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コンサルテーションのテクニック Byマイク・ブース(オーラソーマ・アカデミー学長) 『LIVING ENERGIES④』

オーラソーマ カラーケアシステムを学ぶためには、英国のオーラソーマアカデミーの資格を取得できる3レベルのコースがあり、ここで学び、トレーニングを積んだ「オーラソーマ・ティーチャー」は、クライアントへのコンサルテーションを行うことができるようになります。

オーラソーマのコンサルテーションは、クライアント自身が、4本のカラーボトルを選ぶことから始まります。
「自分で選ぶ」ことからはじまる、いわば「無理強いしないカウンセリング」であることが特徴です。

ティーチャーはコンサルタントとしてそのボトルを読み解き、クライアント自身が「自分自身を思い出す」ことや「ハートで感じること」にアクセスし、前向きな未来や幸せのお手伝いをしていきます。

このコンサルテーションのテクニックについて、英国オーラソーマアカデミー学長のマイク・ブース氏が、かつてイタリアで行われたセミナーで語った貴重なインタビュー記事をご紹介します。

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※この記事は2000年5月刊行の『LIVING ENERGIES Vol.4』からの転載です。
インタビューの背景にある社会情勢等も、当時のものであることをご理解ください。
 『LIVING ENERGIES Vol.4』は、こちらのサイトでお求めいただけます。

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ロバート  マイク、アドバンス・コンサルテーション・テクニックとは何ですか。

マイク  それは、オーラソーマを学んだ人たちが、次のプロセスへとさらに深く入っていくことのできる機会です。世界中のいろいろな場所で、アドバンス・コンサルテーション・テクニック・セミナーを分かち合ってみてわかったことは、もしもコンサルタントが数年にわたってワークを行っていたり、何百ものコンサルテーションをこなしてしまったりするうちに、熱が醒めてしまったり、活力を失ってしまうこともあるということです。それはまるで、自分に対して、同じことを何度も何度も繰り返し言っているような感じがすることさえあるかもしれません。

マイク  アドバンス・コンサルテーション・テクニックのアイデアとは、ボトルをまた新しい方法で見直し、それぞれのボトルとのさまざまな関係を見る、そんな可能性へと開いていくことです。そのプロセスにおいて起こるのは、新たな熱意であり、コンサルタントがコンサルテーションのプロセスの中でクライアントを眺めるための、新しいレベル、新しい窓を見つけられるという風に、「新しいドアが開く」ことです。

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そして、熱意やボトルを見る可能性が新たになれば、それは必ずクライアントに伝わるはずです。クライアントの基礎が育ち、コンサルタントがオーラソーマの実践を拡大していける立場につく、それが私たちの望んでいることなのです。オーラソーマにとって、コンサルタントが本当に活動的で、世界に提供すべき最高のものを提供でき、ボトルが彼らを通して最大限の人たちに触れるという立場にあることが大切なのです。こうしたことのすべては、コンサルタントの熱意と理解、そしてそれをどんな方法でクライアントに説明するかにかかっています。

ですから、このプロセス全体において、私たちが行おうとしているのは、次のようなことです。

コンサルテーションとの関連において、この15年間にわたって私にはオーラソーマの深いプロセスの中で学んできたさまざまな事柄がありますが、この数日間にコンサルタントの人たちとそれを分かち合うということ。それによって、彼らの経験が深まり、私が15年かかって学んできたものに、彼らが追いつくことができるでしょう。

ロバート  去年のイタリアでのアドバンス・コンサルテーション・テクニック・セミナーは、とりわけ、そうしたテクニックの持つ深いインパクトによって大変な成功を収めました。今年もまた同じことを繰り返すつもりですか。あるいは新しい発見があるのでしょうか。

マイク  イタリアのコンサルタントが理解する必要のあることと、去年そこで収めた大きな成功というのは、私たちにできるほんの一部でしかないと思います。もし私がそうした人たちとまた分かち合う機会があるとすれば、本当にコンサルテーションを深めるためにも、今の時点で起こってきていることに対する新しい洞察と経験をたくさん分かち合いたいと思っています。この前のセミナーにいた人たちだけではなく、イタリアでワークを行っていても、最初のセミナーに出る機会がなかったコンサルタントの人たちとも、そうできればと思っています。

