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DX3rd公式シナリオ集ムーンレスナイトより「Gray Phantom」1-4終

DX3rdシナリオ集「ムーンレスナイト」より「Gray Phantom」のリプレイになっています。シナリオのネタバレを含みます。
これまでの話はこちら
>>1-1(オープニング)  >>1-2(ミドルフェイズ) >>1-3(情報収集フェイズ)


ダブルクロスThe 3rd Edition シナリオ集 ムーンレスナイト 著者 矢野 俊策 著者 F.E.A.R カバーイラスト しのとうこ

あらすじ

N市内で、“グレイファントム”と呼ばれるジャームが、オーヴァードを標的とした襲撃事件が相次いでいる。襲撃されるのはUGN関係者も例外ではない。事件を解決するために3人のオーヴァード達が奔走する。

クライマックスフェイズ

シーン14:暴走の結末

登場PC:ブリッツ、霧崎、レイナ

N市の外れには、再開発計画が途中で止まった、廃ビル群がある。
この一帯は、日中でも近づく者は少なく、人の気配はない。

七海が指定した廃ビルのひとつに向かう。
フロアーの中は、廃材が放置されている以外は、何もない。

七海「ブリッツちゃん、来てくれたんだね?」

聞き慣れた弓花の声が聞こえた。

その場には、気を失った若菜が拘束されて転がされており、弓花の周囲には黒服のFHのエージェントたちがいた。

ブリッツ「八重樫先輩!七海ちゃん!!」
七海「大丈夫、若菜なら気を失っているだけだから」
七海「……ブリッツちゃん。あなたは、前からオーヴァードとして活躍していたんだよね。道理で、わたしたちとどこか違うと思っていたわ」
ブリッツ「そ、そうだよ…」
七海「きっと、わたしなんかも取るに足らない人間だって、思ってたよね?」
ブリッツ「そんなことない!」
七海「だって、こんな力を持っていれば、誰だってそう思う。わたしも、進路とか部活とか、なんでこんなくだらないことで悩んでいたんだろうって、今では思うよ。世界は、変わったのにね」
ブリッツ「七海ちゃん…」
七海「……でも、ブリッツちゃん。今はあなたと同じなんだよ」
七海「FHは、オーヴァードを特別な存在として扱ってくれるわ。UGNは、それを隠そうとする悪い組織なんでしょう?」
七海「………ブリッツちゃん。もうわたしたちは、若菜とは違う存在なんだよ。だから、そっち側じゃなく、わたしたちのいるこっち側に来て」
ブリ「だ、だめだよ。この力でみんなを傷つけるなんて、そんなのだめ…。い、今だって八重樫先輩を危険な目にあわせているじゃない…。だから、だからわたしはこのままでいい…!!」
七海「どうしてなの!そんなに、若菜のことが大切なの!やっぱり、わたしより若菜の方が、いいっていうの!」
ブリ「そんなことないよ七海ちゃん!!」
七海「そんなの、許せない……ブリッツちゃんが、"裏切り者”ダブルクロスにな……ぐっ!?あ、あああ……アアアアアアアアアア!!」
FHエージェント「説得は失敗か。グレイファントム、起動だ」
七海弓花の衝動発生装置が起動する。
FHエージェント「しばらくは好きにやらせるつもりだったが、そうもいかなくなったな。UGNの連中を、始末しろ」

FHエージェントの起動した衝動発生装置によって暴走した“グレイファントム”は殺気をブリッツ達に対して向けた。

戦闘

セットアッププロセス:行動無し
イニシアチブプロセス:霧崎光→エージェント:コントローラー→七海弓花(グレイファントム)→黒服A.B→ブリッツ→レイナ

霧崎「狙いは後ろにいる衝動発生装置を持ったエージェントで良いですか?」
ブリッツ「確かに、あの人が装置をいじった後七海ちゃんの様子が変わっていました…!」
レイナ「そうね。あの装置を壊せば彼女を助けられるかもしれない。装置は2人にお願いするわ。取り巻きは私に任せて!」
霧崎「わかりました。いくぞ、“遠雷”!」
ブリッツ「はい…!」

