見出し画像

第2章 オーラソーマ・ポマンダーの誕生

ヴィッキーさんの「赤ちゃん」

科学万能の現代になると、“ 香りと蒸気で環境を浄化してまわりの汚れから身を守る” というポマンダー本来の意味合いは薄れて、形骸化し、ポマンダーはアクセサリの一種として扱われるようなっていました。

そのポマンダーを本来の意味で現代に蘇らせたのが、オーラソーマの創始者ヴィッキー・ウォール女史(わたしたちは敬愛を込めてヴィッキーさんと呼びます)でした。

ヴィッキーさんは、バランスボトルを生み出す前のキロポジストとして診療を続けていた時代から、あるハーブのコレクションを作っていました。
まだ目の見えた頃のヴィッキーさんは直感に導かれるままに、何に役立てるのかを自分では知らないままに、薬草を摘んではアルコールに漬けて集めていたようです。

画像2

ヴィッキーさんの言葉で聞いてみましょう。

キングズ・ランサムにいる間、私は霊感によって、薬局時代の名残である薬ビンに植物のエッセンスの特別なコレクションをつくりました。

それぞれの薬ビンには、四十九種類のエキスとエッセンスが入っているのですが、ビンごとに、エキスの割合は異なっています。

キングズ・ランサムを去るときも、私はその「赤ちゃん」を連れて出て、新たなものを加え続けました。

時が来て、自分の目的が果たされるのを、彼らはひたすら待っていましたが、それからもう十五年も経とうというころ、「バランス」が生まれ、さらに導きを受け取ったのです。

「この生きたエネルギーを、この植物たちを、世に出しなさい。
 今、彼らの時が来た」

こうして、オーラソーマのポケット・ポマンダーは生まれました。

今では、オリジナルのものに加え、いくつもの種類がありますが、それぞれ違う色を持ち、本当の目的は、これから明らかになっていくことでしょう。

『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p230)

画像3

※「オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング」はこちらでお求めいただけます。

これがオーラソーマ・ポマンダーの誕生の物語です。

キングズ・ランサムというのは、当時ヴィッキーさんがキロボジスト(足治療医)のクリニックを開業していた場所のことです。

大事に育てていたコレクションが、バランスボトルが生まれた後に「ポマンダー」として完成したのでした。

チェルノブイリ原発事故のときに生まれた

中世の世界に現れた最初のポマンダーは黒死病(ペスト)の大流行のときに上流社会の中で普及しました。

ではヴィッキーさんの「オーラソーマ・ポマンダー」が誕生したのはどんなタイミングだったのでしょうか。

ヴィッキーさん自身の言葉で聴いてみましょう。

オーラソーマのポマンダーは、1986年、私たちの二度目のデンマーク訪問の直前に生まれました。

それはチェルノブイリの原発事故の起こった年であり、スカンジナビア半島は放射能汚染の影響下に置かれました。

状況は非常に深刻で、マイクと私は何も知らされないうちに唇と喉にいがらっぽさを感じ、ふと思いついて「ポケット・レスキュー」をつけてみると、症状は緩和されました。

その後、何が起こったかを聞いて、汚染を浄化するのにポマンダーを使ったのですが、ポマンダーとポケット・レスキューは、見事にその役を果たしてくれました。

『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p231)

なんと、1986 年4月26日未明地球を襲った未曾有の汚染、“ チェルノブイリの原発事故”に対応するかのようにオーラソーマポマンダーは誕生していたのですね。

画像3

なるほど。当時こんなふうに放射能が広がっていたのだとすると、ヴィッキーさんたちが「唇と喉にいがらっぽさを感じ」ていたのも納得ですね。
この事故によって世界の環境は放射能で汚染され、それは特に人間のエーテル体のオーラに有害だとも言われています。

私たちが出店した博覧会が終わる頃には、会場の雰囲気は重く、訪問者の中にはドラッグの愛好者や喫煙者がいて、会の主催者をはじめ数人の人がその重さを払おうと、ハーブの束を手にして辺りを回っていました。

もちろん裁判官のブーケにちなんだものでしょうが、ハーブの組合せが間違っていたのか、あまり効き目がありません。

私はマイク・ブースをはじめ何人かにポマンダーを持って会場を回ってもらったのですが、その後、その主催者は私たちのスタンドにやってきて、空気が軽くなったと話し、ついでに二、三本ポマンダーを買っていきました。

『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p230-232)

当時の様子をヴィッキーさんはこのように書いています。

現代の環境中に放出された膨大な汚染物質

現代というこの時代の私たちの生活環境は、もしかすると、けっして中世の不潔さに引けをとらないほどの汚染物質に満たされているのかもしれません。

この時代、私たちの肉体や、エーテル体、オーラなどは、生命力のない食物、農薬、化学物質、麻薬、放射能汚染、電磁波放射など、環境中に放出された膨大な汚染物質や、騒音、不調和な音楽、テレビ、広告などの無意味で不要とも言える雑多な情報、他の人々からのネガティヴな思考など、膨大なガラクタのエネルギーによって、汚染され、それがすべて生命圏を危険にさらしているとも言えます。

もしかしたら、放射能汚染が進んだ環境では、ある意味では、中世の暗黒時代以上の汚染物質が環境中に放出されていて、中世の人々が晒されていた汚染と危険とは、また違った意味の規模の汚染物質に晒されているのかもしれませんね。

画像4

※引用元:http://blog.minouche.jp/article/174959461.
html?1462414487
「雲の上はいつも青空 元国際線CA のセレクトショップ・ミヌー
シュ ブログ」

もちろん、現代に生きる私たちは中世に生きた人たちとは格段に異なるレベルの清潔さの感覚や、美的感覚があり、それに応じた衛生概念を持っています。
ですからその意味では、中世に生きた人たちとけっして同じではないでしょう。

でもある意味で現代人は中世時代とはまた違ったレベルと意味で、膨大な汚染物質に取り囲まれていて、環境から身を守る必要があるのかもしれません。

ヴィッキーさんはこんな環境に生きる現代人のために、中世の黒死病の時代に流行した香りのある揮発成分で環境を浄化する「ポマンダー」という伝統を、現代に復興してくれたのかもしれませんね。

そこで、さまざまなポマンダーがクライアントのカラーコードの必要性に応じて選ばれ、それを利用する人のオーラを回復し、強化し、保護する働きをしてくれるのです。

そして同時に自分で選んだオイルを身体の部分に塗ることで、相互に補いつつ効果を高めているのだと思います。

偶然に、オーラソーマの「ポマンダー」が地上に誕生したのではないのかもしれませんね。
しかも、現代のポマンダーであるオーラソーマのポマンダーには、利用する人の状況や好みや必要に合わせて、何とおりもの選択肢が用意されています。

ここから先は

0字
マガジン(500円)をご購入くださった方には、全内容のPDF版もおつけしています。記事(100~300円)を購入してくださった方は、該当する記事をお読みいただけます(*PDF版の付属はございません。)

オーラソーマの中心的なプロダクトのひとつである「ポマンダー」のすべてがワンコイン(500円)で学べます。歴史から使い方、17本のポマンダー…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?