1年

noteを見返した。
“女”と“恋愛”について考えている私がいた。
ひとと違うことに随分と深く悩んでいるようだった。

あれから1年、自分を認めることができつつある。

1月、自分はXジェンダーだ、という診断結果をみて心底ほっとした。今まで抱いていた違和感や不安は間違っていなかったと。他人に責め立てられることが多々あったけど、おかしかったのは理解のない相手の方だと。一般的という型から外れて不安定だった心が、ちゃんとはまってくれるようになった。
カミングアウトは大学の親しい人にはできた。みんな優しい。そうなんや〜 とか 気にならへんで とか、一言で片付けてくれる。一方、中高時代の旧友達にはまだまだ言えていない。“女”でいられるように振る舞ってきた自分を知っている人達だから、不思議に感じるだけだろう。そしてあまり理解が深い方ではないと思うので、かけてくれる言葉の思わぬところに棘が刺さっているかもしれない。自衛大事。女として扱われることに不安はあっても不満はないから、余程困ることがない限りは告白しないだろう。

“恋愛” ……ずっと分からないままでいる。根本的な人を好きになる気持ちがどうも失せてしまっていることは確実だ。色々と調べていると、性的欲求がどうだ恋愛感情がどうだ…といった話がでてきて、よく分からなくなったので最近考えるのをやめた。ひとつこの1年間で分かったのは、接触が嫌いではないけどあまり何も思わないということ。ハグは物理的に温かいし、身体を触られるのは本能的に心地良さを感じることがあるからよしとする。キスについてなんとも思わないことに気づいた。考えてみれば昔からそうだった。相手の気持ちに流されてしているなぁ、と。それでも相手が幸せそうならそれに勝ることはないし、ひどく嫌なわけではないからまぁいい。全然関係ないけど今までの人生、ぜんぶ「まぁいいか」で済んでるかもしれない。

このままずっとこんな感じで生きていくのだろうか。ただでさえこんな不安なのに、社会人になったら一般と違う自分に引け目を感じてもっと不安になりそうだ。しんどい。1年後の自分が今よりも楽に生きているよう願うしかない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?