ラウンド1

エンゲージは
  ブリッツ 霧崎 レイナ
   グレイファントム
黒服A 黒服B エージェント:コントローラー
となっている。
霧崎→エージェント:コントローラー
《主の恩恵》
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 72 → 84
【Wormwood】:拳銃+コンセントレイト:エンジェルハィロゥ+小さな塵+ピンポイントレーザー
メジャーアクション / 射撃 / 対決 / 単体 / 20m ※装甲無視
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 74→ 80
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率ダイスボーナス : 1 → 2
霧崎 光 : 【Wormwood】命中判定/ (13DX8+3) > 10[1,1,1,4,4,5,6,7,8,9,9,10,10]+10[4,5,7,9,10]+6[4,6]+3 > 29
npc:エージェント:コントローラー :〈回避〉判定 (8DX10+2) > 10[1,3,3,3,3,6,9,10]+10[10]+6[6]+2 > 28
霧崎 光 : 【Wormwood】ダメージ/ (3D10+5+0) > 19[1,10,8]+5+0 > 24
[ npc:エージェント:コントローラー ] HP : 94 → 70
 
エージェント:コントローラー→七海
《アドヴァイス》LV3
七海弓花のC値-1、ダイス+3個
エージェント:コントローラー「さぁ!“グレイファントム”よ!欲望のままに暴れ回るのだ!」
npc:七海弓花 : choice[1,2,3] (choice[1,2,3]) > 1(対象:ブリッツ)
npc:七海弓花 : 【獣化形態】:≪完全獣化≫≪破壊の爪≫≪ハンティングスタイル≫
npc:七海弓花 : 【ブレイククロー】:≪獣の力≫≪獅子奮迅≫≪コンセントレイト:キュマイラ≫
npc:七海弓花 : 【ブレイククロー】命中判定/(22DX6+4) > 10[1,1,2,3,4,4,4,4,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8,9,10,10]+10[1,2,4,5,6,8,9,9,9,9,10,10]+10[3,3,4,6,6,7,8,9]+10[2,3,4,10,10]+10[9,9]+2[1,2]+4 > 56
ブリッツ・ライデン :〈回避〉判定 (5DX10+2) > 6[2,2,3,4,6]+2 > 8
npc:七海弓花 :【ブレイククロー】ダメージ (6D10+12) > 32[10,9,7,2,2,2]+12 > 44
「GRRRRR!」完全獣化した“グレイファントム”の攻撃はブリッツをいとも簡単に吹き飛ばしてしまう。
[ ブリッツ・ライデン ] HP : 17 → 0
吹き飛ばされ、壁に打ち付けられたブリッツは血塗れになっていた。「大丈夫か!?」霧崎が急いで駆けつける。「はい、なんとか…」ブリッツの傷口が急速に塞がっていく。これもレネゲイドウイルスの力なのだ。
《リザレクション》
ブリッツ・ライデン : 1D10 (1D10) > 6
[ ブリッツ・ライデン ] HP : 0 → 6
[ ブリッツ・ライデン ] 侵蝕率 : 57 → 63
 
GM「衝動判定を忘れてしまっていたのでお願いします。難易度は9です。」
ブリッツ・ライデン :〈意志〉判定 (2DX10) > 8[4,8] > 8→暴走状態
ブリッツ・ライデン : 2d10 (2D10) > 4[3,1] > 4
[ ブリッツ・ライデン ] 侵蝕率 : 63 → 67
 
霧崎 光 :〈意志〉判定 (4DX10) > 9[1,2,7,9] > 9
霧崎 光 : 2d10 (2D10) > 18[8,10] > 18
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 80 → 98
 
