違う冬のぼくら 感想

「違う冬のぼくらやりたい!」って言ったら乗ってきてくれた篝火ちゃん(以下かがぴ)と一冬を過ごした
全4週、全実績解除、12.2時間…長い時間一緒に遊んでくれてありがとう!!
二人で遊ぶこと前提に作られたゲームだから、やる人が見つからなければ一生「キニナル…」で終わってたゲームだわこれ


一周目はおべが赤いマフラーの男の子
かがぴが緑のマフラーの男の子を選んでプレイ
電車に乗ってる男がいて銀河鉄道の夜の話や新作のパケモンが発売されて
『あの冬を、失ってしまったあの親友、友達を思い出す』と
昔の回想みたいな形でゲームが始まった

回想は昔のパケモンをやっている男の子ふたりが家出しよう
この街を見下ろすかのように山の上に立ってる町長の像をぶっ壊そう!とか物騒だけどもまあ、小学校低~中くらい?って感じがしたので年相応といえばそんな感じなのかな
進んでいくと鹿の死体を見てしまい、気絶して謎の化け物に遭遇。
目が覚めると

なんとまあファンシー
おべ「わー可愛い!」
かがぴ「可愛い…?まあ可愛い…かな?」
おべ「え、動物でしょ?」
かがぴ「動物?機械じゃなくて?アラグ(FF14)みたいなんだけど…」
「「え?」」
みたいな感じになり即Discordでお互い見てる画面を送り合う

見てる画面が違うー!とそこで大興奮
「おべから見ると足場が無いけど、かがぴが見ると足場がある(から空中に浮いてるように見えたり、水の中に入ってたりする)」
「かがぴから見ると普通の木箱だけど、おべから見ると上に登るためのチェーンに見える」とかパズル要素もめっちゃ難しいわけでもなく、かといって簡単すぎるわけでもなく、ちょっとタイミングとか操作がアクションっぽい感じで絶妙な難易度で丁度いい、本当にひとつひとつ伝えていきながら進めるゲームだった

途中、9個の絵の書いてあるボタンを指示しながら進んでいくところがあるんだけど
それが一番面白かった
「アンメルツヨコヨコみたいなマーク」
「目薬みたいなマーク」
「ねこちゃん」
「上位者みたいなマーク(Bloodborne)」
と進んでいくのに、◯|◯みたいなマークを
ち◯こ!!!!!!
って勢い良く言うかがぴ、それで伝わるおべ。なんで?
個人的には「上が鹿の角、下が天使の羽みたいなマーク」みたいな指示はかがぴらしい表現だなと思ってすごい好きだった。告白?

途中、なぜか自分たちを殺しにかかってくる鹿みたいなのに追われてどんどん山の奥へ
3つに分かれた犬の死体を見て「俺たちを殺しに来た鹿の隣に居た犬だよな?」「この犬、修理できそう」という緑(機械側)くん……いやどう見てもちぎれて死んでる……
機械側はどうやら死体を直して復活させられるらしい、怖い、どういうこと?
犬はそのまま復活しどこかへ行ってしまう、おいおい見えてる世界が違うどころの話じゃないぞ…

と、次は「息子が行方不明だから探している」という夫婦に出会う。
「ここには居ないから帰ろう」と言うお父さん
「なんでそんな簡単に帰るとか言えるの?酷い!もういい、私が一人で探す!」と言うお母さん、結構ヒステリックで怖かった
緑マフラー(かがぴ側の子)が「お父さんとお母さんなんだから、喧嘩とかしちゃダメ。俺はお母さんを追いかけるから、お前はお父さんのほうに行って説得してくれ」みたいな感じで…
家族というものに対して結構理想があるタイプなんだな…と思いつつ、赤マフラー(おべ側の子)くんがお父さんを追いかけたら
なんと画面に🎙🚫が出る
かがぴ側がお母さんの話を、おべ側がお父さん側の話を聞く、内容を話すなってことか……と思って話を見ていく
お父さんは「息子が居なくなって3年経つ。家出ではなく違う可能性もある気がする。妻はあの子しか家族と思ってない。」みたいな内容だった
すぐには話さずに、一度クリアしてから内容は話すことに
この内容を秘密にして過ごすリアル仕事の時間が一番つらかったまである 気になっちゃうタイプ
結局夫婦は仲直りするけど、「もし離婚してついて行くならお父さんか、お母さんか」の選択肢が現れたり(EDには直接関係がなかったけど、選んだほうが死ぬ
確か一周目はお父さんを選んだんだっけか

