発達の検査を受けるきっかけ

保育園2歳児クラスに進級してすぐの頃、知り合いの地域の保育園のコーディネーターの方から、言語聴覚士の先生が園に来る日があるので、一度みてもらっては?と言われました。コーディネーターの方にちらっと2歳になってもなかなか意味のある言葉が出てこないことを言ったからだと思います。(まだママも言えなかった。イヤ!やコレ!など他の単語はちょこちょこ話していました。)そのときは、歩き始めも遅かったら発達ゆっくりなんだろう、そのうち出るだろうと思って特に深刻に考えていませんでした。

言語聴覚士との面談の日は、私、義理の母の付き添いで面談しました。園の先生やコーディネーターの方など、大人が数人いる状況でした。

娘は警戒心が強く、ふだんと違う雰囲気を感じとり、言語聴覚士の方の質問(絵本やカードをみせて、ぞうさんはどこかな?指差してなど)に全く答えようとせず、私の膝の上で丸くなっていました。焦った私は「◯◯ちゃん、やってみよう、どこかなー?」など声かけしたのですが、全く答えようとせず、かといって泣きもせず、ただ恥ずかしがってるような感じでした。

言語聴覚士の方から「普段、指さししますか?」と聞かれて、そういえばしないなと思いました。絵本は読んであげていたのですが、◯◯はどれ?など聞いていませんでした。面談中に娘が私の手を引いて指さしする場面がありました。(後で知ったのですがこれをクレーン現象といい、自閉症の特性の1つ)そんなところも言語聴覚士の方から見れば気になった点だったと思います。その日は、家庭での声かけを増やすこと、YouTubeなどテレビ見る時間を減らすことなど言われ、発達相談に行って下さいなどは言われませんでした。

面談前に義理の母と園の駐車場で待ち合わせをしたのですが、そのとき、何気なく娘のクラスの窓を見たのです。そうすると、他の園児が自由に部屋の中で走り回ったりおもちゃで遊んでいるなか、ポツンと一人で窓のそばで外を見ている子供がいました。娘でした。ちょこんと座ってじっと外を見ていました。周りに誰もいなくて。先生も、声掛けする様子はありませんでした。そのときはじめて、娘は保育園に馴染めていないことに気づきました。

また面談後、義理の母と駐車場で話していると丁度お散歩の時間になり、娘クラスの園児達が歩いてきました。園児同士数人で手を繋いで歩いている中、娘は一人先生に手を引かれて歩いていました。その頃の園生活の写真も、他の園児が楽しそうな表情の中、険しい緊張したような顔が多く、この頃から娘の困りごとが出てきたのかなと思いました。


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