レイナ・ヴァレンティナ :〈意志〉判定 (3DX10+2) > 9[2,5,9]+2 > 11
レイナ・ヴァレンティナ : 2d10 (2D10) > 7[5,2] > 7
[ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率 : 90 → 97
 
npc:黒服A : choice[1,2,3] (choice[1,2,3]) > 2(対象:霧崎)
npc:黒服A : 【デア・ド・ラブル】:《踊る髪》+《音速攻撃》
npc:黒服A :〈白兵〉判定 (9DX10+1) > 10[1,1,2,3,4,5,8,9,10]+6[6]+1 > 17
【回避】:回避+神の眼
リアクション / 知覚 / 対決 / 自身 / 至近
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 98 → 100
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率ダイスボーナス : 2 → 3
霧崎 光 : 回避判定 (15DX10+2) > 9[2,2,2,2,3,5,5,6,7,7,7,8,8,8,9]+2 > 11
npc:黒服A : 【デア・ド・ラブル】ダメージ/ (1D10+2) > 7[7]+2 > 9
[ 霧崎 光 ] HP : 24 → 15 

npc:黒服B : choice[1,2,3] (choice[1,2,3]) > 2(対象:霧崎)
npc:黒服B : 【デア・ド・ラブル】:《踊る髪》+《音速攻撃》
npc:黒服B :〈白兵〉判定 (9DX10+1) > 10[1,1,3,3,3,7,9,9,10]+6[6]+1 > 17
【回避】:回避+神の眼
リアクション / 知覚 / 対決 / 自身 / 至近
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 100 → 102
霧崎 光 : 〈回避〉判定 (15DX10+2) > 10[1,1,2,3,4,4,5,7,7,8,8,9,9,9,10]+6[6]+2 > 18
 黒服達の攻撃を避けきれずに当たってしまうが、なんとか持ちこたえることに成功した。

ブリッツ→エージェント:コントローラー
【稲妻】:《雷の加護》+《コンセントレイト:ブラックドック》+《雷の槍》
リアクション / 知覚 / 対決 / 自身 / 至近
[ ブリッツ・ライデン ] 侵蝕率 : 67 → 67
ブリッツ・ライデン : 【稲妻】命中判定/ (1DX8+2) > 10[8]+5[5]+2 > 17
npc:エージェント:コントローラー :〈回避〉判定 (8DX10+2) > 8[1,2,4,4,6,7,7,8]+2 > 10
ブリッツ・ライデン : 【稲妻】ダメージ/ (2D10+12+0) > 3[2,1]+12+0 > 15
[ npc:エージェント:コントローラー ] HP : 70 → 65
 
レイナ→黒服A
《破壊の爪》
[ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率 : 97 → 100
[ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率ダイスボーナス : 2 → 3
【ライフクロー】:コンセントレイト:ブラム=ストーカー+渇きの主
メジャーアクション / 白兵 / 対決 / 単体 / 至近 ※装甲無視
[ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率 : 100 → 106
レイナ・ヴァレンティナ : 【ライフクロー】命中 (9DX10+4) > 10[2,2,2,2,5,5,8,9,10]+7[7]+4 > 21
npc:黒服A :〈回避〉判定 (7DX10+1) > 9[1,4,6,7,7,8,9]+1 > 10
レイナ・ヴァレンティナ : 【ライフクロー】ダメージ (3D10+10+0) > 17[4,10,3]+10+0 > 27
[ npc:黒服A ] HP : 20 → -7

クリンナッププロセス:特になし

 ラウンド2

霧崎→エージェント:コントローラー
《主の恩恵》
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 102 → 104
【Wormwood】:拳銃+コンセントレイト:エンジェルハィロゥ+小さな塵+ピンポイントレーザー
メジャーアクション / 射撃 / 対決 / 単体 / 20m ※装甲無視
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 104 → 110
霧崎 光 : 【Wormwood】命中判定/(15DX7+3) > 10[1,2,3,4,4,5,5,7,7,7,8,9,10,10,10]+10[3,3,4,5,7,8,10,10]+10[2,3,7,10]+10[9,10]+10[2,10]+1[1]+3 > 54
npc:エージェント:コントローラー :〈回避〉判定 (8DX10+2) > 8[1,1,2,3,4,4,5,8]+2 > 10
[メイン] 霧崎 光 : 【Wormwood】ダメージ/ (6D10+8+0) > 20[7,1,5,2,1,4]+8+0 > 28
[ npc:エージェント:コントローラー ] HP : 65 → 37
 
