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せめて、精一杯の笑顔で送れたら




また、泣けなかった。
悲しむ事さえ出来なかった。
ただ驚きしか感じる事を許されなかった。




4月13日。
つばきファクトリーの山岸理子、岸本ゆめのが卒業を発表した。
グループの中核を担っていたメンバー2人なだけあって、その反響は大きいものであった。


その一報を目にした時、僕は悲しむ事が出来なかった。
ただ驚くばかりであった自分に、悲しんだ。
自分の為にしか涙を流せなかった。
ほんとうにつまらない人だと自分に呆れてしまう。


けど、こんな僕にもやるべき事はあると思っている。
それは、卒業というものをより華々しいものにすること。


僕は他の皆さんに比べてハロプロ自体への愛着が薄い。
理由は単純で、ただ松本わかなという存在にのめり込んでいるからだ。
その他のメンバーを同時に見れるほど、僕に能力はない。


そんな僕だが、一応他のグループに目を付けている人がいる。僕だって完全に興味が無い訳では無いのだ。
そのうち、つばきファクトリーというグループに限っては山岸理子が最も気になっていた。つばきファクトリーをライブで見る時はとりあえずメンカラのライトグリーンを振っていた。


何故気になったのかを聞かれても、僕は困る。
なにせ何となくだから。


僕は明確な理由を持てない。
好きな曲も、その大抵が何となくハマっただけだ。


しかし自分でも知り得ない好きになった理由を、自分から発する時がある。
それがアウトプットしている時だ。
たとえばnote。たとえばスペース。
後から見直して、自分で驚く事が多々ある。


なので、今回も山岸理子について書く。
卒業までに、出来る限り愛を深めてやるんだ。




僕がハロプロの現役グループを応援しようと色々見漁った時、つばきファクトリーの事は観なかった。理由は早々にアンジュルムにハマったから。

僕がつばきファクトリーを初めて知ったのはいつだっただろうか。

確か、新しいシングルが発売される時だったはずだ。
MVが公開されたのを覚えている。

もちろんメンバーの名前なんて覚えてなかった。
でも僕の目を引いたんだ。彼女は。

僕にとって初めての出来事だった。
年上の女性に可愛いと思ったんだ。

これまでの僕の見ていた世界が広がった。
彼女が広げてくれた。
1人の男子高校生が見ていたちっぽけな世界を。


思えば僕はギャップが好きらしい。
物事は突飛である方が面白いと思っているらしい。
彼女のどの部分にギャップを感じたかは分からないが、確かにギャップの塊である事は確かだ。


あとこれはすごく単純な事なのだが、可愛い。
ギャップだとかそんな難しい事を抜きにして、可愛い。
結局可愛いは正義なのだ。それ以外に気難しい理由なんて必要ない。
めちゃくちゃ可愛いから好きです。以上。




僕は彼女の事を知らない。
ほんの少しもだ。
だけど好きだと言っている。
アホらしいよな。そりゃ泣けないよ。

でもさ、笑えると思うんだ。
おめでとうって言えると思うんだ。

卒業が悲しくて、どうしても笑顔になれない人達の代わりにさ、僕が精一杯笑ってあげるんだ。
彼女の事をよく知らない僕だから、笑ってあげたいんだ。
新たな門出を祝ってあげたい。
これからの幸せを願っていたい。
そういう気持ちをぜーんぶ纏めてひとつにしてさ、笑顔に込めて届けてあげたいんだ。



もっと早くに知ってればなぁとか、もっと詳しく調べておけばなぁとか、そういう気持ちがどんどん膨れ上がってくる。本当に惜しい人が卒業をしてしまうんだ。せっかく気になったのに、せっかく応援出来たのに、自分は、なんでも先延ばしにして、彼女を視界から外して、生きてきてしまったんだ、本当に勿体ない事をしてしまった、チャンスなんていくらでもあった、あとはつかむだけだった、でも、つかまなかった、自分にはできないから、他にいるからってつかまなかったんだ、そして今気づかされてしまったんだ、さきのばしにしてたこと、つかめるチャンスをみずから逃したこと、僕が山岸理子から逃れてきた全てが、卒業というものによって.........!


でも、まだだ。
まだ、卒業していない。
この後悔を晴らすくらいなら、出来るはずだ。
このnoteを書いて、だいぶ心境が変わった。
最初と言ってる事も変わった。
愛を深めるんじゃない。これから始まるんだ。



上手く泣けない僕だから
せめて精一杯の笑顔で送ってあげたいんだ。


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