決めきれない新卒3年目がポジキャリを使って見えたもの ~コンサルタントからマーケターへの挑戦~
最近、コンサルタントからマーケターへとキャリアチェンジすることが決まった。強制的に決まったことではなく、自ら希望しての異動になる。
こだわりが強く細かいところまで気になってしまい、
なかなか決められない自分が、いかにしてこの決断をしたのか。
いつでも初心を思い出せるように、
そして当時の自分がどのように考えてこの選択をしたのか読み返せば分かるように、整理したいと思う。
1.当時の自分
18卒として新卒入社した会社で導入コンサルタントとして働いていた私は、
2年目の11月、仕事上で忘れられない出来事があり、それ以来毎日不安を感じながら業務にあたるようになっていた。今も不安はもちろんあるが、当時は比でなかったように思う。
以前から、
「会社自体に不満はないが、このままでよいのか」
「やりたいことを見つけて、夢中で働きたい」
と漠然と思っていたこともあり、現状を変えるべく、転職やキャリアに関する情報を収集し始めた。
学生時代から「やりたいこと」や「ビジョン」などキラキラした言葉に振り回され、様々なセミナーや書籍を読み漁ったたものの変化した実感がなく、「今度こそ夢中になっていきいき働くんだ!」
「どうせまた変わらないんでしょ……」
という相反する感情が同居した不安定な状態にあった。
2.POSIWILL CAREERとの出会い
そんな中、Facebookの友人が岡さんのnoteをシェアしているのを偶然見かけた。
https://note.com/ch1h1ro/n/n0c686fcef0aa
「やりたいことはある日突然目の前に現れて、『これがやりたいことだ!』という感覚を与えてくれる」のような、ある種おとぎ話のような幻想を抱いていた私は、noteを読んで衝撃を受けた。
ちょっと人よりも得意なこと、無意識レベルで続けられてきたことって何か考えてみる。
いきなり、「夢中にならなきゃ」とか「やりたいこと探さなきゃ」となるとなかなか難しいし、私にはできなかった。
「ちょっと」うまくやれるから、「ちょっとずつ」好きになるし、そうなると夢中にもなってくるし、没頭できるようにもなる。
そんな、自分が得意なこと起点で考える方法があるのか……
確かに義務感のような、追われるような気持ちで探し続けてきたな。
うまくできることから、育てていくような考え方もあるのか。
読み終わったとき、率直に
「この方が携わっているサービスって、一体どんなものなんだ?」
と感じ、話を聞いてみたいという気持ちになっていた。
調べてみると『POSIWILL CAREER』というサービスで、ちょうど、オンラインセミナーと無料キャリア相談をやっているという。
無料キャリア相談では「ここまで自分自身のことを掘り下げるんですか?」と思うほど、担当の方にがっつり向き合ってもらった。
「こんなに徹底してやるのなら、今度こそ何か変わるかもしれない。」
そう思い、トレーニングを受けることを決意した。
3.トレーニング期間で行ったこと(概要)
振り返ってみると、行ったことは大きく以下の3つに分けられる。
「自分の過去の棚卸とそれを踏まえた『仕事を前向きに捉える』方法の検討」
「自分の将来なりたい姿のイメージ」
「なりたい姿から逆算した選択・意思決定」
私の目的は転職活動を成功させることではなく、
・自分に対する理解を深めより充実した業務時間を送れるようになること
・社内的なキャリアチェンジの選択肢の中で、ベストな選択をすること
の2点だったため、それらの目的を達成すべく、合計2回のトレーニング期間を過ごした。
4.トレーニング期間で行ったこと(1回目)
1回目の目的は、
「自分に対する理解を深めより充実した業務時間を送れるようになること」
だったため、まずは「自分の過去の棚卸」を徹底的に行った。
0歳~6歳といった強烈な体験しか覚えていないような時代の記憶から、
直近の仕事で行った業務内容やその学びまで、これでもかというぐらい深堀りに深堀りを重ねた。
自分の過去の棚卸を行うことで自分の性質を理解した後は、
その性質を満たすことで仕事に前向きに取り組めるよう、具体的な方法を考えた。
・目標達成すると気持ちいい
・ポジティブなフィードバックを得られるとモチベーションが上がる
・認められたいと思う人や尊敬する人から褒められたり、認められたりすることに強い喜びを感じる
といった性質があると分かったため、それを踏まえ、
「数値的な目標を明確化する。その上でフィードバックを得られるよう上司との1on1の場を設ける」
「社内で『あの人のようになりたい』と思えるような、ロールモデルを見つける」