エージェント:コントローラー→七海
《アドヴァイス》LV3
七海弓花のC値-1、ダイス+3個
 
npc:七海弓花 : choice[1,2,3] (choice[1,2,3]) > 1(対象:ブリッツ)
npc:七海弓花 : 【ブレイククロー】:≪獣の力≫≪獅子奮迅≫≪コンセントレイト:キュマイラ≫≪リミットリリース≫
npc:七海弓花 : 【ブレイククロー】命中判定/ (22DX6+4) > 10[1,1,1,1,1,2,2,4,5,5,6,7,7,7,7,7,7,8,8,9,9,10]+10[1,1,2,2,3,5,5,7,8,8,9,10]+10[1,5,7,8,9]+10[5,8,10]+10[1,6]+10[9]+5[5]+4 > 69
《球電の盾》LV1
[ ブリッツ・ライデン ] 侵蝕率 : 67 → 69
ブリッツ・ライデン : ガード値5
npc:七海弓花 : 【ブレイククロー】ダメージ (7D10+12) > 26[1,5,3,1,7,2,7]+12 > 38
[ ブリッツ・ライデン ] HP : 6 → 0
《リザレクション》
ブリッツ・ライデン : 1D10 (1D10) > 6
[ ブリッツ・ライデン ] HP : 0 → 6
[ ブリッツ・ライデン ] 侵蝕率 : 69 → 75
立て続けにブリッツのことを狙う“グレイファントム”に対してPL達は「この人、ヤンデレだ…!」と声をあげたのだった。 

npc:黒服B : choice[1,2,3] (choice[1,2,3]) > 3(対象:レイナ)
npc:黒服B : 【デア・ド・ラブル】:《踊る髪》+《音速攻撃》
npc:黒服B :〈白兵〉判定 (9DX10+1) > 10[2,4,5,7,7,8,8,8,10]+5[5]+1 > 16
《イージスの盾》
[ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率 : 106 → 108
レイナ・ヴァレンティナ : ガード値 (6DX10+4) > 8[4,5,6,7,8,8]+4 > 12
npc:黒服B : 【デア・ド・ラブル】ダメージ/ (2D10+2+0) > 9[1,8]+2+0 > 11
 
ブリッツ→エージェント:コントローラー
【稲妻】:《雷の加護》+《コンセントレイト:ブラックドック》+《雷の槍》
リアクション / 知覚 / 対決 / 自身 / 至近
[ ブリッツ・ライデン ] 侵蝕率 : 75 → 83
[ ブリッツ・ライデン ] 侵蝕率ダイスボーナス : 0 → 2
ブリッツ・ライデン : 【稲妻】命中判定/ (5DX8+2) > 10[2,3,4,6,10]+10[10]+5[5]+2 > 27
npc:エージェント:コントローラー :〈回避〉判定 (8DX10+2) > 9[1,4,4,5,6,6,7,9]+2 > 11
ブリッツ・ライデン : 【稲妻】ダメージ/ (3D10+12+0) > 14[3,9,2]+12+0 > 26
[ npc:エージェント:コントローラー ] HP : 37 → 21

 ブリッツと霧崎の怒涛の攻撃でエージェントを確実に追い詰めていく。

レイナ→npc:黒服B
【ブラッドリヴァーサージ】:《始祖の血統》+《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》+《渇きの主》
メジャーアクション / 白兵 / 対決 / 単体 / 至近 ※装甲無視
[ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率 : 108 → 118
レイナ・ヴァレンティナ : 【ブラッドリヴァーサージ】命中判定/ (13DX7+4) > 10[1,2,5,5,5,6,7,7,8,8,9,9,10]+10[2,3,6,8,9,9,10]+10[5,7,9,9]+10[7,7,10]+10[8,9,10]+10[6,6,7]+10[8]+10[8]+6[6]+4 > 90
npc:黒服B :〈回避〉判定 (7DX10+1) > 10[3,5,5,5,8,9,10]+6[6]+1 > 17
レイナ・ヴァレンティナ : 【ブラッドリヴァーサージ】ダメージ/ (10D10+9+0) > 58[10,7,10,7,9,3,2,6,3,1]+9+0 > 67
[ npc:黒服B ] HP : 20 → -47
[ レイナ・ヴァレンティナ ] HP : 33 → 30
 レイナ「こっちは片付いたわ!“ラグエル”!あとはお願い!」

