ドナキモ(N-1グランプリ)

AB「どうも〜お願いします〜」
A「みな様にまん才を見せるのはきん張しますけどね、がん張りましょうね」
B「小5までに習う漢字でしゃべんな 書き起こし特有のボケすんなよ 頑張りましょう」
A「新しいお化け屋敷を考えてきたんだけど」
B「新しいお化け屋敷」
A「お化け屋敷って、普通遊園地とかにあるじゃん」
B「うん」
A「そうじゃなくて、仕事帰りとかに気軽に入れるお化け屋敷新しいかなって」
B「なるほど、日常的にある訳ね」
A「ちょっとやってみていい?」
B「わかった、じゃあお客さんやるわ」
ーーーーー
B「ここがお化け屋敷のある建物か〜楽しみだな」
A「こんちは!お兄さん1人?」
B「うわキャッチだ」
A「いい子揃ってますよ、どうです?」
B「あ、大丈夫です」
A「おとなしめの子もいますよ」
B「いやいや行きたいとこあるんで。すいません」
A「そんなこと言わずに、ウチの子成仏してやってくださいよ〜」
B「あ、お化け屋敷のキャッチ?キャッチいるんだ」
A「はい」
B「幽霊をおとなしめの子って言うなよ」
A「サクッと終わるんで。こっちです」
B「あ、はい」
A「ウィーン(開) ポチ ウィーン(閉) ・・・」
B「エレベーター乗ってます?」
A「ウチ403でやってるんで」
B「号室?貸切じゃなくて?」
A「(早口で)本当は「死」を連想する404が良かったんすけど、縁起悪いとかでこの建物自体に404無かったんで仕方なく近い部屋を借りたんですよ。こっちも色々都合があってね....」
B「キャッチがずっと喋んな」
A「着きました。1名様ご来店でーす!
...いらっしゃいませぇ.... 」
B「お化け屋敷そういうのねえよ あんまお化け達の声聞きたくねえから」
A「あとお客さんビックリしないで下さいね、実はこの部屋、ジーコ物件なんです」
B「ジーコ物件ってなんだよ それはジーコ専用の物件だよ」
A「事故物件でございます、それではごゆっくり...」
B「うわでも意外と本格的だな 結構こえーな」
A「キャー!」
B「お、前の人達の声かな」
A「裁判所からの通達〜!」
B「...?」
A「キャー!賞味期限10年前のシーチキン〜!」
B「...ん?」
A「キャー!タコ足配線〜!!」
B「怖さの種類が違うだろ どんなので驚いてんだよ」
B「まあ進んでみるか、ん?なんかあるな」
A「(現れる)」
B「うわ!ビックリした!」
A「わたくし、案内人の案内太郎と申します」
B「見本かよ ちゃんと考えろ」
A「こちらは見た者を呪う悪魔の写真といわれています。」
B「うーわ、気味わりぃ...」
A「この写真を見たあなたは、これを1週間以内に20人に回さないと殺されます」
B「チェーンメールじゃねえか 懐かしいな」
A「グループLINEではダメです」
B「うるせえよ」
A「(消える)」
B「ったくなんなんだこれ」
A「(声のみ)クスクスクス....クスクスクス...」
B「え?笑い声聞こえる!誰!?」
B「ん?誰かいる!」
A「ポチッ ガラガラガラガラ」
B「ドラム式洗濯機に頼る小豆洗い...」
B「また誰かいる! 砂かけババアか?」
B「うわ!砂かけてきた!甘じょっぱ!なんだこれ」
A「ハッピーターン」
B「ハッピーターンの粉かよ」
B「何なのこれ」
A「クスクスクス...」
B「いやお前(案内人)の笑い声かよ めちゃくちゃ邪魔だったぞ」
A「ここは荻窪の駅員に考えてもらったエリアです」
B「荻窪の駅員に頼むな だとしたらちょっと面白いな」
B「なんだここふざけてばっかじゃねえか もう帰るぞ」
A「ピーンポーン」
B「ん、誰か来た ガチャ」
A「あのー申し訳ないけどね、静かにしてもらえます??ウチまで響いちゃってんのよ」
B「うーわ絶対隣の人だよめっちゃ迷惑なってんじゃん」
A「次騒いだらね、ウチの霊達に呪われるよ」
B「いや隣はガチの事故物件!」
ーーーーー
A「どうだった?チェーン店目指せるかな?」
B「いや絶対無理だろ
もういいよ ありがとうございました」

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