ロバート  コンサルテーションのプロセスには変化はありますか。

マイク  ええ、私がコンサルテーションの手順についてこの10年間の間に得たもっとも大きな洞察は、このほんの数ヶ月のうちに起こったものだと言っても言い過ぎではないと思います。非常にささいな形でやってきたそうした事柄の一つが、実は私がコンサルテーションの手順を理解する方法を形作る、非常に大きな洞察であったということが徐々に見えてきたのです。そして現時点において、プロセスを深めるということで私が分かち合っていることの基本の多くは、そうした単純な洞察に基づいています。

それは実際、第3ボトルのある場所から手順を見てみるということなのです。そして私がイタリアのコンサルタントに分かち合いたいのは、コンサルテーションの手順において、それがどううまくいくのかということであり、そしてそれが個々の、またあらゆるコンサルテーションにおいて、どのようにうまく関連していくかという意味の全体像とインパクトについてなのです。

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ロバート  4本のボトルの使い方はやはり同じでしょうか。また、使うボトルを決めるのはクライアントであるべきでしょうが、4本のボトルの使い方について、今ではどう見ていますか。

マイク  私が感じ取り、またこの15年間で経験したことから特に強調して言えることは、第2ボトルはやはり「癒しのボトル」だということです。私のマインドにおいてはほとんどの場合、癒しのボトルはオーラソーマのプロセスを始めるのに、もっとも有益なものだということは疑いありません。

もし、第2ボトルとは何なのか、ということが本当にわかれば、もしもあなたが100本の色の組み合わせのうち、自分の本質のボトル、つまりそれは第1番目のボトルであるわけですが、その隣の2番目の位置にあなたが本当に好きだというある特定のボトルを置いたならば、そのボトルはこれから生涯を通じて、あなたの頼みの綱になってくれます。そのボトルはあなたの健康、エネルギー、またその時点で危機ともなりうるあらゆる状況において、あなたをサポートすべくそこにあるのです。

また、第3ボトルが人々のプロセスにおいて適切だというケースもあるでしょう。この「今ここ」のボトルは、常にその癒しの状況との関連において、その人がどこにいるか、本質との関連において、どこにいるかということの要約のようなものなのです。

その第3ボトルとの関連においてなされた評価は、その人自身のプロセスのある時点において意味を持つものにもなりうるでしょう。もしも直感に基づいて、ある人が、特に第3ボトルとワークしたいと思うときには、今ここにいるということ、今起こっている状況に留まることを非常に助けてくれます。そのボトルは、そのプロセスにおいて、その人がもっと今ここにいるということを助けてくれるのです。状況がどうあれ、今ここにいる、ということがもたらす恩恵というのは、より健やかな感覚、幸福感、より自分らしくあるという感覚なのです。ですから第3ボトルもまた大変大きな意味を持ちえますし、ふさわしく使われるならば非常に大きな助けになります。

第4ボトルですら、ご存知のように、ヴィッキー(オーラソーマの創始者、ヴィッキー・ウォール女史)は最初からこのボトルをベッドの横に置くということを言っていました。

つまりその場所というのは、人が夜眠りに就く時、最後に目にするであろうものであり、また朝起きる時に最初に目にするであろうものだからです。私は今、第4ボトルは、未来から私たちへとやってきているエネルギーというよりも、私たちの未来にポジティブに現れているもの、私たちが延期しているもの、というふうに思い描いています。

そうなれば、第4ボトルはもしも私たちが抵抗を緩め、より「レット・ゴー」つまり、手放すことへと動いていくならば、それは今手に入れられる可能性となるのです。そうなれば、私たちは第4ボトルに現れているものを今ここで、強く求めることができることになります。ベッドの脇において、眠りの中で、潜在意識(無意識)のマインドに働きかけるために、夜最後にそれを見、朝最初にそれを見るということは、私たちが明日へと引き延ばしているものを今日、今ここ、現在へと統合するプロセス全体の助けとなることでしょう。

そしてまた、ある時点において、ある本質上の問題に取り組むというような機会が訪れるかもしれません。それは実際、第1ボトルに現れるものなのですが、もしもそれが適切に使われるならば、つまり自分のプロセスにおいて、この本質のボトル、第1ボトルを必要とするところへとやってきたならば、その時には、自分の使命と目的と、この世での自分の活動の仕方との関連において、健康と幸せという、さまざまなレベルでの充実感により深く触れていく動きを助けるでしょう。

