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仕事とオーラソーマ「AEOS ─ヴィッキー・ウォールから引き継いだもの」~LIVING ENERGIES⑦~


リビングエナジー8

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マイク・ブース インタビュー

                     インタビュアー:江谷信壽


エイオスの始まり

江谷 まず、最初に AEOS がどのように始まったのかをお聞かせいただけますか。また、AEOS を始めた理由もお聞かせください。

マイク   ヴィッキー・ウォールは、実際には古い時代の調剤薬局に入門しました。彼女は 14 歳のときに 70 歳代のエドワード・ホースレーのもとで勉強を始めました。つまり、ホースレーから薬草や植物で仕事をする技を学んだのは 19 世紀のことです。

彼女は、薬草や植物を直接取り扱うという複雑な仕事を彼から引き継いで、調剤できるようになり、ローションやクリームなども作れるようになりました。彼の死後(それは 20 世紀の初期でしたが)、彼女はその仕事を続け.、14 歳という年齢で、そのような背景を持って、その訓練を始めました。

生涯を通じて、薬草や植物を愛する気持ちは変わりませんでした。
彼女はハーブを集めたり、薬草を摘む適期を調べたり、特定の効能に対する薬草の組み合わせを研究したするのが大好きでした。それはすべて彼女が得意とする趣味ともいうべき部分で、その一方では、彼女は外科的な施術をする共同クリニックで仕事をしていました。
  
ヴィッキー・ウォールは、人生経験を通じて、その薬屋で若い頃に身につけた技術、薬草や植物を人々に調剤していたときの技をつねに維持していました。このことについて考えるときに、心にとめておいてほしいことは、彼女がホースレーに出会った当時の薬屋は、現在の薬局のように製薬会社の薬を置いていたり、薬剤師は純粋に医療専門家から指示された処方箋を調剤するだけで、実際に調剤することなどほとんどなかったということです。

現在でも、まだなにがしかは調剤するのかもしれませんが、1920 年当時のヴィッキーがホースレーと会った頃と比べると、それはごくわずかでしかないでしょう。ですから、早い時期から彼女は薬草や植物をローションやクリームの形に調合するのが大好きだったと言えるでしょう。

オーラソーマカラーケアシステム® が始まった初期の頃も、彼女のヴィジョンの一部は、スキンケア製品の処方を作ること、その組み合わせを処方することでした。

残念なことに、彼女の生前中には、そのヴィジョンのごくわずかしか実現しませんでしたが、それは彼女の赤ん坊をこの世に誕生させること、オーラソーマをこの世にもたらすことで、彼女は生命力の最後の一滴まで使っ
てしまったからです。

彼女の生涯の最後の 7 年間は、オーラソーマの誕生に全面的に捧げられました。クリームとその調合に関して、実際にオーラソーマとの背景の中で現実化されたものは、彼女のヴィジョンのほんのわずかでしかありません。

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引き継いだもの

私が彼女と過ごした最後の 7 年間、朝から晩まで、彼女から私が引き継いだことは、クリームやローションにするためのハーブと植物の組み合わせについてでした。

クリスタルや貴石を加えること、ミネラルを加えること、そしてオーラソーマの背景で私たちがこういったものを扱う方法は、独特のスキンケア製品を市場にもたらすアイディアと非常に合致しています。

ある意味、ヴィッキー・ウォールのクリームやローションを作るという彼女のライフワークを通じて、私の興味も始まったわけです。

オーラソーマと AEOS関係

江谷 オーラソーマと AEOS には、どんな関係がありますか?

マイク オーラソーマは実際に、人々が自分自身とコミュニケーションを取る、より深いレベルの自分自身とつながることができる手段です。オーラソーマには、「あなたの選ぶ色が、あなた自身であり、その色はあなたの
存在の必要性を映しています」という表現がありますが、私たちは自分に必要なものを、色を通して確認しますが、それは自分自身でないものを使いつくすことはできないらです。

だから、その必要なものを、自分で色を選択する過程で、自分に合ったふさわしい色のエネルギーを提供する植物やハーブ、エッセンシャルオイル、ミネラル、クリスタルや貴石との共鳴を通じて満たすことができます。

それがオーラソーマの基本原理です。私たちは色の鏡の中で自分自身を認識し、自分が惹かれるボトルを自分の身体にぬるとき、私たちは自分が最も消耗しやすいものを自分に補給しているのです。

あなたは自分でないものを使いつくすことはできず、あなたが使ってしまえるのは自分であるものだけなのです。

AEOS を見るとき、そしてこのスキンケアシステムがどのように誕生したのかを探求するとき、私たちは基本的に同じ原理、内なる存在に栄養を与えるという原理に働きかけています。

社会全体が合成物を扱わない、化学物質を皮膚に使わないことに意識的になりつつあるのは、それらが半透過性の膜を通して直接体内に入るからです。

社会全体が、オーガニックスキンケア、ナチュラルスキンケアを求めていることに気づき、スキンケアへの新しいアプローチに興味が向いています。人々は自分の意識への気づきの可能性を探求しはじめているのです。