ラウンド3

霧崎「任せてください!」
霧崎→エージェント:コントローラー
《主の恩恵》
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 110 → 112
【Wormwood】:拳銃+コンセントレイト:エンジェルハィロゥ+小さな塵+ピンポイントレーザー
メジャーアクション / 射撃 / 対決 / 単体 / 20m ※装甲無視
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 112 → 118
霧崎 光 : 【Wormwood】命中判定/ (15DX7+3) > 10[1,2,2,3,3,4,5,6,6,8,9,9,10,10,10]+10[6,8,9,10,10,10]+10[1,2,4,8,9]+10[5,9]+2[2]+3 > 45
npc:エージェント:コントローラー :〈回避〉判定 (8DX10+2) > 10[1,2,2,4,5,7,9,10]+9[9]+2 > 21
霧崎 光 : 【Wormwood】ダメージ/ (5D10+8+0) > 29[1,9,7,2,10]+8+0 > 37
[ npc:エージェント:コントローラー ] HP : 21 → -16

FHエージェント「し、しまった!?コントローラーが!」
霧崎の放った神速の弾丸が衝動発生装置を破壊し、七海弓花の“完全獣化”は解除され、気絶する。


 戦闘終了
 

バックトラック


ブリッツ・ライデン : 7d10 (7D10) > 46[8,10,2,1,6,10,9] > 46
[ ブリッツ・ライデン ] 侵蝕率 : 83 → 37
 
霧崎 光 : 7d10 (7D10) > 51[7,9,3,10,10,10,2] > 51
[ 霧崎 光 ] 侵蝕率 : 118 → 67
 
レイナ・ヴァレンティナ : 7d10 (7D10) > 53[9,9,6,9,10,6,4] > 53
[メイン] system : [ レイナ・ヴァレンティナ ] 侵蝕率 : 118 → 65

ブリッツ・ライデン : 経験点:16点
霧崎 光 : 経験点:17点
レイナ・ヴァレンティナ : 17

 

エンディングフェイズ

シーン15:事後処理

登場PC:レイナ

グレイファントムは倒れた。
N市で起こっていたオーヴァード狩りも、もう起こることはないだろう。
すぐに、UGNの処理班が駆けつけてくる。
迅速な作業によって、何事もなかったことになるはずだ。
そして、霧谷から携帯に連絡が入った。


霧谷「ご苦労様、レイナ。ともかく、これで事件は解決だ。後のことは、UGN処理班に任せてくれ」
レイナ「彼女はこの後どうなるんですか?」
霧谷「七海弓花については、必要な処理を行う予定だ。しばらく様子見するが、復帰させるかどうかについては君の意見も聞かせてくれ」
レイナ「わかりました。ひとまず無事なようで良かったです」

 


 

シーン18:チルドレンの日常

登場PC:霧崎

七海弓花が起こしていたオーヴァード狩り事件は終わった。
そして日が変わり、学校へと向かう。


八重樫「おはよう、霧崎くん」
声をかけてきたのは、八重樫若菜だった。
明るい声に、どこか救われたような気がした。
霧崎「おはよう、八重樫さん」
八重樫「最近、通り魔事件も起こらなくなったね。一安心だよ」
霧崎「そうだね。八重樫さんも無事でよかったよ」
八重樫「ありがとう。わたしの友達で、七海弓花って子がいるんだけど、最近調子崩していたみたい。でも、しばらく休んだら学校に復帰することになるみたいよ」
霧崎「そうなんだ」
八重樫「うん。でも、ちょっと弓花のこと心配なんだ。ねえ、霧崎くん。弓花がよくなったら、お見舞いに付き合ってもらってもいいかな?」
霧崎「うん。俺で良ければ、喜んで」

