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405. 純愛に憧れる若い男性

一人の女性を一途に愛し、生涯を添い遂げたいという願望は、今や男のものになったのではないかと思う。

男たるもの、たくさんの女性を愛し愛されることはいたって普通の感情だし欲望だと思ってきたし、私は今でもそう思っている。一方、女性は妊娠のリスクやマスメディアの影響で私だけを愛してくれる一途な男性を好み、というか希望し、次々と新しい女性にアプローチをかける男性は「ゲスの極み」として批判にさらされるのが常だった。

しかし、今はたくさんの女性を愛し、交わり続けたいはずの男性が、心の底から「一生愛し続けられる一人の女性を求め、それを希望している」らしい。そして、本来は「私だけを愛してくれる一途な男性を探し、それを欲しがっている」はずの女性が、たくさんの女性から愛し愛される従来は「ゲスの極み」と罵られてきた男性を求め、それを希望しているようになっている。

嘘だと思うならブラウザバックしていただいて構わないが、「たった一人の女性に捧げる一途な恋」に憧れを抱いているのは、今は圧倒的に女性よりも男性なのだ。そして、その傾向は28歳以下の男性、特に25歳以下の男性に顕著である。まるで少女漫画のような出会いや恋を、男性が本気で望んでいるのだ。

この傾向はこの数年、私は特に感じてきた。一説には40歳を超えても若く健康的で性的にモテる男性はそれが男としての強さ・優秀さの証明であり女性は必然的に年上で社会的・肉体的な成功者の男性に性的魅力を感じやすいと言われている。

この現状は、私たちのような社会的・肉体的な成功者の男性には願ったり叶ったりだが、心配ではある。やはり、20代の女性は20代の男性ときちんと交際することも必要だろうし、20代の女性が20歳も歳の離れた男に性的魅力を感じて何度も抱かれたいと思うということは、それだけ本来彼女たちを抱くはずの20代の男性が避けられていることに他ならないからだ。

実際、私に抱かれた女性の多くはもう普通の、世間的には釣り合いの取れた男性とは付き合えなくなってしまっている。これ以上ないいい思いをしてしまった以上、もう男のレベルは下げられないのだ。私はいつもこの点には心が痛むし、正直20代前半の諸序を頂くのも本来は同じ20代の男性の仕事だと思っている。だが、彼らは「一生添い遂げられる女性でないと」という態度で、一向に女性を誘わない。

この問題は解決の道があるのか私にはわからないが、どうしても心が痛む問題でもあるのでシェアさせていただこうと思った次第です。

エンハンス2

梅田王子

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