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わかっちゃいるけどやめられない癖との付き合い方

先日、NLP心理学を学ぶ中で「どんな行動にも、肯定的意図がある」ということを習いました。

どんな人にも「わかっちゃいるけどやめられない癖」というのがあると思います。

飲酒、爆食い、喫煙、運動不足といった生活習慣から、「ついカッとなって怒鳴ってしまう」「予定通りにいかないとパニックになってしまう」「つい言いたいことを飲み込んでしまう」などの心の癖は、大なり小なり皆あると思います。

NLPではそうした、一見悪い行動の奥には、肯定的な意図が隠れているとされています。

例えば、あるタバコをやめられない男性は「タバコを吸うことで、他人は私を受け入れる」という想いがありました。

男性は小さい頃から父親が転勤族のため、学校に馴染めずなかなか友達ができない少年時代を過ごしていました。

中学生のとき同級生から「お前も吸うか?」とタバコを誘われて吸った時、生まれて初めて友だちの輪に入るという経験をしたそうです。

「タバコがやめられない」という悪い行動の奥には「タバコを吸えば、他人に受け入れてもらえる」という肯定的な意図があったのでした。

また戦後、世界各地に残っていた残留日本兵は「まだ戦争が終わっていない」と信じ込み、現地民に攻撃的な態度に出たり、戦争は終わったという日本語のビラを巻いてもジャングルから出て来ないという問題を起こしていました。

あるアメリカ人はそのニュースを見て「まだ残ってる日本の奴らは、網で無理やり捕獲して、精神病院にぶち込んでしまえばいい」と言ったそうです。

確かにジャングルから決して出て来ない彼らの行動はやっかいですが、彼らは果たして精神異常者だったのでしょうか。
いえ、彼らの心の奥にはきっと「絶対に祖国を、日本を守る」という強い想いがあったのだと思います。そうでなければ何年も異国の地で息を潜めて暮らすことなんて出来ないと思うのです。

会社にたまにいる「いつも上司を怒らせてる、困った人」という人も、もしかしたら過去、怒られることでいいことがあったのかもしれません。
暴飲暴食がやめられないという人も、食べて飲むことで初めて埋められる心の何かがあるのかもしれません。

そんなわけで、私もさっそく「どうしてもやめられない行動から肯定的な意図を探る」というワークをやってみました。

私は氷をかじるのが長年やめられず、多い時は1日50個かじってました。今はそこまでではないのですが、毎日セブンのアイスコーヒーを氷目当てで購入してしまいます。

氷をかじることにどんな肯定的な意図があるのか。ワークの手順に沿って自分のやめられない行動を見つめていくと、そこには猛暑で倒れそうな時、誰かに冷たい水をぶっかけられて生き返っている自分の映像が見えました。
(音で聞こえたり、言葉で出てくる人もいます)

猛暑とは、何なのか。
つい我慢したり、相手のご機嫌とりをしてしまう自分なのか。
冷たい水は、何を指すのか。
自分を正気に戻すものなのだろうか。

講師の方には「最初から意図が全てわかる人は少ないので、次回続きをやっていきます」と言われたので、また探究して、続きはnoteに書きますね。


皆さんにはやめられない困ったことはありますか?

「またやっちゃった・・」とガッカリしたり「なんて自分はダメなんだ」と自責するのではなく、ぜひ「この行動にはどんな肯定的な意図があるのだろう?」という視点から、自分の行動を見てみてくださいませ。