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憧れとは、未来の自分を映す鏡

タイトルは、去年まで通っていた傾聴のスクールで習った大好きな言葉です。

例えば小さい子どもが「僕は仮面ライダーになりたい!」と言っているとしたら、その子には仮面ライダーにある魅力の何かがあり、将来その資質が花開く可能性が高いことを示しているそうです。

確かに小さい子に仮面ライダーは人気ですが、皆がみんな仮面ライダーに憧れるわけではありません。
アンパンマンに憧れる子は将来自分(の顔)を犠牲にしてでも人を助ける人になる要素を持っており、プリキュアが好きという子は将来困難にも凛々しく立ち向かう人になる要素がある。

つまり憧れとは本来の自分を映し出す、鏡のような役割があるそうです。

先日読んだ「4つの約束」という本には「憧れは全て実現可能である」といったようなことが書かれていました。ただし「それを実現するためには、あなたはそれを完全に理解しなければいけない」とも書いてあります。

こうなったらいいなあとぼんやり思うだけでなく、自分が心惹かれるものを徹底的にかみ砕き自分のものにすることが、こうなりたいを叶える一歩になるのだと私は解釈しました。

というわけで、本日は私の憧れているものを徹底的に紹介したいと思います。
小澤の憧れなんて興味ないよ~という方も、他人の憧れを読んだり聞いたりするうちにご自身にとって何か大切なことを思い出す・・かもしれませんので、どうぞご覧くださいませ。

①    作曲家・藤重侑宇さん


先日なんとなく流れてきたこの動画を見て驚愕しました。
 
私はいつも頭の中に無数の言葉が浮かんでは消え、それをこうして言語化できるのはほんの一滴でしかないのですが、この方は頭の中に音が浮かぶタイプのようで、しかもそれをきちんと曲にしている。
 
東京の地下鉄ホームに走っても走っても辿り着かないあの絶望感を映像で面白く表現していますが、流れる美しく激しい旋律からは、相当に古典音楽を学ばれたことを感じます。
 
私も藤重さんのように頭に浮かんでくるものを読み手の方の心に響くような形でもっとお伝えできるようになりたい。(オチは毎回笑ってしまう・・)
 
作家・いしいしんじさん
 
私の高校の文系コースでは1週間に1冊は本を読んで感想文を出さないといけなかったため、当時は面倒くさかったもののあらゆる作品にふれることができました。
大学の授業で「この中で芥川龍之介の『河童』を読んだ人はいますか?」と教授に聞かれ、200人くらいいた講堂の中で手を挙げたのは私1人だけということもありました。
 
来る日も来る日も読書をしていた若きころ、心のどこかで「表現力も構成力も、男性作家は女性作家にかなわない」と思うようになりました。そんな無意識のうちにあった私の思い込みを破った作家さんがいしいしんじさんです。
 
おすすめの一冊は「トリツカレ男」。男性にこんなラブストーリーが描けるのか!と衝撃を受け、自分が見ている世界はまだまだ井戸の中だったことを教えてくれた作品です。

私もいつか読む人の心の奥にあるものを揺さぶる物語を描いてみたい。(そしてトリツカレ男みたいな恋をしてみたい・・)




 ③    女優・咲妃みゆさん
 
元タカラジェンヌさん。歌・踊り・演技と三拍子揃った娘役さんは多くいますが、なぜか彼女に心惹かれるものがあります。
 
宝塚も商売ですから、企業や学校に来てもらって席を埋めるということがけっこうございます。
劇場にはファン以外にも半ば無理やり連れてこられた、眠そうなお客さんもけっこういらっしゃるのですが、咲妃さんの場面になると劇場の空気が変わるのをいつも肌で感じていました。

長台詞を朗々としゃべっている役者さんの中には「この人、自分の演技に酔ってるなあ」と感じる人も多いのですが、咲妃さんはたった一言の台詞でも、いや台詞がなかったとしても観客の心をぐっとつかんでそのまま物語に引き込む力がある。
 
私も咲妃さんのように、どんなにアウェイな状況であってもきちんと物語に命を吹き込める人でありたい。


うーむ、こうやって書くと私はすばらしい言葉や物語、世界感を紡ぐ人に憧れがあるようです。
 

自分の憧れを書くのはちょっと恥ずかしいけど、私もこのnoteをご覧の皆さまも、それぞれの鏡の光が照らす道をどうかそのまま歩んでいけますように。