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ロバート  最後の答えの中で、うわさされていることに触れましたね。つまり、第4ボトルに関して、新しいヴィジョンがあるということですが。次のアドバンス・コンサルテーション・テクニック・セミナーにおいてもまた、そうした新しいヴィジョンを分かち合うつもりですか。

マイク  ええ、第4ボトルが何を意味するのかが、もっともっとわかるようになってきて、今では第4ボトルを解釈する方法が、今までになくしっくりくるようになったように思います。

私たちのオーラソーマに対する理解と、ヴィッキーが最初から手助けしてくれた基本的なガイドラインはたえず進化しています。

私はこの時点で、この基本的なフォーマットやガイドラインから離れる動きが起こっているとは思っていません。私の理解では、そうしたガイドラインが最初から私たちに暗示してきたものが、よりクリアになってきています。私はこうした洞察のいくつかと、コンサルタントがクライアントとの関係において第4番目の色を再評価する方法を、ぜひ分かち合いたいと思っています。そして、それが今年後半に行われるアドバンス・コンサルテーション・テクニックの「鍵」の側面となるでしょう。

ロバート  マイク、ボトルの色に革命が起こっているようですね。色が以前にないほど、非常に不安定になっているようです。そうした色はあらゆる方向に変化できるようです。そうした普通でないボトル、以前は手に入らなかったそうしたボトルに対する大きな需要がすでに生まれている国もあります。私は何となく、ヴィッキーが最初に作ったいくつかのボトルを思い出すのですが。その頃、彼女があまりできがよくないと思ったボトルを皆が買いたがったわけです。今後は安定した色のセットに別れを告げ、常に変わる色の環境において、ワークせざるをえないのでしょうか。

マイク  この質問には何とも答えようがありません。この数年間は、幸運にもオーラソーマの歴史において、まったく先例がないほど安定性が保たれていました。クローディアと私が1984年にオーラソーマに関わり出して以来、そうした初期の頃には、まったく安定性というものはありませんでした。首尾一貫したものは何もなかったのです。比較的安定している時期というものもありましたが、それも、数か月しか続きませんでした。そしてコンサルタントにとっても、ティーチャーにとっても、システムを把握するのは非常に困難でした。というのも、ヴィッキーを通してやってきたカラー・システムには、安定性が欠けていたからです。そして、彼女の取っていた姿勢とは、色はそのボトルを使う人の環境の必要に応じて形作られるということであり、それはまた、オーラソーマの始まりから受け継がれてきた哲学の一部でもあったのです。

ですから、この数年間は比較的安定した時期だったのですが、今、かつてよりも不安定な時期に直面しているようです。

これはコソボの情勢、ユーゴスラヴィアの情勢が世界に対して、たぶん1950年代以来直面したことがないような状況をもたらしている、ということではないでしょうか。この情勢はバルカン半島の戦争に留まらず、世界大戦に発展しかねません。エリツィンがコソボに軍隊を送ることを考えていると言い、実際に行動を起こすことを辞さないとなれば、それはヨーロッパから全世界へと広がる戦争ともなりうるでしょう。というのも、アメリカやヨーロッパ情勢に多大な利益が絡んでいる他の国々も巻き込まれるでしょうから。

ですから、私たちは非常に危機的な時期にあるということ、それがこの状況のひとつの側面だということが言えるでしょう。

もしボトルが、人類の行為や人類の意識に関連した大きな物事を映し出すと信じるならば、確かに危機的な状況において、ある程度の不安定さが現れ、意識の反映をうかがわせるような何かが起こるということもありうるでしょう。私にとって、それはまったくうなずけることです。

また別の側面として、イギリスのオーラソーマ社で、この数年のポンドに関連した状況において、会社自体が危機的な時を迎えています。ですから、ボトルは会社の縮図としての何かを反映することでしょう。

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私たちは最近、何年も一緒にやってきた従業員を、人員整理のため解雇しなくてはなりませんでした。それは、家族経営のような小さな会社にとっては、とてもつらく、困難なプロセスです。ボトルはそういったことも反映するだろうと感じています。

