パーキンソン病における安定性限界の狭小化
皆さん,ごきげんよう🐢
今回も姿勢制御に関する内容です.
初回は,バランス能力の構成要素と評価指標,カットオフ値を概観しました.第2回は,パーキンソン病において,特異的な症候である姿勢反射障害(反応的姿勢制御障害)について,特徴を報告しました.
第3回となる,今回は"パーキンソン病”安定性限界の狭小化” について,お話ししたいと思います👏
まずは定義の確認からです🙋♂️
安定性限界とは何か?
安定性限界とは「支持基底面内で重心をコントロールできる前後左右方向への最大移動距離」を指します.
支持基底面は,立位であれば両足部で構成されますが.立位で,一見止まっているように見えても,微細な重心のコントロールのもと,姿勢の保持が可能となります.
小脳性疾患のように,微細な重心のコントロールができなくても,安定性限界が狭くとも,立位保持でのふらつきや不安定感は生じます.PD患者さんは,重心を下げ,身体を固めることで,安定性を得ようとする戦略を取ることが多い為,後者のイメージです.
パーキンソン病における安定性限界は?
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