買い物などが便利!

築年数は古いけど、2年前に全面改装済み、最新の暖房! 

画像を見ると、とてもオシャレな 大きな庭付き一戸建て!

で、肝心のお値段! ええ?めっちゃ安い!  

これや! これ買おう!

さらに説明が続き、何か最後に小さく書いてあります。

二人とも、フランス語に不慣れやし、

私、老眼やから見えへんやん・・・

『ローンを組んでも、キャッシュでもOK。

即入居可能。

購入の際は、以下から選択。

同居、もしくは 空き家になるまでローンを払いつつ待つ。

同居の場合は、付いてきます。』

同居の場合は、付いてきます?  

何が?

89歳の婆さんおばあちゃん と 95歳の爺さんおじいちゃん  

生きてる、爺さん、婆さん 付いてきます! 

つまり、同居しない場合は、ローンを払いながら、

この爺さん婆さんが死ぬのを 

今か今かと 待つってこと。 

なんども読み返したが、確かにそう書いてある・・・

危うく、大きな落とし穴にはまるところだった・・・


フランス人・・・ やってくれるな。

フランスで家を買おうと思ってる方、気をつけてください。



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