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がんは治るべくして治る 松野哲也

 私は、歓び、気づき、感動、直覚を介して、ゼロ・フィールドにつながり、〈運〉が変ることによって抗腫瘍免疫態勢の誘導が起これば、がんも治ることがあると思っています。
―松野哲也

がんを自分で治した人たち

 ケ リ ー・タ ー ナー 博 士 の”Radical Remission: Surviving Cancer Against All Odds”(『がんが自然に治る生き方―余命宣告から「劇的寛解」に至った人たちが実践している9つのこと』長田美穂訳)という本はAmazonでベストセラーになったそうです。
 当時、この本は目下翻訳中だと寺山心一翁先生が教えてくださいました。治療を受けず、がんを自分で治した人たちにインタビューし、彼らがどのように病気に対処したかを記した、とてもいい本とのことでした。

 読んでみましたが、肝心のインタビューを受けた人たちの言葉が、イタリック体なので読みづらく、飛ばしてしまいました。
 和訳本は訳も上手なだけでなく、とても よくできていました。サブタイトルだけを見られても、それがおわかりいただけるかと思います。私のささやかな神戸での講演会に、一度だけいらっしゃった訳者の長田美穂さんから贈呈されたものです。

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直観の必要性

 ここで、同書でがん治癒の核心に迫ったと思われる箇所(著者が直観の必要性を説いた章にあったはずです)だけを取りあげ、それに私なりのコメントを加えることにしました。本が手元にないので、私自身のブログを参照しました。太字のテキストが元の文章と思われます。

 スーザン・コーラは54 歳のとき、すい臓がん末期の診断を受けました。医師は「手術と放射線、抗がん剤治療に入りましょう」と言いました。

 なんと無知で不勉強な医師なのでしょうか。2003年に医学誌『膵臓』に載った「日本膵臓学会膵臓登録年間の総括」によれば、「通常のすい臓がんの切除可能例で平均生存期間は8カ月から1年前後、切除不能すい臓がんでは3~4カ月であり、医学的な予後の目安である5年生存率は10パーセント前後ないし、それ以下と悲惨である。術後、抗がん剤投与や放射線照射を行っても、生存期間は下がるだけで症状の改善はみられない」と明記されています。
 それは今でも変わらないと私は理解しています。アメリカでも同じでしょう。

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