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生成AI時代に、嘘のない仕事をしたい。 #AI人材の常識と非常識

AICU Inc. CEOです。今回は、とあるイベントの告知のために、
ちょっとしたエッセイシリーズを書いています。
それが「#AI人材の常識と非常識」です。

もしあなたが「#AI人材の常識と非常識」について語りたかったら、
このハッシュタグでXにポストするか、このポストにコメントください。

さきほどタイムラインを見ていたら、
「生成AIの代表的なインフルエンサー」がリストされていました。

僕自身はインフルエンサーを目指していないし、
(10年超えでTwitterを使っていて、これぐらいのフォロワー居て当然)
それに「つくる人をつくる」を目指しているので、フォロワーを増やすのは目的でも結果でもないと考えています。
そもそも最近のXになってからアルゴリズムがおかしいしね。

更に付け加えておくと、AIインフルエンサーの中には「プロの驚き屋」とか「プロンプトエンジニア」とか、実名で発信して居ない人、実名でも実在の人物のアカウントであるように見せかけつつ、実際には社内のリサーチや代筆、それから他者が作った動画を会社のプロモーションとして「驚いて見せる」という手法で、残りは「情報商材手法」で運用していらっしゃる方もいて、さらにX(Twitter)のフォロワーを増やすツールや裏サービスを使ったり、セミナー商法で増やしたメンバーにむけて「全力フォローして拡散してください!」ってお願いしてたりするケースも多々あるので、いちがいにフォロワーが多いから実力があるとか、情報が正確だとか、AI産業を推進している存在なのかどうかは、微妙だなと思います。
(ああっ書いてしまった…!ごめんね>プロのみなさん)

ちなフォロワー数なら、AICUのパートナークリエイターのほうが上…。

多いから良いか?っていうとそうではないかなと。

ところでぼくは個人ブログとAICU社のブログで毎日1件づつ、
年間合計700件ぐらい生成AIのブログを書いています。
その殆どが実際に手を動かして、ChatGPT等を使わずに、一文字づつ丁寧に校正しています。普通には真似できないと思います。やってみてほしい。
もちろんAICU mediaにはスタッフもいますけど、個人的な活動と社としての活動も両方やっている上に、オープンソースなのが大事。

個人のGitHub https://github.com/kaitas

AICU社のGithub

ここ数日、こういう「AIインフルエンサービジネス」には「陰り」が見えていることを感じています。
セミナー商法の「◯◯◯◯人参加しました!あなたも今すぐ!」みたいな数字は一桁下がっているし、「このセミナー、◯◯万円で受講できます!」みたいな金額も一桁下がっています。
企業のコンサルティング案件も「いやー、あのインフルエンサーさん、本当にインフルエンサーしかしないんですよね…弊社の開発としては逆に困っていて…」なんて嘆きを耳にしたりもします。
そんなことを僕に相談してもどうしようもない。

まともな案件を、しっかりと積み上げる以外に、
啓蒙の坂を登る方法は…ない!
という話は新春からしています

今、まともなAI先駆者はHype cycleにおける「幻滅の谷」から「啓蒙の坂」にいる。だからこそ「きちんとした仕事」がとても大事。
それに「大きなお金を突っ込んで優秀な人を取ってくればなんとかなる」みたいな手法も、僕らの界隈だとまともな人材は大きな会社に取り込まれているか、既に西海岸に渡ってしまっていて、その人達って必ずしも「誰もやったことがない事業を垂直に、しかも安い給料で、リスキーで広範な仕事を、誰でもわかるように届けるプロ」ではないんですよね。いやほんと大変。

例えばこんな話。

連休突入前の2月9日、Google Geminiがリリースされました。
機能面やエモーション面でのGeminiの性能は確かに注目するべき要素があって、タイムラインでは「Geminiはすごい」という意見と、「いやChatGPT4もすごいのでは」といった意見が飛び交いました。

私も第一印象では、ついうっかり、こんなツイートをしてしまいました。

たしかに Gemini のVision機能はなかなか素晴らしいです。
そして、私自身は「驚き屋さん」とか「ChatGPT信者」っぽい方々とは距離をとることにしています。
なので意図を持って驚いたというよりは、本当に驚いたんですよね。
しかも、ChatGPT信者っぽい人たちがどう考えるかな?という気持ちもあったのでこんなツイートになっています。
なお自分自身もChatGPTにはリスペクトがあります。単に「小手先のプロンプト芸で盲信させるような仕事が自分のスタイルに合わない」というだけのことで、OpenAIにとってみればいい迷惑ですよね。

