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絵柄割れ厨という新しい侮蔑語が誕生しているのだけど

絵柄割れ厨という
新しい侮蔑語が誕生しているのだけど
他者に唾吐くその様が醜くて
これぞインターネット老人同士のカラオケ大会の様相
(=聞いてられない)

ちなみに、私自身はこういう汚い言葉はとても嫌いだけれども、
新しい用語が生まれるこの瞬間については大変興味がある。

語源

"割れ厨"とは
Warezが語源だが

どんな年代、過去にどの手のコミュニティに出入りしていたかよくわかる解説がこの辺

DeepLで翻訳すると

(picture) stocking crackers
(picture) stock split
(camera) picture cracker
(picture) stocking cracker

まあまあ意味が伝わっている。

自分としては
「AI神絵師」なんていうタイトルで書籍を出してしまったので気になるところもないことはない。

そもそも「絵師」みたいな呼び方もどうかな、っていう意見すらある。
漫画を「マンガ」と書いただけで怒るひともいる。

生成AI以前にも
絵柄イタコ漫画家はいた

有名漫画家のアシスタントだっていたしね

漫画が好きなら漫画を評価しよう
漫画が面白くないならしょうがない

作り手でもお客でもないなら
ヘイトぶつけていい理由はない

イタコ漫画家の中では、
田中圭一は好きだな。嫌いな人もいるかもだけど。

最低のナンセンス漫画を書いたりしながら、最高の賞賛を送るしかない漫画を書いたりするの、素晴らしいイタコっぷりだと思う。

「映像研には手を出すな!」の
大童澄瞳さんのツイートが興味深い


まさにその話を書籍の中では書いていた

大童澄瞳さんは、メディアアートのはじまりのような視点を持っている

AI絵師なる存在の脳波を観測した時、実際の絵描きと本当に同じような体感を得てるんじゃないかなという仮説をたてている。だからAI絵師は「自分達は創作行為をしている」と胸を張っているのではないか説。(そう認知していることと実際の活動を等しいとしているわけではない)

大童澄瞳

作家になった流れ、という2週間ぐらい前のツイートが良かった

こう見えても許せんなという感覚は持っている

AI、Νewテクノロジーもっとやれという気持ちだけでこんな仕事はできません。

特に日本国内の良識ない生成AIの使い手。

これは日本の法律で裁かれるのでは

と思ったらそうでもなかった
マッドマックスだな

生成AI指針、罰則盛らず 政府、開発・利用を促進:時事ドットコム

最新のNAI V3。
IP侵害が生成できるのがわかっていてクリンネスを頑張らないのはよくないことだと思うんだが、さらにより効率的にIP侵害しやすくなっている。

訴訟になったりするんだろうか。


あとは、データセット。たとえばこれとか

ULTIMAデータセットは、ウマ娘ラベル付きテキスト画像マルチモーダルアライメントデータセットです。
ULTIMAはウマ娘のキャラクターを微調整するための教師ありデータセットです。「 プリティーダービー」のキャラクターを微調整するための教師ありデータセットです。14Kのテキスト-画像ペアが含まれる。
我々は全データを手作業で処理した。これは、機械による支援とはいえ、不可欠な事実である。
我々が行ったことは、Data Preprocessing.mdにある。
ウマ娘のデータセットと略語に関する統計は statistics.md にある。
刈り込まれたタグと服のペアは prompts.md にある。

ULTIMAモデルカードより

データセット自体はウマ娘の利用規約で明確に禁じていなければ違法とはいい難し


画像生成AIは「描ける人」のためにあるんじゃない、むしろ描きたくても描けない人、という脳の中でのイメージと、目の前の画像に違いがあることを、手の筋肉で解決できない人のためにある。

一方でその技術を禁じられた欲望とか、その欲望を餌にした商売に使っている人がいる。これは許せんなという気持ち。

ここは自分のブログなのであえて自分の意見で書かせていただくけれど、
人々にもし美的な意識があるなら、美を探求してほしい。
他者に唾吐く行為は美しいとはいえないと思うんだ。

描ける人が描けるうちは描いたらいいと思う 描きたいけど描けなくなった人も 表現していい 美術と芸術の境界と同じ 表現したいなら 表現したい人に石を投げないことだ 同じように 美を探求したい人は 美を探求すればいい 他者に唾を吐くな

https://twitter.com/o_ob/status/1727728786219872392

ちなみに、私自身はこういう汚い言葉はとても嫌いだけれども、
新しい用語が生まれるこの瞬間については大変興味がある。
これがなにかのきっかけであることは
熱心な読者なら気づいているはず。


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