更に進んでいくとぽつんと小屋があって、おべ側からは鍵がかかってて入れず、かがぴ側はどうやらその家自体開放されてるっぽくて中にずかずか入って行ってしまう
また分断されて🎙🚫のマークが出る、もう分断やめてほしい 気になるから
かがぴが家の中でなんかしてる最中
こっちは「弟を守ってる」という兎が現れ、後ろから鹿が現れ
クロスボウみたいなので兎が殺され、何故かさっきの夫婦がこっちに来て、お父さんが殺されて、お母さんはそのまま逃げていく
隠れてたおべはリアルにぎゃあぎゃあ叫んでた(笑)
犬みたいに直せるのかと思ったら、これは直せる気がしないと言ってた、なんでだろう…何が違うんだろう…ここは最後まで語られなかった気がする
その後すぐ、死んでる鹿を発見する(崖から落ちたらしい)けどこれは修理出来るらしい…何故!
またこれも直すか直さないかの選択肢が出てくる かがぴ側の子が「鹿が可哀想。直してあげたい。」って言うけど
もうそのままにして行こう!?いいよ!こいつ直さなくて!!っていうおべ側、シンクロしていた
一方かがぴは「個人的には直さないかな…」って言っていた(結局直した)

夜が近付いたら普通に見える人間が出てきて、この子が行方不明だった子供か?と思いつつ
その子に「着いてきて」と言われて二人は洞窟へ
「お父さんとお母さんに会いたいけど、帰れない」って男の子が言って泣いてしまい、緑マフラーくんが男の子にハンカチをあげたり
家出した理由をお話してる途中、赤マフラーくんが緑マフラーくんに「家に帰りたくなくて、家にいるより君と一緒にいるほうがマシだったから一緒に居た。でも今は君と一緒に遊びたいから一緒にいる」みたな激アツ告白してた(本当は緑マフラーくんはお父さんを探すために家出したらしい)
そのまま夜を明かすけど、その人間に見える男の子・赤マフラーくん・緑マフラーくんはいっぱいお話してお友達になっていったんだろうな、と…
朝起きると男の子は居なくなってた
少年の名前は「ハル」という名前で、ちゃんとした名前が出てきたのは「ハル」のみなんだよね、結局主人公の名前もわからんからこの名前がすごい目立つ

このイベントからよくわからないモノがいっぱい出てくる
かがぴの頭が取れたり、おべが分裂したりする面があり
主にかがぴが見えてない状況で指示するのめちゃくちゃ大変だった
左右盲なので左と右の指示を間違えること多々 申し訳……><

最終、山のてっぺんの像にたどり着くことは出来たけど
どうやらこれも見え方が違って、おべ側はアザラシの像に、かがぴ側からはいっぱいアンテナがついてるものに見えてるらしい
像を壊すため持ってきた爆弾は花火玉だったから爆発することがなく、綺麗に花火を散らして
二人がそれに「くだらない」と大爆笑して、また気絶してしまう
目が覚めると元の世界に戻ってきてて、下から叫び声が聞こえる
降りるとお母さん(ちゃんと人間の姿)が倒れており、一番最初、鹿の死体を見たときに出てきた化け物と邂逅 その化け物はお母さんを食べてしまう
まじまじ見るとマジでグロい 世界観がバグっとる…
その化け物から逃げるためにシーソーを使って逃げるんだけど、そのシーソーは一人が残されてしまう
そして迫られる選択、どちらを残して行くか?