さて、機械学習モデルの評価手法としてのスコアではなく、「(Gemini)はChatGPT4と比べてすごいのでは」という印象を得ることができる一方、
「Geminiはその価格に見合っているサービスなのかどうか」については若干疑問がある要素もありました。

そんなわけでAICU社の方では実際に手を動かして「実用レビュー」を特集しました。

実用レビュー:BardからGeminiに、Google OneからGemini Advancedへ。各社のクラウドストレージ価格をGemini自身に見積もらせてみた

https://note.com/aicu/n/n73e4937bf165

GeminiとChatGPTに同じ質問を投げかけて、バーチャルに討論をしてもらいます。この手法は今までも何度か実験してきましたが、1年弱前のこちらの実験は非常にわかりやすい結果となりました。

今回の実験では、「各社のクラウドストレージサービスを比較する」というタスクで戦ってもらっています。Appleは巻き込まれた感じですが、そもそもGeminiがGoogle Oneとカップリングしたあたりの意図とMicrosoftの優位性を明確に読み取る意味でも良い実験だったと考えています。

大手メディア各社は連休前ということもあり、2月9日のこのタイミングではレビュー原稿を出すことが難しかったようです。
連休前後に仕込んだ別媒体への寄稿などが止まっている中で、この記事はAICU mediaのアクセス数レコードを達成しました。ありがたいことです。
(AICU mediaを運用している体感ですが)、AI関係のハンズオン記事へのアクセスは連休や週末に伸びる傾向にあります。
(実際のアクセス数は❤️の数からご推察ください、まだまだ伸ばしたい)

提灯記事を簡単に書かないメディアでありたい

ブログサイトを運営しているとSEOについては嫌でも意識しますが、AICU mediaについては今のところ「中身優先」で運営しています。
アクセス数は評価手法として有効ですが、そこに過学習してしまっては、メディアとしての汎化性能が失われます。

「提灯記事を簡単に書かないメディア」でありたい、ということです。

実はAICU社は Google for Startups 採択企業です。

米国のGoogle本社から直接、支援を受けています。
そんな恩義があればGoogleの肩を持つような記事を書くべきではないか?
…と考える感覚もわからないではないですが、それはもしかすると「非常に古い日本的な感覚」かもしれません。
AICU社は米国の企業ですので、そのような「仁義」という感覚が日本市場において「つくる人をつくる」というビジョンに必要であれば添いますが、実際にはそうではないです。

「提灯記事を簡単に書かないメディア」という姿勢は、例えば Stable Diffusion においても貫かれています。AICU社は Stable Diffusionを開発、リリースした Stability AI と戦略的パートナーシップを結んでいます。

ありがたいことに、AICUと Stability AI における提携は、オープンなAIの開発、スタートアップ企業としての自立性、メディアとしての独自性を維持した形で結ばれています(もちろん締結に至るまでは様々なディスカッションがありました)。ありがたいことです。

生成AI時代に必要なのは
インフルエンサー、だけじゃない。

生成AI時代に「嘘のない仕事」をしたい。

そんな思いで活動しています。

私たちのビジョンは「つくる人をつくる」
AICU Inc.はデジタルコンテンツ分野で30年以上の歴史を持つデジタルハリウッド大学大学院発「クリエイティブAIラボ」を主宰する白井暁彦博士による、米国に本籍を持つ大学発スタートアップ企業です。メタバースやVRエンターテインメントシステムの研究開発、SNSやクリエイティブの産業やカルチャーに長くプレイヤーとしてオープンに貢献し、世界中で人材を育てきた方法論とネットワークがあります。 https://j.aicu.ai/YT240205

AICUの「研究開発xエンタメx教育x国際」という強みについて
日本の強みであるAIとクリエイティブ分野を「つくる人をつくる」で「世界に拡げること」で産業化を推進しています。Stability AIや Google のようなビッグテック企業だけではできない「まだ見ぬ価値」を作り出しています。 https://j.aicu.ai/PRTIMES

どうすればAICUで働けますか?
AICUはクリエイターユニオンです。まずはブログを書いたり、AICUのイベントやDiscordに参加して、ご自身の作品やビジョン、その価値をご紹介ください!フルタイムで働きたい方も歓迎です。アントレプレナー教育と、研究開発、テックスタートアップ、メガベンチャーとしての経験を同時に実施しています。人種、性別、年齢、学歴、現在の職業などを問わず、世界中からインターンを受け入れています。 https://j.aicu.ai/InternInfo

