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自分が出来るたったひとつの事


note  37日目。


仕事から帰って、録画したテレビ番組を観ながらご飯を食べる。日曜日のお楽しみ時間。


その中の『奇跡体験 アンビリバボー』で観た、とても素敵なお話。


ニュージャージーに住む10歳のダリウス君は、シングルマザーのジョイと姉のダージャイとの3人暮らし。

ダリウス君は、言語能力や理解力に発達障害があり、さらに『微細運動能力』という手を使った運動能力にも著しい遅れがあった。

ボタンを留めるといった普通の事が、彼にとってはとても難しい。誰でも簡単に出来ることが自分にはできないと、彼はいつもふさぎ込んでいた。

ある日、姉のダージャイが家庭科の課題でリボン作っているのを見る。

一枚の布からリボンの形が出来上がっていく様がまるで魔法のように感じた。

ダリウス君は、自分でも作りたいと思うようになり、姉の手を借りながら、少しづつゆっくりと作業を進めていった。布に線を引き、裁断するだけで彼にとっては大仕事。それでも彼はあきらめることなく作業を続け、とうとう ひとつのリボンを作り上げる。

そこからリボン作りに夢中になったダリウス君は、姉の提案でそれを蝶ネクタイにして、どこに行くのにも 付けて出掛けるようになった。


ある時 ダリウス君は、テレビのニュースで テキサス州が大型ハリケーンによる甚大な被害を受けたことを知る。多くの人が被災し、ペットを飼えなくなったため、手放された犬や猫たちが保護施設にあふれ、新たな飼い主が見つからない場合、一定の期間で殺処分されるということだった。

それを知った彼は、思い立ったようにリボン作りを始め、何かにとりつかれたように、寝る間も惜しんで作業を続けた。

ジョイは不思議に思い、そのネクタイをどうするのかと尋ねると、ダリウス君は、動物の保護施設に送るんだという。ネクタイを付けた動物たちはこざっぱりして可愛く見えるから貰い手がつきやすいのではと思った 、と話す。


人の手を借りてばかりの自分でも、唯一出来るリボン作りで、何かの役に立てるかもしれない。ダリウス君は期待に胸を膨らませていた。


彼は3か月で200本の蝶ネクタイを作り上げる。

それは動物の保護施設に送られ、新たな飼い主を待つ ペットたちに付けられた。はじめはそれだけで簡単に貰い手が付く訳もなかったが、施設を訪れた人から蝶ネクタイを不思議がられるようになる。

保護施設の人がダリウス君の話をすると、反響を呼んで 次々とSNSで紹介されるようになっていった。

そして とうとう、リボンをつけたすべての動物たちに貰い手がついた。


ここからが『奇跡』の始まり。


ダリウス君の活動を知った著名人たちが 次々と彼に支援を表明し、彼はそれを受け、このリボン作りで動物支援するための会社を興した。

以前、何もできない自分を恥じていた彼は、わずか10歳で『社長』となる。そして、会社を興した翌年の 2018年、ダリウス君は ある人から感謝状を贈られる。


送り主は、オバマ前大統領。


ダリウス君の活動が、ニュージャージー州に貢献したとして表彰された。

彼にとって『 人生の中で一番嬉しい 』信じられない出来事だった。

今のダリウス君の夢は、自分で会社を興すビジネスの世界を経験できたので、現在の活動を続けながら 弁護士になり、起業する人の手助けをすることだという。


現在、外出規制がかかり、家で過ごすことの多いダリウス君。

彼が今作っているものは、『布マスク』。

州や場所を問わず、マスクを必要としている人に届けたいと話していた。



とても 前向きになれる素敵な、エピソード。

気持ちさえあれば、たったひとつのことで世界を勇気づけることが出来る。




ダリウス君に幸あれ!! 今日も一歩前へ。

https://www.fujitv.co.jp/unb/contents/200430_2.html










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