AEOS やオーラソーマを使うことの意義は、今、自分自身の新たな出発点にいるかもしれない人々、自分自身の理解に向かって進みはじめそうな、人生の岐路にいるような人々に紹介できることです。

現時点では、まだ環境には関心がなくとも、スキンケアという形でなら入れ
るかもしれない人々が、実際に使ってみることで、地球との調和に気づき、地球という存在との関係ついてエコロジー的な理解を始めていきます。

そのような意識の拡大が意味していることは、私たちが自分自身をさらに知っていくというプロセスを始動させているのかもしれないということです。そして AEOSがしていることは、外側の美ではなく、むしろ内在する美を示すことなのです。

多くの人々は、まだ自分の肌の表面にたくさんの異物をぬりつけ、毛穴をふさぎ、皮膚呼吸を妨げるようなことをしています。皮膚は、第 3 の腎臓です。正しい皮膚呼吸がなければ、内側にある二つの腎臓と連携して最大
限に働けないので、体内の毒素を排泄することができません。


もし皮膚呼吸ができて、すべての微粒子、表面にある細胞膜が正しい方法で機能しはじめれば、そこでなにが起こるでしょうか? 皮膚は元気になり、若返りが起こります。これこそが AEOS がもたらしうる、ある種の気づきの効果であり、どうすれば皮膚を蘇らせることができるかということなのです。

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AEOSが目指すスキンケアの方向性

それは肌に滑らかさを与えるために、皮膚の表面にファンデーションやパウダー、その他の皮膚呼吸を妨げるたくさんの物質をぬり重ねることとはまったく反対のアプローチです。

化学溶液を使った合成的アプローチである、シワを取るアンチエイジング、リンパ吸引、皮膚のある部分を膨らませることで年齢を若く見せるといったようなことのすべては、AEOSが目指していることに対立するものです。

AEOSが目指すスキンケアの方向性は、内側から輝きだす美しさ、人が生まれつき持っている美しさ、個人の内面にある美しさ、AEOSの内容成分によって触れることのできる美しさ、ミネラルやクリスタルや貴石を通して、ティンクチャーを通して、ハーブや植物を通してつながることのできる美の可能性を増すことです。ひとたび人々がAEOSの何たるかを体験しはじめれば、現在市場に出回っている化粧品や、特定の主張をしているブランドなどとは比べものにならないでしょう。

内在する美しさが、私たちの表面に表われることに関して、AEOS 自体の経験はオーラソーマの全哲学に合致しています。
オーラソーマでは、私たちは土壌に働きかけ、その土壌が植物内部の健康を構築していきます。すると、その健康な土壌によって、つまり土壌の中の微生物によって、植物の免疫システムが作られ、その植物が健康になります。

それは植物が病気に罹らないことを意味します。従来の農業従事者が農薬を使うことで植物の抵抗力を弱めてしまった、その悪疫に罹らないですむわけです。植物が健康であるということは免疫系が強力ということですから、それは私たちが植物からエッセンスやエッセンシャルオイルを抽出するとき、成分に働きかけるとき、植物の積極的側面に働きかけるとき、私たちは自分
自身の免疫作用をも強化しているわけです。

人類との関わりで、また私たちがオーラソーマ内部で実践している農法との関連で、そして AEOS 内部の哲学の背後にあるものとの関連で、このうえもなく重要なことは、土(soil)から魂(soul)へということです。

もし、私たちがこれらの原理と連携して働くなら、つまり土壌中の微生物と協力するなら、私たちは強力な免疫システムを持つ健康な植物を育てることができます。つまり、それらの植物をエッセンシャルオイルや抽出した形で皮膚にぬれば、それは人間の免疫系を作ることになります。

環境汚染やエアコン、長距離の空の旅で長時間同じ空気を吸っていることなどは、肌の機能を改善するものではありません。それは、人に調和をもたらすことにはなりません。

AEOS はインナービューティーに目を向け、免疫系を支援し、現代の日常生活の一部になっている環境汚染の破壊効果の幾分かでも補えることができるように内的存在を支援することなのです。

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江谷 オーラソーマにも他に化粧品がありますが、それとの違いはなんでしょうか?

マイク そうですね。言うなれば、これまであったオーラソーマの化粧品は、AEOS へ発展の始まりかもしれません。おそらく将来は、オールパーパスクリーム、ティンクチャークリーム、アポセカリクリームは、AEOS の
一部になる可能性があります。

これは現時点ではということです。というのも AEOS は新しいもの、新たな展開なので、現状から決めていくことになるからです。

私たちは、これらの化粧品をオーラソーマから取りだして AEOS の仲間に入れるというよりは、当面はオーラソーマの、言わばひとつの部門のようなものとして維持していきます。

世界中のすべての人に伝えたい

江谷  AEOS をどのような人々に伝えたいですか?