ですからそういった世界情勢があり、オーラソーマ社の状況があり、そしてまた人類自体が危機的な状況に陥っているといった状況があるのです。

それは、そうした戦争の状況に映し出されていることとはまったく関係のないことなのかもしれません。ただしこの状況は、この時期にあるべき意識の状態との関連において、完全な呪いであるように見えるのですが。

ですが、そうした戦争の状況とはほとんど対極にあるような、まったく別の動きがあるのかもしれません。それは、何か意識の反映であるような、たとえば現世を超えた光や超意識がこの世界にやってきて、たくさんの微細なエネルギーを変容しているというようなまったく別の動きがあるのかもしれないのです。

また、たくさんの植物がこれに反応したり、たくさんのクリスタルがこれに反応しているのかもしれません。たぶんこの意識のシフト、波動シフトの結果、地球自体の波動が高まっているのかもしれません。

あるレベルで、ボトルがそうしたことを映し出すのだろうと私たちが期待している、ということもあるのではないでしょうか。私たちが今まで見たこともないような形で色が変わったボトルは、こうした変化や、今起こりつつあり、今なお進行しているこうした事柄に、人々が対応することを助けるために現れたのだという可能性もあるのではないでしょうか。

常に私たちは、色と光のワークの最先端を推し進めています。不合理な物事を合理化しようと努め、説明しがたいこと、理解しがたい事柄に意味を与えようとしています。

しかし、私たちのいる位置とは、常にそうしたものなのです。私たちは今、起こっている物事を釈明しようとする必要はないというところに行く必要があるのだと思います。

ヴィッキーが変化の妥当性を見て取り、できるだけクリアな方法で、その時点において、そうした事柄のサポートを必要としている人たちに対して見ているものを説明していた、そんなやり方でこれらの関連を見る必要があるのだと思います。

そして私は反面、将来別のレベルでの安定が戻ってくるかもしれないという楽天的考えも持っているのです。しかし、やはりそういうことはないかもしれません。不安定さというのが、全体の一部となり、特定の色を持ったさまざまなボトルのカタログが載っている図や、色のシートなどを手放さなくてはならなくなるような時がくるかもしれません。

というのも、そうなれば、私たちが現実に目にしているもの、それは私たちがいる時代にふさわしい色を持ったボトルであるわけですが、そうしたものに直面した時に混乱が生まれるでしょうから。とにかく今は待ってみる必要があるでしょう。私は本当に、聖なるもの、奇跡的なものの結果を簡単に片付けたくはないと思っているのです。

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ロバート  それでは第7番目の、そして最後の質問ですが。来たるセミナーにおいては、コンサルタントがこうした新しい色とともに、どのようにクライアントとワークをするか、ということについて、どんな話をしたり、実例をあげたりするのでしょうか。

マイク  ええ、イタリアでトレーニングを受けたコンサルタントはほとんど、色に関しては、安定したものだと教えられ、それになじんでいるがために、彼らはたぶん少しばかり当惑し、危うく感じていると思います。というのも、彼らは今、違った状況を目にしているからです。私は本当に、このことをイタリアのコンサルタントに向かって言いたいと思います。

それによって、今起こっていることと、ボトルの変化を解釈する方法に対して、新しい理解を得ることができるでしょうから。ヴィッキーがよく言っていたことであり、そしてまたコンサルテーション・テクニック・コースにおいて、私が言っているのをあなたがたも耳にしたことでもあると思いますが、私たちはラボラトリーで作られた時の、ボトルに込められた色の波長と波動に関連した、本来あるべき形でボトルを解釈するだけではなく、また、現代という時に応じて形作られた形と関連して解釈するということです。

ですから、ボトルによっては、2種類の解釈をすることになります。そして私は本当に、イタリアのコンサルタントとともに、こうしたことに触れていく機会を持ちたいと思っています。それによって、その課題を深く見ることができ、彼らは理解を得、そしてその理解とともにどのように先に進むか、ということも分かち合えるでしょうから。

マイク・ブース

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オーラソーマが生まれて間もない1984年に、創始者ヴィッキー・ウォールと出会い、彼女が亡くなる1991年までともに働きました。ヴィッキーはマイクのことを、自分の「目と耳であり、たえざる道づれ」と呼び、後継者として託しました。現在、オーラソーマ社の社長であり、イギリス、オーストラリア、アメリカにおけるオーラソーマ・インターナショナル・アカデミー・オブ・カラーセラピュティクスの学長です。



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