 そういって二人は学校へと向かうのだった。

シーン19:決別の形


(登場PC:ブリッツ) 

こうして、事件は終わった────。
教室にやってくると、七海弓花はしばらく入院することになっていた。
彼女の席は、数日ばかり誰もいないことになる。
心理面のカウンセリングや社会への適合などのケアが残っているらしい。
ブリッツは、どこか上の空だった。いつもは真面目に授業を受けているが、この日はずっと窓の外を眺めていた。
 授業が終わろうというとき、キミはふと窓から外を見る。
校庭には、弓花が立っていた。

ここで弓花が《ワーディング》を発動する。

七海「ブリッツちゃーん!」
ブリッツ「七海ちゃん!」
七海「ごめんなさい。こんな形になって……」
ブリッツ「ううん」
七海「UGNの人には、無理を言って抜け出させてもらっているの。どうしても、ブリッツちゃんに会いたかったから……」
ブリッツ「わたしも会いたかった…!心配してたんだよ」
七海「わたし、あなたがどういう状況にいるか、全然わかっていなかった。ただ、普通じゃなくなって、あなたと同じになれたことが嬉しかった。何でもできる若菜に、ずっと引け目を感じていたから。でも、そんな簡単なものじゃなかったんだね」
ブリッツ「うん…」
七海「助けてくれて、ありがとう。若菜にも、よろしく言っておいて」
ブリッツ「うん…!!」

弓花がその場を去ったところで、《ワーディング》が解除される。

授業中に立ったまま窓の外をのぞき込んでいるブリッツを、みんな見ていた。

佐和山「おいおいブリッツ、何席を立っているんだ」
そうだ、今は生物学の授業だった。佐和山先生から注意されてしまう。
ブリッツ「はわわわわわわ……ごめんなさい!ごめんなさい!」
佐和山「そうだな、ブリッツには教科書の〇ページの問題を解いてもらおうか」
ブリッツ「え…?!えーと、えっと……わかりません~~~~~~廊下で立ってますうううう!!!!」

ハヌマーン顔負けの速さで廊下に出るブリッツなのであった。


 

シーン15

‘(登場PC:レイナ)

スマホに電話がかかってくる。相手は霧谷だ。

霧谷「もしもし、レイナか」
レイナ「そうですけど、何かありましたか?」
霧谷「ああ。先日の事件についてだが、七海弓花を操っていた人物がN市公立高校内にいる可能性が高い。だから、もう少し潜入を続けてくれないだろうか?」
レイナ「え、でもUGNの仕事が…」
霧谷「UGNの仕事はこちらで進めておく。それに君も本来であれば学校に通う年頃だろう」
レイナ「それは、そうですけど…」
霧谷「じゃあ、そういうことだから。よろしく頼む」
レイナ「あっ、待ってください!って、もう切れてる…。本っ当に人使いが荒いわね…!」

霧谷ィ!!!と叫ぶ声が、辺りに響き渡った。

 

マスターシーン:次なる闇を


 どことも知れぬ、闇の中───。
その中で、誰かが呟いている。
彼の名は、“ダークムーン”。
彼は、何も照らさない。ただ、闇を浮かび上がらせるのみ。

 

「“グレイファントム”は、残念だった」
「だが、まだ代わりはいる。今度はもっと暗い闇を生むはずだ」
「さあ、次はお前の番だ───」

呟きとともに、その気配は消える。

 

ムーンレスナイト第一話「Gray Phantom」 完

そして連続通り魔事件から数日後…

N市公立高校にやってきた、転校生
彼は、品行方正で成績優秀、類い稀なる容姿の持ち主。
あっという間にクラスの中心人物となる。
生徒達は、まるで王にかしずく臣下のように仕えはじめる。
やがて、学園は彼が支配する国へと変わる。
持てる者が持たざる者を支配する。そんな掟が支配する国に。
一体、彼は何者なのか?

ムーンレスナイト第二話「Kingdom come」に続く


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