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この漫画家がすごい - 若林稔弥さん
ちょっぴり辛いことがあったので好きな漫画の話をします。
「このマンガがすごい!」というウェブサイトがあるのですが、ふと昨今のX(Twitter)上での漫画マーケティングで「すごいな」と思ったことをどうやって追っかけられるだろう?と思ったんです。
漫画家個人のTwitterを使って作品を発信している(ようにみえる)つまり、出版社が自分のメディアで主体的に発信するのではなく個人が個人のクレジットで漫画を売っていく時代になっている(ようにみえる)。
そんな時代だからこそ、漫画も面白い、マーケティングも上手、つまり「この漫画がすごい」だけでなく「この漫画家がすごい!」と感じたことを勝手に紹介するのはとても大事なことだと思って書き綴ってみます。
実際には、努力や方法論や努力の塊だったりするんです。
ちなみにこのブログにもちょっとした挑戦があって、
なんとスクショを1つも使っていない。
Twitterとnoteの引用とカバーアートだけで書いています。
カバーアートだけで結構時間がかかっていますが、ファンアートなんです、許してください。
若林稔弥(わかばやしとしや)さん
最新ニュースはこれですね
■「幸せカナコの殺し屋生活」がのん主演でドラマ化、藤ヶ谷太輔が相棒役で共演
https://natalie.mu/comic/news/572275
『幸せカナコの殺し屋生活』ドラマ化決定!!(1/2) pic.twitter.com/2BZG0RudlJ
— 若林稔弥🖖Toshiya Wakabayashi (@sankakujougi) May 6, 2024
『幸せカナコの殺し屋生活』ドラマ化決定!!(2/2) pic.twitter.com/XnBNdW04Q2
— 若林稔弥🖖Toshiya Wakabayashi (@sankakujougi) May 6, 2024
楽しみです。
独特の韻を含んだ台詞回し
幸せカナコの殺し屋生活は、おばかなギャグ漫画ですが、独特の韻を含んだ台詞回しがすごい。特に毎回動物に絡めた4コマ目下がすごい。
ゲロゲロゲロゲロこわっこわっこわ----☆
ブルブルブルブルブルドッグ-----☆
ドキドキドキドキスッポンモドキ-----☆
カンカンカンカンマンチカン----☆
秀逸。どんなに苦しくても、動物たちのスタンドが許してくれる。
これを のん さんがどんなドラマで演じるのか楽しみすぎる
ぱちん娘。
自分、パチンコは学生時代に卒業したので、できるだけパチンコのアドレナリンに触れないようにして生きているんですが、自己肯定感の低い娘がパチンコに楽しくハマっていく様子を楽しく描いているというとってもヤバい漫画です…。パチンコ屋さんにもパチンカスなみんなにも愛される。しかも絵柄がカワイイ。
圧倒的な画力
読みやすいが魅力のある画作り、チークが利いている。
くらげバンチ7周年記念、若林稔弥先生の特別読切『撮りたていい肉』更新しました!!
— くらげバンチ 公式 (@kurage_news) November 13, 2020
殺し屋、パチンコときて新たに描くのは自撮り女子!?
読むとほっこりできるはず!今すぐチェックを 👀✨https://t.co/hap9UCDaxc
感想はSNS等でお待ちしてます♥ pic.twitter.com/o0G1IakSfr
わちゃわちゃしたもの
白黒もすごくうまい。
わちゃわちゃした漫画描きたくて描いた(1/23) pic.twitter.com/rlaX3s1CtP
— 若林稔弥🖖Toshiya Wakabayashi (@sankakujougi) May 16, 2024
いまどき高校生の恋愛ものがとてもいい
ドライ(1/4) pic.twitter.com/hiQFAispeY
— 若林稔弥🖖Toshiya Wakabayashi (@sankakujougi) February 21, 2024
コロナ禍で、人と人とのコミュニケーションをどう進めたらいいのかわからない、さらにいうと「私、人間好きだったんだっけ?」みたいな本質的な問いや、とはいえ生物として、男女として惹かれ合っていくところに素直になれない、そういういじらしさ、まどろっこしさを、シンプルで味わいのある絵柄で、キレの良いセリフで描いている。天才だなと思う。
実はnoteの長いユーザでもある
実は若林先生はnoteで延々と毎日漫画を発信し続けていました。
漫画家です。 代表作は『徒然チルドレン』『幸せカナコの殺し屋生活』など。 noteでは普段の漫画の他に漫画について考えてることを投稿していきます。
非常に示唆に富んだ挑戦の日々。漫画に限らずためになるので読んでみて。
僕は売れてる作家さんに「どうすれば売れますか?」ととりあえず訊いてみることがよくあります。
大体は「わからない」とはぐらかされますが、たまに真面目に答えてくれる先生もいます。
逆に僕も訊かれることがあります。
僕は「わからない」って答えるタイプです。
どうせ面白い漫画を描くしかないんだろうなって思ってます。
ただそんなこと言ってもえなりかずきですし。
そういう質問に対してもうちょっと頭良さそうな返しができたらなと考えました。
僕が売れるためにやってることだったらまあまあ答えられるかなと。
僕としては、「読みやすさ」「わかりやすさ」を押さえとけば、売れないってことはないと思うんですよね。
「読みやすさ」は、文字を少なくとか、構図をわかりやすくとか、そういうことです。
読まれないことには何も始まらないので。
「わかりやすさ」は、感想を持ちやすいってことです。
漫画を含むあらゆる娯楽の価値って「どんな体験ができるか」だと思うんですよね。
なので「読むとこういう気持ちになれる漫画です」っていうことがわかるように描きます。
読んでもらえて感想を持ってもらえて、ようやく「お金を払うかどうか」を考えてもらえるんですよ。たぶん。
https://note.com/wakabayashi_note/n/neade53b433b2
当時の僕は1日閲覧数が27人から420人に増えたことに喜んでるんですよね。
今の感覚で見るとだいぶしょぼいです。
今なら無名の人でもTwitterで漫画を投稿すればもう少したくさん見てもらえるんじゃないでしょうか。
でも他人と比べず、自分の数字としか向き合ってないので、とっても前向きです。
むしろ今の自分は、当時よりたくさんの人に見られてるのに、他人と比べてしまうせいで後ろ向きですね。
ヒロユキ先生のHPのアクセス数を参考にしていますが、比較はしてません。
小さな目標を設定して、それを一つずつ達成することに集中してたんですね。
そして4色のボールペンでカラフルに書かれたメモ。
「漫画のことを考えてるだけで楽しい」っていうのがめちゃめちゃ伝わってきます。
他人と自分を比べず、自分自身と向き合ってるだけで、こんなにも楽しく前向きになれるんですよ。
※補足
最初の月27人から月470人に増えた時って、一か月毎日漫画を更新してたんですよね。
毎日更新してこの数字って、今見るとめちゃめちゃ才能無かったなと。
でも当時はそんなもんだと思ってたので、へこまずに済みました。
継続が大事ですね。
継続が大事ですね!
以上、オタク早口喋りしましたが、
すべての作家さんにリスペクトです。
素晴らしい作品をありがとうございます。
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