マイク  今は世界中のすべての人にと考えています。男性も女性も関係なく。環境汚染のために、本当に、都会でも、家庭でも、会社でも、新鮮な空気がますます稀少なものになっている居住環境の中で、皮膚の表面は変性
してきています。 

だから、人々は自分の肌を守るための手段を求めているのです。どうすれば、この環境汚染を、この難しい状況を埋め合わせられるのかと。
そういうわけで、人口の大部分の人々にとって、スキンケアの必然性があります。皮膚に栄養と情報を与え、水分を補給することに関してサポートが受けられるようにする必要があると考えます。

今、この時点で補給の必要があるわけですから、AEOS の市場はとてもとても広大です。しかし、バイオダイナミック農法や、有機農法との関連で自然に関心がある人々も、私たち人類と地球との関係性に目を向けることでしょう。

こういった人たちも、たぶん AEOS と AEOS が提供するものに非常に興味を持つはずです。そして一度誰かが AEOS のなんたるかを体験しはじめると、今度はその人たちも、従来のスキンケアがなんなのか、また AEOS(active organicenergized skincare)が、本当は何であるかを知る機会を持つことになります。

AEOS の市場は広大です。当初は地球の存在との関係性、その責任に目覚めはじめている人たち、そして環境に関心を持つ人たちが、おそらく最初に惹きつけられることになるでしょう。

世界中で、すでに自分の肌につけるものへの意識が高まっており、合成物質を自分の肌に使いたがらない人たちもいます。それが品質のいいものでないと、身体組織内部で詰まってしまい、そうすると、肝臓病や腎臓病を引き起こす原因物質を誘引しかねません。

ですから、ある意味で半透過性の膜である自分の肌にぬるものへの気づきが、AEOS が提供するものに興味を持つ人々の中での鍵になるだろうと私は思います。

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江谷 AEOS に私たちはどんなメリットを望めるでしょうか?

マイク これは短い期間で考えた場合ですが、AEOSのメリットは、使用していくうちに肌の調子、皮膚の再活性化、インナービューティー(内在の美)に触れる可能性が増えることです。

AEOS に含まれている活性化の可能性である、植物、ハーブ、抽出液、ミネラルに関する活性要素、クリスタル、貴石などのすべての要素を人が使うことで、その人自身のより深い層での活性化が始まるでしょう。

そして、そのより深い層の活性化の中で実際に起こることは、意識の変化の始まりです。そのメリットは、より大きな意味での健康の感覚、自分の中でのより大きな調和の感覚です。

長期的には、これが目覚めのプロセスの始まりとなる可能性があり、そこでより深いレベルで自分自身を知り、より意識的な人生を生きるということがどういうことなのかを知るのです。


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将来のビジョン

江谷 最後に、将来のヴィジョンについてお聞かせください。

マイク 将来のヴィジョンについては、二つあります。ひとつは、完全性ということでは化粧品の世界には改革が必要だと考えていた、ヴィッキー・ウォールの最初のヴィジョンを継続することです。

その改革の一部にあるのが AEOS の土台にある革命で、それは土壌(soil)から魂(soul)に向かって、自然との調和の中で機能できるようにすることです。

クリスタルや貴石やミネラルのエネルギーを、植物やハーブや抽出物やエッセンシャルオイルといった植物王国のエネルギーでサポートしてスキンケアの形で紹介できるようにすること、そしてそれらが一緒になって色の調和を生みだせるようにすることです。

そのヴィジョンは、この世に実現しようとヴィッキー・ウォールが生涯を通じて生きたものであり、彼女が私に伝えてくれた彼女の愛したことであり、今では私自身それがこの世界にもたらされるのを見たいと思っているも
のでもあるのです。

二つ目のヴィジョンは、オーラソーマ・プラクティショナーやオーラソーマ・ティーチャーといったオーラソーマで仕事をしている方々や、オーラソーマの学生たちをサポートする手段としての意味です。

可能なサポートを提供すること、彼らの人生の体験、生きることの質(QOL)という面で、彼らをサポートできるものを提供できれば
と思っています。

あるがままのオーラソーマを提案するとき、彼らが他の人たちに AEOS の可能性をシェアして、その結果、今度は人々がオーラソーマに関心を持つことになり、AEOSとオーラソーマの間に人々が天国への道を見つけられるようになればと思っています。

スキンケアから体験する手段という、まったく異なる道を通じて、人々を自分自身についての新たな気づきの方向へと向けるようなもの、色の鏡の中で自分自身を認識し、自分に働きかけるのをオーラソーマが助けられるようになればと思っています。

江谷 ヴィッキーさんのヴィジョンとオーラソーマの原理が AEOS にも生かされていることを知り、興味深く思いました。

ヴッキーさんのヴィジョンが AEOS を通して、さらに広がっていくことを楽しみにしています。本日は、貴重なお話をありがとうございました。


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