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#今月よかったコンテンツ【2024年1月】
毎月よかったエンタメ・コンテンツなどを試験的にnoteでまとめてみることにしました。
主な目的は備忘録で、基本的には自分のX(旧Twitter)のポスト(旧ツイート)を拾う形でやっていきます。あとから追加したり削ったりするかも。
思いつきで筆を取ってみたらまあまあ大変だったので、これを毎月やると考えたらすでに心が折れそうです。
いつまで続くかはわかりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
ご意見・ご感想・苦情などありましたら、X(旧Twitter)のDMにお願いします。
(ヘッダー画像:映画『ストップ・メイキング・センス4Kレストア』より)
映画
今月の個人的ベスト10はこちら(試写含む)
#2024年1月映画ランキング
— touch (@o_kilo_byte) February 1, 2024
① コット、はじまりの夏
② ストップ・メイキング・センス 4Kレストア
③ ミツバチと私
④ 瞳をとじて
⑤ ビヨンド・ユートピア 脱北
⑥ 落下の解剖学
⑦ パスト ライブス/再会
⑧ レオノールの脳内ヒプナゴジア
⑨ 笑いのカイブツ
⑩ アクアマン/失われた王国 pic.twitter.com/r8cWKPCcaJ
以下、選出内外から特筆すべき作品をピックアップしました。
『コット、はじまりの夏』
#コットはじまりの夏
— touch (@o_kilo_byte) January 11, 2024
早くも年ベス級の傑作。家にも学校にも居場所がなく心を閉ざしていた寡黙な少女が、親戚の夫婦に預けられて少しずつ打ち解けていくひと夏の物語。少女の心の機微を言葉に頼らず映し出す繊細な描写に涙。環境を変えてみること、安心できる場所をもつことの大切さをしみじみと感じる pic.twitter.com/zMXUrGidlm
丁寧な撮影で映し出される手仕事、言葉少ない農作業シーンの心地よさ。
大好きな映画『わたしの叔父さん』を思い出しました。
私が観た回では客席場内のあちこちからすすり泣きの声が聞こえてきました。
今年の個人的年間ベスト、暫定1位です。
『哀れなるものたち』
#哀れなるものたち 東京国際映画祭にて
— touch (@o_kilo_byte) October 28, 2023
止まる事を知らないヨルゴス・ランティモス節。汚らわしくも美しく、下劣で卑猥、なのに妙に品があるフェミニズム映画。前作『女王陛下のお気に入り』から更にギアを上げたエマ・ストーンの怪演には畏敬の念を抱く。相変わらずヘンな映画を撮るな〜と感心しきり pic.twitter.com/p66TERIBxY
昨年の東京国際映画祭で鑑賞済みでしたが、ムビチケを買ったので劇場で再度観ました。
ヨルゴス・ランティモス作品の過去作と比べても、かなり見やすい部類に入るのでは。(クセがないとは言ってない)
ゆえにヨルゴス・ランティモス監督の熱烈ファンとしては若干の物足りなさを感じたのも事実なんですが…。
第96回アカデミー賞 11部門ノミネートも発表されましたね。
個人的な見立てでは主演女優賞・衣装デザイン賞辺りの大本命になりそうです。
『ストップ・メイキング・センス』4Kレストア
#ストップ・メイキング・センス 4Kレストア 試写にて
— touch (@o_kilo_byte) January 18, 2024
興奮しっぱなしの90分!自分も立ち上がってジョギングしたくなる!
開幕から次第に増えていくメンバー、陰影コントラストのキマった撮影、複数ライブ映像をシームレスに繋ぐ編集…全てがアガる。
トーキング・ヘッズを知らない人にこそ観てほしい! pic.twitter.com/xD9p9nql8N
トーキング・ヘッズのライブを大スクリーンで堪能する幸福。
2/2(金)劇場公開ですが、ひと足お先に「レーザーIMAX試写」「ミッドナイトプレビュー試写」で2回 観てきました。
特にライブハウスでの特別上映イベント「ミッドナイトプレビュー試写」が鑑賞体験として素晴らしかったです。オーディエンスの盛り上がりもあって、今までにない没入感でした。
今回はライブハウス側からの提案があってたまたま実現できたそうですが、今後も音楽ライブ映画で実現してほしい試みですね。
この環境で踊りながら観られる『ストップ・メイキング・センス』最高では? pic.twitter.com/cqmrD1RoTg
— touch (@o_kilo_byte) January 20, 2024
『瞳を閉じて』
#瞳をとじて 試写にて
— touch (@o_kilo_byte) January 20, 2024
ビクトル・エリセ監督のキャリア集大成のような傑作。撮影中に俳優が失踪したことで未完成となった映画をめぐるミステリー仕立てのヒューマンドラマ。「確かにそこにあった時間」に想い馳せる映画の記録性、現実と虚構が絡み合う語り口は代表作『ミツバチのささやき』と呼応する pic.twitter.com/nqRi3Uj9ph
スペインの巨匠ビクトル・エリセ監督、31年ぶりの新作。
2/9(金)から公開ですが、こちらも試写でひと足早く観ました。
カンヌ国際映画祭ではコンペ外となり監督が大激怒したそうですが、それも納得の出来栄え。監督自身のキャリアを振り返るような滋味深い作品でした。
なるべく設定などの前情報は入れずに観ることをおすすめします。
過去の名作『ミツバチのささやき』『エル・スール』の再上映も合わせて要チェックです。
ドラマ
新春スペシャルドラマ 『侵入者たちの晩餐』
『#侵入者たちの晩餐』 面白かった〜!