って言っても、最終的には見捨てるという選択肢は彼らには無く
「あっちいけ化け物、お前/君を置いて行くくらいなら一緒にここで死ぬ」と言って化け物に石を投げる二人…
よく見たら化け物がめっちゃ泣いてる、なんか色々辛かった
そのまま化け物はお母さんを吐き出して逃げていく

お母さんの懐にはハルにあげたはずのハンカチが入っていた

で、一番最初の電車に戻ってくる。
鹿は実は殺人を犯していたおじいさんで、動物の死体が家にいっぱいあった、警察に連れられるときその死体から離れようとしなかったという情報、
あのときの親友とはもう疎遠になってしまったけど、
あの冬の出来事を糧に、これからもつまらない人生を過ごしていく……
みたいな終わり、これが一周目。

え?これで終わり!?となり二週目へ。
選ぶ間もなく強制的に反対にさせられるので、二人して「あ、二週目始まったな」みたいな感じで始めた
機械側でやるとまた同じ面をやってるはずなのに全く別のところやってるみたいで、めっちゃ面白かった!
また、🎙🚫の出てたお母さんのところでは「実はあのお父さんは居なくなった息子の実の父親ではない、私の連れ子」「だから息子を家族だと思ってくれてない」みたいな話
小屋のところでは「機械の世界がこの世界の本当の姿。おじいさんは普通の人だったけど、妻と娘を強盗に乱暴にされ殺された、それから動物の死体をつなぎ合わせて妻と娘を作ろうとしてる、可哀想だ」みたいなことを犬の管理AIみたいなのが喋ってくる(捕まるときに死体から離れようとしなかったのはそれか…)
そして最後のあっちいけ化け物、のシーンではがっつりハルが現れて「怖がらせてごめん、友だちになってくれて嬉しかった、ばいばい」みたいな感じで化け物が去り、「友達だったのに酷いことを言っちゃった」と二人が泣き、電車のシーンに戻され、EDロール中に「もしもし、あいつの連絡先わかる?あいつと一緒に会いたい友達がいる」とお互いがお互いの連絡先を聞いて、一瞬全てが機械の世界になって、終わり…という二周目
そこではかがぴも機械の世界に見えてたっぽい、これは考察で深堀する

そしてなんと三週目では大人になった二人が山に行き、前に会ったときとは比べ物にならないくらいデカくなって、動けなくなった化け物(ハル)がいた
二人は化け物に食われ、化け物の中で、ハルと再会して、終わり……という感じ

実は3週目終わったあとに実績解除したいって4週目やった
記憶消してもう一回やりたいゲームすぎる

考察というほどの考察ではないけど
・機械の世界がこの世界の本当の姿
・二週目最後、一瞬全てが機械の世界になる
と考えると、この世界は本当に機械の世界が正しいのかな~とか

かがぴも考察乗っけてたから引用すると

>違う冬を共に過ごした僕らが「春(ハル)」を共に迎えに行った
>物語のモチーフのひとつに銀河鉄道の夜があるとすれば、故人であるカムパネルラにこちらから会いに行けばそれはもうこの世の者ではいられなくなる
って考えるとすげ~~~~~~悲しい物語なんだけど温かくもあるのかな
銀河鉄道の夜をこのゲームからちゃんと読んでみたんだけど、あの冬は列車(臨死体験?黄泉?)だったのかな~とか…
だとしたら機械の世界が本当の姿っていうのは他にどういうことを表してるんだろう…とか色々考えちゃうけど、おべ的には結構仄暗いけど温かい、考察ありきの終わり方は好きなほうなので良いゲームが出来たな…と思っている

唐突に別ゲーの話をするんだけど私ドラゴンエイジ2というゲームがめちゃくちゃ好きで
そのゲームも「仲間の一人が主人公の物語という形で人に話している、その回想として本編が始まる」みたいな感じなんですけどそういう…雰囲気が…本当に好きで!!刺さったのはこういうのも大きいかもしれない

そして書いてたら4500文字を超えていた
一週間くらいかけてちょっとずつやってたのもあって、「放課後にゲーム持って公園集合な!」みたいな感覚だった のすたるじ~

あとで画像追加しつつまた誤字脱字チェックしようかな!おわり!!

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