という具体的な2つの方法を行うことを決め、日々実行した。
数値目標が明確化されていない部署で1人数値目標の設定を申し出たり、
普段関わりがない方にわざわざ時間をもらって個別で話を聞きに行くのは、正直かなり勇気が必要だった。
それでも、徹底した分析のおかげで「これをやればより仕事を前向きに捉えられるようになる」という根拠があったので、前向きに取り組むことができたように思う。
5.トレーニング期間で行ったこと(2回目)
1回目のトレーニングを終え、上に記載した2点を実行しているところで、
社内の複数部署からキャリアチェンジに関するお声がけをもらった。
現職以外の新しい職種へのチャレンジを視野に入れていたこともあり、
もう一度ポジキャリのトレーニングを受けることを決意した。
今度の目的は、
「社内的なキャリアチェンジの選択肢の中で、ベストな選択をすること」
だったため、まずは「自分の将来なりたい姿のイメージ」を明確にすることから始めた。
家族環境や休日の過ごし方といったプライベート面、
身に付けたいスキルや興味のある仕事といった仕事面、
といった様々な切り口から理想の状態を考えた。
さらに、その情報を元に1年後・5年後になっていたい具体的な姿や、
仕事面にフォーカスを当てより細かく理想の働き方を想像した。
過去について振り返ることにはあまり抵抗がない一方、
「間違えることができない」というプレッシャーから未来について考えることを避けてきた自分にとって、この時間はかなり大変だった。
どうしても自分にとって重要だと思える仕事面の未来を考えるときには、腰が重くなってしまう。
ワーク中も「本当にこれでよいのだろうか?」という不安が付きまとった。
それでも、トレーナーの瀬川さんと協力し、未来の姿を具体的に想像し、考え抜くことができたことは自分にとって自信となった。
ワークを行って見えた私の理想は、
「自分の強みをしっかり活かすことができる領域で働くこと」
「自分が興味を持って取り組み、自発的に時間を取って、どんどん新しいことを吸収して成長していきたいと思える領域で働くこと」
ということが分かった。
領域について、仕事やプライベートに関係なくこれまで自分が興味を持ったことを洗い出してみると、かつて人間関係に悩みがあった経験から、
「人に関する理解」
「人が考えたり興味を持ったりすることを解明したい」
といった想いがあることに気が付いた。
これを踏まえ、今自分に提示されているキャリアチェンジの選択肢の中で、
最も「なりたい姿=自分が興味を持って取り組み、自発的に時間を取って、どんどん新しいことを吸収して成長していきたいと思える領域(人に関する探求を行う)で働いている」に近づくための選択肢はどれか、ということを考えた。
つまり、なりたい姿から逆算してベストな選択・意思決定を行おうとした。
最終的に、
「真面目で、愚直で、因果関係をしっかり活かすことができる」
という強みを活かせ、
かつ
「人の考えていることや感じていることへの興味や想像力が必要」
という特徴がある、
マーケティング領域に挑戦することを決断した。
6.トレーニングを通して学んだこと
最大の学びは、
自他ともに「考え抜いた」と思えるまで、
ちゃんと最終的なゴールから逆算して考えることができれば、
その時々で最適な選択をすることができる。
さらに、自分にとっても納得感のある決断になる。
ということだと感じている。
1回目のトレーニング期間では「過去」と、
2回目のトレーニング期間では「未来」としっかり向き合うことで、
その間にある「現在」で最もよいであろう選択に繋がった。
どんなに考えるのが好きでも、
時には「もうどうだっていいかな」「適当に決めてしまえ」
と思ってしまうことがあると思う。
でも、そんなときも「えいやっ」と何も考えずに感覚で決めるのではなく、
しっかり最終的な理想やゴールを定め、自分自身の性質を理解し、その上でゴールに至るために今できる最適な選択を考える。
そうすることが、そのときは面倒でも後から振り返ったとき「ああすればよかった」と思わないような、納得のいく決断に繋がるのではないかと思う。
7.おわりに
マーケティング領域は全くの未経験状態からのスタートとなるため、最近は勉強の毎日を過ごしている。
ただ、自分の強みを活かすことができ、かつ興味のある領域ということは分かっているため、自ら勉強する時間を生み出し、積極的に取り組めているという実感がある。
おそらく、なかなか成果が出ず苦しむときも来ると思う。
でも、そんなときはもう一度決断するまでに行ったことや学んだことを思い出して、前向きに取り組んでいきたい。