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おおかみの本棚

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本のレビュー少なめの読書感想エッセイ
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記事一覧

ジジババは何故、孫を欲しがるのだろう?

「世界は贈与でできている――資本主義の「すきま」を埋める倫理学」 …読んだ。そして会社でやりたい放題でさっさと隠居した おおかみですら、資本主義にズブズブに浸かっていることを痛感した おおかみの頭脳では、最後まで読み切るのにかなりの体力を要した。なかなかの強敵 ただ後半は解説/説明的な章が続くので、前半だけでもしっかり読んで、感覚的につかめれば、目から鱗でもコンタクトレンズでも落ちること間違いなしだ なんなら、filerに要約があるから、そちらの無料部分を読むだけでも

1年間の育休をとった男の末路

はじめに  数年前に話題になった「宝くじで1億円当たった人の末路」。図書館で見つけ、いまさらながら読んでみた…面白い!  おおかみも末路なジジィなので、このフォーマットでまとめてみたら少しは読みやすくなるか?…というのが今回の試み。なんだけど、このフォーマット、書きやすくて5千文字を優に超えてしまった…お時間のあるかた、是非…途中まででも… 1年間の育休をとった男の末路 19年前に男性育休を取得したおおかみ氏に聞く ーーまずはご家族のことについてお伺いしたいのですが

共働き育児とママ友》パパよりママが大変なこと~「消えたママ友」

長女のブーが生まれた20世紀の終わり頃「公園デビュー」という言葉に、新米ママパパは戦々恐々してた 当時、おおかみパパとママぶたは、フルタイムの共働き。交代で休みを取りながら、なんとかブーを育ててた。やがてブーが歩くようになると、おおかみと2人で家の前の公園へ出かけることに あの頃、平日の昼間にパパと子供が公園にいることは、淀川で鯨を見るくらい珍しかった 公園には2組のママさんグループが。 緊張した…けれども公園へ入り、お砂場に近寄るやいなや、そこにいた子供たちがワラワラ

子供たちへのエール~「本へのとびら」~

宮崎 駿 監督 著「本へのとびら」を読んだ。 我が子には第2章2節「三月一一日のあとに」だけで良いので読んで欲しい。 少なくとも最終項、「子供たちへのエール」だけでも良いから読んで欲しい。第2章2節で20ページ弱、最終項なら6ページだ。 第1章「岩波少年文庫の五〇冊」と、第2章「大切な本が、一冊あればいい」ではその内容が大きく異なる。それは第1章がジブリで配布していた冊子を元に構成したものであり、第2章は宮崎監督へのインタビューを元に書き起こしたものであるからだ。第2章の