来週は、こんなイベントをやります

実は今回のブログは告知の意図がありました。
「つくる人をつくる」ために、AI人材に関するイベントを
協力会社さんたちと一緒に実施してみます。
なにぶん実験的なイベントなので手探りではありますが、
絶対面白い、そして、ためになるイベントになる予感があります。

詳しくはこちらで、ご自分の目と、頭で理解してみてください。

AICU Creators Talk2 生成AI時代に「求められる人材」とは

まだ参加登録間に合います↓
https://techplay.jp/event/933114

ゲストの一人はこちら「しょーてぃ」さんです。

しょーてぃさんは、信頼できる人物です。
このひとは「結果としてインフルエンサー」になった人物で、ソーシャルグッドな活動もたくさんされている。

このイベントの、どこに「しょーてぃさん」がいるのか、
探してみてください。

他にもヴァリューがある「実名の人物」と膝を揃えて会えますよ。

AICU Creators Talk 2

Part1 「生成AIの現場から学ぶ:トヨタコネクティッドのトライアンドエラーと成長」

「AI推進のスキルとカルチャー:新規企画と全社推進の泥臭さ」

このトークセッションでは、トヨタコネクティッド株式会社(TOYOTA CONNECTED)がどのようにして生成AIの利活用を推進してきたかを深く掘り下げます。スピーカーたちは、実際の業務改善施策での学びや、AI推進において必要とされたスキルやカルチャーの現実、そしてそこで得た経験について詳しく話します。

スピーカー:トヨタコネクティッド株式会社

原宣孝氏(BRソフトウェアファースト推進室 主査/シニアエキスパート)
唐沢浩介氏(BRソフトウェアファースト推進室 Executive AI Producer)
檀野隆一氏(先行企画部 シニアエキスパート)
ファシリテーター 川村将太氏(BRソフトウェアファースト推進室 Executive AI Director)

Part2 「生成系AIを事業にするという事」

スピーカー:正木洋介 株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
マーケティングインテリジェンスセンター データソリューションユニット第4グループ グループ長

Part3 カジュアル面談&「ライトニング縦動画」収録会

参加企業各社によるカジュアル面談会を開催します。

株式会社ハンカチ
生成AIを使うためのトレーニングと導入の支援、コンサルティングをやっています。 Microsoftの認定資格取得に向けたトレーニングなんかもやってます。 他にも、福祉事業として不動産業もやっていたりします。
https://www.handkerchief.jp/

株式会社アーキタイプ
株式会社アーキタイプは、クリエイティブ事業(UI/UXデザイン)とスタッフィング事業(人材派遣)の2つの領域で、
お客様のビジネスを成功へと導く専門集団です。
私たちは、プロフェッショナル人材をチーム単位で派遣し、事業会社の内製化を全面的にサポートすることを重点的に行っています。
この取り組みを更に推進するため、フリーランスの福利厚生サポートを含む、ジョブ型人材がより働きやすい環境の構築にも積極的に取り組んでいます。
これらの事業を軸に、生成AIの活用と普及にも努め、業界全体のAIリテラシー向上に貢献しています。
[「生成AI人材採用宣言プロジェクト2024」参画企業/一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)パートナー]

・ウェブサイト https://www.archetyp.jp/
・ニュースリリース https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/64670

テックなトークだって縦動画にしたい!「ライトニング縦動画収録会」

AICUの新しい取り組みとして、この時間帯に参加者からのライトニングトーク(LT)登壇を収録します。最大5分の短い登壇資料やデモ、動画素材を事前にご準備いただき、当日の熱いトークを収録、その素材で「縦動画」を製作し、AICU YouTubeチャンネルでダイジェストとしてアーカイブ収録を行います。AICU YouTube Short での上映はもちろん、編集後の縦動画ファイルは登壇者本人に提供するおまけ付きです。ご自身のInstagramやTiktok、YouTube Short、LINE VOOM等で展開できます。

LTと協賛企業枠はあと1枠残っております。
言い方を変えれば「あと1枠しかない!」

学生1dayインターン枠もあります。

#AI人材  そして #AI人材の常識と非常識 について、参加者も発表者も協賛企業も、目からウロコの体験をできる機会になっています。

皆さんにお会いできることを楽しみにしております!


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