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映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督日記:115 東京凱旋結果

2023/1/31 晴れ。シモキタ興業回想。
1月4日から26日までの下北沢のエキマエ-シネマK2の東京凱旋公開が終わった。
先の日記で目論んだように毎日映画コンクール受賞は成らなかったが、自分にとっては努力が報われた興業だと言える。
トークゲストの人選は正解だった。登場人物の樋口英明元裁判長、河合弘之弁護士、二本松の農場長・塚田晴さんはもちろん、ピースボート共同代表の畠山澄子さん、ピーター・バラカンさん、NO YOUTH NO JAPAN代表の能條桃子さん、ジャーナリストの青木美希さん、主題歌シンガー・白崎映美さんらの影響力は絶大で500名を超すお客様にお越しいただけた。2回目、3回目とリピートで観てくださった方までいる。

大きな成果は大学生のお客様がたくさんだったことだ。能條桃子さんにInstaglamやラジオで告知してもらえたことや畠山澄子さんがピースボートで前売り券を販売してくださったことから多くの若い人たちが観に来られた。これまでの原発問題映画は60歳オーバーの方々がほとんどなので目覚ましい成果だ。若い方は実にテーマをダイレクトに受け取ってくれる。自分は毎日舞台挨拶に立ったので、終映後は自分の娘たちよりも若い人たちといっぱい話した。脱原発・自然エネルギー普及には、やはり若い力が必須であると身をもって感じた。

また、ピーター・バラカンさんは、ご登壇後に何度もラジオで紹介してくださった。「バラカンさんのラジオを聴いて来ました」というお客様は自分が把握するだけでも30名以上いらっしゃった。

作り手としてうれしかったのは、白崎映美さんご登壇の日にミュージシャンや俳優ほかエンターテインメントの作り手たちが多く観に来られたことだ。終映後は昼からみんなで飲みに行って映画のこと、音楽や芝居のことを話した。作り手のみなさんの鑑賞眼は鋭く、恐ろしくもある。自分が編集やサウンドデザインでこだわった部分を実に細かにキャッチしてくれていた。

K2という劇場は、駅からすぐ近くなのだが実に場所が分かりにくいので多くのお客様が迷って来られた。見かねた自分は毎日上映前に到着して迷ってる人達に「映画館お探しですか?」と声をかけて誘導した。
そこまでやるかという笑える話だが、お客様には感謝されるし、舞台挨拶のネタにもできる。こういうことからも映画商売とはなんぞや?を学習することができる。要は気持ちよく観てもらえてナンボの人間関係商売なのだ。企画から監督、宣伝配給、パンフレット作りからお客様誘導までやる映画人はたぶん他にはいない。毎度集客にお困りの映画人のみなさんには真似してみることをお勧めする。

劇場上映は残すところ佐賀のシアター・シエマと大分の日田リベルテ。
これからは自主上映会の営業に力を注ぐ。舞台挨拶で自主上映ご案内チラシを配りまくった効果はすでに出ていて、現時点で20団体からお申込をいただいている。たったひとりでの宣伝攻勢でも影響を受けた方々が強い味方になって上映会を開いてくださるのだ。
映画には社会を変える力がある。まだまだ行くぞ!

<自主上映会お申込・スケジュールサイト>
樋口元裁判長や監督小原のトーク付き上映会もあります。
https://saibancho-movie.com/wp/

<映画公式サイト>
https://saibancho-movie.com


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