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【配信を拝診④】試合よりも特訓シーンに力が入ってる作風を"堅実"と取るか"説教臭い"と取るか... Netflix独占配信映画『HUSTLE/ハッスル』はバスケ×ロッキー×梶原一騎?!

結論から言おう‼・・・・・・こんにちは。┗(`・ω・´)┛
 誰かに美味しいご飯をご馳走になるとつい、「〇〇はん…….アンタ、ワシになんちゅうもんを食わしてくれたんやあぁぁっっ!!」と叫びたくなる京極万太郎もとい、O次郎です。

今日、文化放送の『大竹まこと ゴールデンラジオ!』を聴いてたら火曜パートナーの
小島慶子さんがオープニングトークで「京都で鮎を食べてきた」と仰っていたので…。
容赦無いディスりからして井筒監督を見ても京極さんを連想しちゃうのよね。

 つい先日、ドゥッドゥ~~ッンといういつもの効果音とともにNetflixにログインしましたらおススメにこの『HUSTLE/ハッスル』が表示されました。
 わたくし、昔からスポーツ、特に球技は全般的に観るのもやるのも苦手だったので映画でもどちらかというと避けてきたぐらいだったのですが、世評の良さには素直に従おうと観てみました。
 で、「バスケ好きならより楽しめたんだろうな~」と冷めた部分も有った反面、そんなの抜きにして映画好きなら楽しめるやん、と思った部分も有りでしたので、今回は本作についての感想を徒然なるままに書いてみようと思います。
 自分のように、非スポーツマンな映画好きのお人で、スポーツ作品は同じように除外しがちな方々、ネタバレは極力避けますので観るかどうかのキッカケにしていただければ幸いでございます。
 それでは・・・・・・・・・・・・Dang Dang気になる!!

ちなみに『SLAM DUNK』は小学校低学年の頃でしたが、
ジャリな自分にはちょっと難しくて漫画もアニメも途中でリタイアしちゃいました。
後番組の『地獄先生ぬ~べ~』は逆にスゴく思い入れが有るんですが。



Ⅰ. 概要

 ※英語版のみのため、翻訳等でご参照ください。

 しかしまぁ、『ハッスル』ってタイトルが有りがちなので混同しやすいなぁ。
 ストーリーの大枠としては、”過去に事故によって自身の選手生命を絶たれた元天才プレイヤーが偶然にも類い稀なる原石を見つけ、彼を育てる中で自身の夢と情熱をもう一度取り戻す”という筋立てなので、ロッキー5/最後のドラマにかなり近いものが有ります。実際に特訓シーンでオマージュが捧げられているのは一作目の方に対してですが…。
 しかしながらドラマの中心になるのは、主人公のアダム=サンドラー演じる中年スカウトマンが如何にして”ダイヤモンドの原石”であるスペイン出身の若きシングルファーザーで苦労人のボー=クルスを一流のNBAプレイヤーに育て上げるかの修行の物語です。
 前述のように、試合での成長後の華やかな活躍の姿ではなく、来る日も来る日も肉体と精神をアナログに苛め抜いて鍛え上げる泥臭い”修行”の風景にこそ重きが置かれており、またその尺も長いため、まるで昭和のスポコンドラマが現代によみがえったような作風が本作のユニークネスとなっています。
 それゆえ例えば、
〇ボーに入れ込み過ぎて家庭や家計を顧みない主人公に目を覚ますよう諭す奥さん
〇スカウトのための海外への単身赴任が多くて自分の誕生日にすら一緒に居てくれない父親に愛想を尽かす娘
〇主人公の妄執ともとれるボーへの執着に離れていく仕事仲間
といったホームドラマ的要素は鳴りを潜め、ボーの側のそれを含めて家族が物分かりが良くやや記号的なのがダメな人にはダメかもしれません。
 そして訓練される側のボーも主人公に対してほぼほぼ従順であり、目標に対するアプローチの仕方に対して当然有りうべき世代間の考え方の対立、といったものも無く、とにもかくにも作り手側の思い切りの良さというか、「見せたいものだけ見せる」「描きたいことだけ描く」という執念を感じます。
 
 地味で辛いトレー二ングを地道にこなしていった結果、少しずつ少しずつ前進し、それが大舞台で完璧に実を結ぶかというとそうは上手くはいかないが、努力し続けたものは最後の最後に必ず報われる…….。
 
 ここまで書いていてあらためて気付きましたが、なんというか、日本で喩えると団塊の世代の考え方がそのまま具現化したような脚本のように思えます。 
 後半のインフルエンサーの協力を得てボーがショーケースへの参加資格を獲得するくだりなどは急造の現代アップデート感が有り、無理やりVR機器を持ち込んだ最近の『相棒』の脚本と同じような印象を受けました。
 しかし裏を返すとそれは、派手で見え透いた目まぐるしい展開を示す昨今のストーリーテリングへのアンチテーゼとも受け取れ、中高年層でも、というか中高年層にこそ響く堅実な物語性との言えるのではないでしょうか。
 
 物語のラストで主人公は、自分が鍛え上げたボー選手と意外な形で”対峙”しますが、それは見ようによっては”男の成長に必要なのは友ではなく宿敵である”という梶原一騎イズムに近いものが有るように自分には感じられました。

”重いコンダラ”
( ^∀^)


Ⅱ. キャストについて一言二言

・スタンリー・シュガーマン役 - アダム=サンドラー

 コメディアン出身の彼が主演したことで、作品全体が重苦しかったり暑苦しかったりなり過ぎず、適度にユーモラスなバランスが保てている作品になったと思います。
 コメディー出身の人がシリアスな役を演じると”その昔いろいろあった感”が滲み出てイイね。

個人的には彼のフィルモグラフィーの中では、
レトロゲームのキャラクターが侵略してくるSFコメディ『ピクセル』が印象深いです。
・・・柳沢慎吾さんの吹き替え、巧拙はさて置きメッチャ合ってたなぁ。

・ボー・クルス役 - フアンチョ・エルナンゴメス

 実際のNBAのプロバスケットボール選手とのことですが、本作が映画初出演ということで純粋に驚きました。
 特に後半、ドラフトを巡ってスタンリーと大喧嘩の末、車中で静かに和解するくだりはお互い息ピッタリで素晴らしかったです。


Ⅲ. おしまいに

 前述のように、自分はスポーツは全般的に観るのもやるのも苦手なのですが、それでも、どの競技にせよ、国際試合で日本のチームが負けた時にこそ我々一般人は元気をもらえるのではないかと思っています。
 別に「ざまぁ」という意味ではなく、「一流の環境で十分な時間を費やして鍛錬してきた才能豊かなその道のトップの人たちでさえ負けてしまうことがあるのだから、凡人の自分が失敗するのはなおさら当たり前だし、落ち込むのはほどほどにしなくては」ということです。
 本作もまさに、そういう意味での明日を頑張ろうという活力を貰える作品ではないでしょうか。

”ワタシ負けへん! へこたれへん!!”

 今回はちょっと短いですがこのへんにて。
 それでは・・・・・・・・・どうぞよしなに。
 


そんな今日はだいぶ音沙汰が無かった『バイオハザード8』の追加DLCが発表に!!
"記憶の世界"ってことは『サイレントヒル4』みたいな感じなのかな?(*゚∀゚)





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O次郎(平日はサラリーマン、週末はアマチュア劇団員)
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