— touch (@o_kilo_byte) January 3, 2024
バカリズム脚本のスペシャルドラマ。家事代行会社で働く女性たちの犯罪計画が思わぬ事態によってどんどんおかしな方向に転がっていく…。コメディとサスペンスのバランス感、多視点で語られる重層的なストーリー、どんでん返しに次ぐどんでん返しに思わず唸る。 pic.twitter.com/53vjr2ytzq
脚本:バカリズムの信頼感。
ほぼワンシチュエーションで90分、重層的なストーリーで見応えがありました。菊地凛子&平岩紙&吉田羊のトリオの掛け合いが楽しかった。
『ブラッシュアップライフ』がアジア最大級の番組アワード「ATA2023(Asian Television Awards 2023)」で最優秀脚本賞に輝くなど、国内外で評価が高まる「脚本家バカリズム」の今後の作品にも注目。
Netflixで配信中です(2024年1月現在)。
Netflix
https://www.netflix.com/jp/title/81742210
配信
短編ドキュメンタリー『ラスト・リペア・ショップ』
『The Last Repair Shop』
— touch (@o_kilo_byte) January 18, 2024
感動した。アメリカで数少なくなった学生用楽器の修理工場を取材した短編ドキュメンタリー。楽器分類ごとの職人のインタビューで現職に至ったキャリアの歩みが明かされる。出身も性別も様々ながら、彼らの人生の中心には共通して「音楽」があった。https://t.co/gEMj4PDPt7
第96回 アカデミー賞 短編ドキュメンタリー部門ノミネート作品。
サーチライトピクチャー製作だけあって、かなりしっかりした作り。受賞の可能性大です。
Disney+で配信中ですがYouTubeでも観ることができます。自動翻訳で日本語字幕も選択可(2024年1月現在)。
ラジオ
ヤーレンズのオールナイトニッポン0(ZERO)
#ヤーレンズANN0、面白かった〜
— touch (@o_kilo_byte) January 19, 2024
さながら放課後部室のノリ、連想ゲームでずるずる脱線する雑談の心地よさ。00年代前後の懐かしい小ネタを繰り出し合う中で「令和ロマンならここで詰まらず答えが出るんだろうね〜」と羨望を滲ませる。トーク守備範囲の広さに芸歴の貫禄が窺えるhttps://t.co/fVNGIzoFAf
あまりにも平成世代に偏った話題だらけで笑ってしまった。
リスナーからのメールをまともに読まずに榊原郁恵の「バス通学」を続けて2回も流すなんて悪ノリ、恐ろしくて私だったらできない。心臓が強すぎる。
ライブ・イベント
ダイアモンドno寄席 2024
#ダイヤモンドno寄席、お笑い配信で観た。M-1グランプリ決勝本戦や敗者復活戦はもちろんのこと、2023年のお笑い賞レースや年末年始のお笑いテレビ特番まで、お笑い小ネタをふんだんに散りばめたお笑いハイコンテクストなお笑い寄席。回を重ねるごとにお笑い混沌を増してきたお笑い大喜利は今回も衝撃。 pic.twitter.com/4X0NsY09NB
— touch (@o_kilo_byte) January 9, 2024
「お笑い」好きによる「お笑い」好きのための「お笑い」ライブ。
とにかくハイコンテクスト。初見では理解不能な小ネタを調べて、復習した上でもう一度観直すという二度美味しい楽しさがありました。
有志がまとめた元ネタ一覧(※ネタバレ注意)を見るだけでも内容の濃密さが伝わるはず。
次回も無事開催されることを祈りたいです……。
音楽
柴田聡子 「素直」
おそらく1月中に一番聴いた曲。
来月2/28にはニューアルバム『your Favorite Things』をリリース予定の柴田聡子。
バンドセットでの東名阪ツアーも楽しみですね。
Kali Uchis 『Orquídeas』
コロンビア出身のKali Uchis(カリ・ウチス)4作目となるニューアルバム。
アルバムタイトル「Orquídeas」はコロンビアの国花である「蘭」を意味するのだそう。
Sugar House 『Sugar House』
4人組のインディーズバンド Sugar Houseのファーストアルバム。
2000年代〜US・UKオルタナロック指向のサウンド、甘やかな声質のヴォーカルに聴き惚れました。
DYGLとか好きな人はきっと刺さるはず。
小説
九段理江 『東京都同情塔』
九段理江『#東京都同情塔』
— touch (@o_kilo_byte) January 16, 2024
面白かった。言葉によって思想がつくられ、思想によって社会がつくられる。都市のシンボルとして屹立する「公共建築物」をモチーフに、本音と建前の二律背反、欲求と信条の矛盾、心のままならなさが皮肉的に浮かび上がる。ザハ案が通っていたifの日本という舞台設定に唸る。 pic.twitter.com/UpQCD1ZbBf
祝・芥川賞受賞。
候補5作品の中でも文章の構成、発想力、キレ味の鋭さが頭一つ抜けていた印象でした。
生成AIを取り入れた執筆について一部で毀誉褒貶あるようですが「いま読まれるべき小説」であることは間違いないです。
振り返り
・芥川賞の候補5作品のうち、4作品を受賞発表前に読むことができた。「全作品を読んだうえで受賞予想するの、楽しそう」とまた新しい趣味を増やそうとしている
・アメリカ産のコメディアニメ「ハズビン・ホテルへようこそ」が猛烈に気になっている。近日中に観る
・秋クールのTVドラマを追うことができなかった。時間をつくってちゃんと観たい(「時をかけるな、恋人たち」「パリピ孔明」など)
・冬クールのTVドラマがすで始まっているが、全く追うことができていない。時間をつくってちゃんと観たい(「SHUT UP」「春になったら」など)
・大河ドラマ「光る君へ」も始まったが……果たして時間をつくれるだろうか……
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