第1章 ヴィッキーさんの誕生とトラウマ
1 七番目の子供の七番目の子ヴィッキーさんの物語はこんなふうに始まります。
私はロンドンに生まれました。
七番目の子供の、そのまた七番目の子としてです。
父もその両親も、ハシディズムの人でした。
ハシディズムというのは、聖書の神秘的な側面を含む深い宗教の一派で、父はカバラとゾハール(モーセの五書のヘブライの神秘主義的注釈書)のマスターであり、そんな背景のせいで、植物の癒しの作用や、薬効に関する知識、そして自然の癒しの方法に詳しかったのです。
その知識は私に受け継がれまし