#62 子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種の法的位置付けについて

(#56を投稿用に編集したものです)
子宮頸がんワクチンの積極的勧奨の再開が決まり、さらに勧奨を停止していた間に定期接種の期間を過ぎてしまった人たちが無料で接種を受けられる、いわゆる「キャッチアップ接種」が行われることが決まった。
子宮頸がんワクチンを接種するメリットは各種データを見れば明らかで、副反応のリスクと子宮頸がんに罹るリスクを天秤に測れば統計的にワクチン接種は望ましいことだし、たくさんの人が接種し、1人でも子宮頸がん患者を減らしてほしいと思う。
ただ、気になるのはキャッチアップ接種の法的位置付けだ。もし、キャッチアップ接種が法定接種の位置付けではなく、任意接種の位置付けであれば、副反応により健康被害が生じた時に予防接種法に基づく救済制度を受けられない。通常の医薬品に係る救済制度は受けられるが、大事なことは任意接種だと最終的な責任を国が持たないということだ。
報道で出ている情報だと無料にするとしか書かれていないが、出来れば無料にするだけではなく、特例的に法定接種の対象年齢を広げるべきだと思う。

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