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2024年1月〜3月によく聴いたやつ

1年間を振り返って「アルバムオブザイヤー2023!」とか格好つけてやっても、年始めに出た音源とかって記憶が薄くなりがちで…
というわけで、今年は四半期ごとに「よく聴いたな〜」と思った10枚を並べていきたいです。もちろん、今回だけで終わるかもしれない。

順番に大きな意味はないけれど、「いっぱい聴いた気がする!」順にはしています。

17歳とベルリンの壁 - Distance

シューゲイザー・ドリームポップの最前線を走ってきたバンドの新譜。まさかのメロディ重視のポップス。有体に言えば、全曲が今どきっぽい。
イメージと違って最初は面を喰らったけど、あまりにメロディラインが好みで、結局ずっと聴き続けている。こういうアンビエントな路線も良いよね。

キタニタツヤ - ROUNDABOUT

『青のすみか』の大ヒットから、勢いそのままに突っ込んできたようなフルアルバム。歌詞の解像度がすごく高い。「髪を切った日の午後のように あなたに会いたくなるのでしょう」(私が明日死ぬなら)、「夕焼けが綺麗すぎて死にたくなる 大人になっても」(大人になっても)…
捻くれているのに、どこか真っ直ぐなそんなアルバム。

柴田聡子 - Your Favorite Things

2024年の最高ポップスは多分これ。
これまでより、シティポップ的なアプローチに寄りながら、ひたすら軽やかな1枚。あと日本語の譜割りが特徴的で面白い。単語の途中だけど、そこで切っちゃうの!?!?みたいな展開がある。でも聴きやすくて、すぐ口ずさめるのは、メロディラインの強度とすっと入る声のおかげなのかな。

downt - Underlight & Aftertime

ジャパニーズオルタナティブロック急先鋒。待望の1st。
音に立体感がすごくあるのに、ギター1本で収録しているらしい。マジ?
こういう「3ピースでやる意味」にこだわるバンドが好きなのかもしれない。

JYOCHO - 導き、捧げて e.p

相変わらずのテクニック。表題曲の『導き、捧げて』は加算変拍子(24拍子)らしい。どういうこと?
捻くれてるけど暖かい、どこか寄り添ってくれるような、暖炉のようなバンドだと思っている。

Age Factory - Songs

ストレートなロックバンド。これまで、喜怒哀楽の怒を強く押し出した曲が多かったのに、今作は喜怒哀楽を全て包み込んだようなポジティブな曲が目立つ。怒りが原動力だった頃も格好良かったけど、大人になると怒りが根底にあるポジティブさの方が格好よく感じるから、すごい良かった。

Sara Wakui - Into My System

ピアニスト和久井沙良のソロプロジェクト。2作目。ピアノトリオのアンサンブルが綺麗。客演の中村佳穂、mimiko、Pecoriも良かった。特に中村佳穂が歌唱を務めた『行間』はめちゃくちゃ聴いた。

Blume popo - Body Meets Dress

活動休止を経て、2023年に復活。待望のEP。
もともとのスタイルだったオルタナティブロックから、エレクトロ的なアプローチも増えて、すごく曲の幅が広がった印象。あとライブがすごく良い。

新東京 - NEO TOKYO METRO

ピアノロックバンド最前線。待望の1st。これまでシングルで出してきた曲が多くあるのに、1曲も収録なし。全曲新曲の意欲作。
この時代にアルバムを作る意味にこだわっていて、インタールードも多く、1曲よりも1枚で聴かれることにこだわっているような気がする。まぁ曲も全部格好いいんですが。

えんぷてい - TIME

サイケデリックのある浮遊感が気持ちいい。前作は、(恐らくわざと)抑揚のない雰囲気を纏っていて、それも良かったんだけど、今作の少し熱が入ったサウンド・歌の方が好みかも。こういうドリームポップ的なアプローチを俺はもっと聴きたい。

というわけでそんな10枚。並べてみると、ゆったりと心地良い感じの曲が多かったかも。

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