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悪のライバーへの道 第二章

洗脳への第一歩編

 さてさて、とりあえず人をたくさん集めることができるようになったら次はどうするか?
 開放的なセミナーでは込み入った話は難しくなります。そこで次に行うのは少しずつ、閉鎖的な空間へと人を閉じ込めていくことになります。

 これはカルトなども行う常套手段で、いつもの集まりの中から選ばれた、特別な人だけが参加できる場へと引き込んでいくわけですね。

 開放的なセミナーから閉鎖されたゼミへ、あるいは合宿へ、などカルトが行う手段は様々です。そこまで参加者同士などが仲良くなっているなか、他の人も参加するから参加しても大丈夫だろうと思わせる。そしてそこから抜けられなくしていく第一歩となります

 で、これに相当するものはライブ配信にもあります、Pocochaであればファミリー、17であればギャングになります。この限られた、ライバーに選ばれたユーザしか入れない場をうまく使うことで、そこに来た人たちの意識を固めることができます。カルトであれば洗脳の第一歩がここから始まるわけです。

 この時、重要になるのは二つです。

①秘密の共有

 この限られた場にいる人しか知ることができない情報を共有することです。秘密を共有する人たちはおのずから結束がたかまります。
 カルトであれば陰謀論などをここから使い始めて、世界の秘密を共有するとかしだすわけですね。昨今ネット上に散らばる陰謀論、たどっていくとだいたいイギリスの新興宗教などにたどりつけますからね。
 ライブ配信も同じで、ここで秘密を共有することが重要です。たとえばこの後の配信の計画でもいいですし、イベントの作戦でもいいです。あるいはライバー自身の個人的な話などを少しするのもいいかもしれません。とにかく秘密を共有し、それを秘密だとお互いに誓わせること、これが結束感を高めます。
 漏れることは問題ではないです。先ほどのカルトの陰謀論なんて外に拡散されまくってますよね。それで構わないんです。そのカルトにはまった人たちはそれを拡散して「おれはすごいことを知っている」と優越感に浸るわけです。それは次の②に関連します。

②優越感の提供

 入れる人と入れない人を分けることで、入れる人に入れない人への優越感を提供します。
 自分がその限られたメンバーにいることで優越感、充足感を得れれるようになれば、人はさらにのめりこみます。メンバーに対する特別扱いが他の人たちの嫉妬も生むことになります。
 そのためには貢献しない人を追い出すなんてことも実は必要になります。ギャングやファミリーから追い出すって追い出したら二度と来なくなりそうで不安に感じるかもしれません。でもやることがそのグループに入れることの価値を高めるためにも重要になってきます。
 このあたりで入りたいという人が増えたりしだせばかなり成功です。入りたいと言う人数が増えたら人数を増やすのではなく、入れる基準を厳しくしていきます。そしてさらに価値を高めていくわけです。

 この辺まで来て信者への第一歩を踏み出す人たちが増えてきたら、次のステップです。


よろしくお願いします。