【引用可/無料】絶対に役立つ、実践!品質保証/品質管理(管理職/担当職/教育職)第11回:「責任」と「権限」

このnote内の記事、資料は読者の皆様の社内教育に限って自由に引用して頂いて問題ありません。
品質保証/品質管理に限らず、管理職/マネージャーに就いている方、就きたい方に必ず一読頂きたいのが今回の題目です。
また、今回はどういうnoteを書いているのか知って頂くために無料にしました。

最近政治関係で話題になっているものの中に、広島県安芸高田市の石丸市長と議会とのガチ論争があります。
「政治とは、議論とはこうあるべき」を体現されています。
双方の言い分やその中身の是非をここで論じるつもりはありませんが、そのロジックには私たちの仕事でも必要かつ重要な部分が垣間見えます。
市長と議員。
双方ともに「政治」にかかわる職業ですが、それぞれの「責任」と「権限」は異なります。

ごく一部の職業を除いて、仕事は必ず「組織」で行います。
その組織にはそれぞれの部署や階層があり、ミニマムでは上司と部下で1つの組織を形成しています。
さて、ではここで「上司」とは何でしょうか。
椅子にふんぞり返って偉そうにアレやれ、コレやれ、と言うのが上司ではありません。
上司(管理職/マネージャー)とは、「自らの持つ権限(決定権)」を行使し、その「責任を全うする」ものです。

組織(部門)や階層(部長/課長など)には、それぞれの会社で「責任」と「権限」が規則で定められています。
その規則に基づいて我々は仕事をしていきます。

例えば、
・製造部門は作業手順書(ルール)に則ってモノづくりをするという「責任」がある場合。
これに対する「権限」は、
・ルールの見直しを要求出来る
・守れないルールは拒否出来る
などがあります。

要は、「責任」を果たすためには「権限」が必要です。
そのため、「責任」と「権限」は必ず一対(いっつい)です。
『責任はあるけど権限は無い』
『権限はあるけど責任は無い』
これは絶対的に成立しません。
この前提を無視した場合、中小企業であろうが大企業であろうが、その組織は間違いなく破綻します。

当然、階層が上がれば上がるほどその「責任」と「権限」は増していきます。
「上司とは何か」に対し前述しましたが、では「上司」とは何のために存在しているのか。
上司とは、指示をするために存在しているのではありません。
責任を取るために、取らせるために存在するのです。
その責任を取るために、取らせるために権限を有するのです。

では自らがその「上司」となり、「責任」を果たすために重要なのは何なのか。
ポイントは以下の2つです。
①事実の把握
自らは何に対し責任を持ち、何の権限を有するのかを理解すること。
また、部下に指示を出す際には最低でも「何を目的とするものなのか」を自らが理解すること。
(上から言われても、その理解をせずに下に指示をするのはタブーです)

②報連相
トップダウン(上から下へ指示/連絡)、ボトムアップ(下から上へ報告/連絡/相談)双方ともに機能させる最大のポイントは『報連相が機能するか』です。
当然ながら、上司(管理職/マネージャー)は一人では要求される責任はまずもって果たせません。
上下間だけでなく部門間もそうですが、報連相により情報が収集出来(事実の把握が出来)、それに基づいて指示が出せる(権限の行使)わけです。

今回は少々長くなってしまいましたが、この「責任」と「権限」はそれほど重要なポイントなのです。


<今回のPOINT>
『責任と権限は必ず一対(いっつい)である』
『管理職/マネージャーは、責任を取るために、取らせるために存在する』
『管理職/マネージャーは、その責務を果たすために権限を有する』
『責任を果たすための重要な要素は「事実の把握」と「報連相」である』

<次回の予定>
「インプット」と「アウトプット」


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