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401. 奢らせるだけ奢らせた35歳の女

私は二人、奢らせるだけ奢らせただけの女に遭遇した。一人は神社巡りが好きだという35歳(1984年生まれ)の小太りの女性、もう一人は東京からコロナの影響で大阪に帰ってきたという同じく35歳(1986年生まれ)の幼児体型の女性だ。

どちらも労働環境に不満があり、私の声かけに癒しを求めてついてきた。初日から手を繋ぎ軽くキスもできる関係になったが、一向に距離は縮まらなかった。唯一、私が奢ることを前提に誘った時だけいそいそとついてきた。

検証の結果、この二人はただ男を振り回して自分が主導権を握っているかのような雰囲気を味わいたかっただけのようだった。金を出させたり、どこか距離のあるところに誘っては「自分に翻弄されている男」の姿を目の当たりにして満足していたのだった。

と、ここで都合のいい男なら散々振り回された挙句に「結婚」の2文字などを用意してなんとか一発終わるまでは別れられないと意固地になるものだが、「ああ、そういうことか!」と連絡をせずに放置をすること100日以上、向こうから連絡は一向に来なかった。

過去、一度連絡して再開してみた結果分かったことは、こちらから連絡をしてやったにもかかわらず、彼女たちは「嘘つき」と私を罵ったことだった。ここまでくれば用はないので放置しているが、これでは一生ろくに男と人生を楽しむようなことはないだろう。

そういえば、二人とも労働環境に極度の不満があることと、その感情を抑えて頑張っている私を褒められるとすごく喜んでいたのだが、この性格ではおそらく二人の労働環境に問題があるというよりも、単に二人の人生に対する姿勢、他人との距離の取り方や相手の気持ちを推し量る心の問題に本当の原因があるのだろうという気がしてならない。

エンハンス2

梅田王子

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