これからのライブ配信サービス 番外編
ちょっと今日は話題を変えて、「エージェント」について取り上げます。
この話をなぜ取り上げようかと思ったかというと、このツイートからです。
LIVE8はEVERY.LIVEを使用している人はご存じかもしれませんが、サービス開始からEVERY.LIVE専門のライバーエージェントとして数多くの人気ライバーさんを送り出している事務所です。
ライバーさんへの支援内容も、先輩ライバーたちもいい人達が多く、お勧めのライバーエージェントです。EVERY.LIVE公式からも優良事務所として表彰されています。
ずっとEVERY.LIVE一本だったLIVE8が他の配信サービスとも提携を結ぶとということでびっくりするとともに「やっぱりそうなるよね」という感想を感じました。すでに17のエージェントとかでは始まってたことですが、これから少しずつ、「エージェント」「ライバー」そして「ライブ配信サービス」の三つの関係が変わっていくんだと思っています。
A.今までのエージェントの姿
ライバーエージェント(あるいはライバー事務所)と言っているけど、今までというか今現時点でも「エージェント=ライブ配信サービスの代理店」でしかなかったと思っています。
彼らは配信サービスに代わってライバーの勧誘を行い、契約手続き、そして登録作業やライバーの管理・支援を行ってました。やってる仕事が完全に代理店ですよね。
実際私もこういうnoteとかやってるんでたまに相談を受けるんですよ、「○○に配信サービスを移ろうと思うんだけど、おすすめの事務所しらない?」とかね。
この時点でライバーからも配信サービス会社の代理店としてしか見られてないですよね。完全にライブ配信サービスが主でエージェントが従とみられてます。
ライブ配信サービスを移るから事務所移るって本来おかしいと思いません?フジTVの番組降板して日テレの番組に出演するから事務所変わる、なんて芸能人いませんよね。ありえない話なんですよ。
そんなんだから「事務所入ると中間マージンを事務所に取られる分だけ損だ」みたいな議論になってしまうんですよ。
B.これからのエージェントのあるべき姿
これらからのエージェントに求められるのはサービスの代理店、ではなくライバーの代理人という立場だと思ってます。
メジャーリーグのエージェントとか典型ですけど、彼らは情を排して契約してくれている選手の収益を最大化するための交渉人になり、それがだめなら他の球団との交渉を容赦なく実行して選手の待遇を上げる、まさに選手の代理人として活動するわけです。
ライブ配信でさすがに報酬を上げる交渉は現実的ではないですが、そのライバーの収益を最大化するためにはどういう活動をするのが最適か?をライバー側の立場にたって考える、そんな風にライブ配信サービスの従ではなくライバーの従に立っていくことが求められるのだと思います。
C.エージェントの役割はどうなる
そうなるとエージェントの求められる役割も変わってきます。
いままでは各サービスないでライバーが成功するための支援(アイコン用画像作ったりなんだり)がメインでしたが、これからのエージェントはライバーの収益を最大化するポートフォリオをどう組み立てていくかを一緒に考え、そのために必要な契約を取る人になっていくのではないかと思います。
ライバーの特性や得意・不得意によってライバーが実力を発揮できるサービスは変わってくるし、それに合わせて最適なプラットフォームを選んだり組み合わせていくというのはすごく難しいです。
そういう点をライバーと一緒に組み立てていくライバーのパートナーになることが求められようになるのではないでしょうか?
例えば全くの新人でバックボーンが何もなければ人が集まりやすいこの配信から始めてみよう、コスプレイヤーなどインフルエンサーとしてすでに活動していてそこで集客が見込めるなら収益性の高いこの配信サービスといった感じです。
配信サービスが先に決まってエージェントを選ぶのではなくエージェントと一緒に挑戦する配信サービスを選ぶようになっていくのではないかな?と。
配信サービス側が制度や報酬体系を変更したときも、「そう変わるとこのライバーとこのライバーはこっちに移った方が得になるな、このライバーは変わっても影響ないからこのままでいいな」ということを俯瞰的に見て判断助言できることも求められてくるでしょう。
そうするとエージェントの力としてどれだけ配信サービスとの契約もっているか?そしてそれぞれのプラットフォームをどれだけ熟知しているか?という知識が求められるし、そうなって来ればおのずとエージェントの評価も変わってくるのではないかと思います。
ちょっと最近のコロナ終息によるリスナー減少に苦しむライブ配信サービスやTiktokの急速な台頭など、ライブ配信業界は多分ここから1年くらい、大きな変革期に入ると思います。
多分コロナで参入した弱小配信サービスなどはつぶれていくだろうし、事務所もライバーも淘汰される人もでてくるでしょう。
そんな中ですが、生き残り、次の成長へつなげるためにはライバーもエージェントもサービスも多分旧来から考えを変えていくべき時に来ているのだと思いノートにまとめてみました。
よろしくお願いします。