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試行実施の威力とSTARサイクル

島根県西ノ島町立西ノ島小学校/中学校のSTORY

照らしてつながるスポットライト
第5号は、島根県西ノ島町立西ノ島小中学校だ。ぼくが大好きな学校のひとつ。

この学校には2泊3日でお世話になった。
この学校はなんせ「新規歓迎」
人にやさしいのよ。

前泊したんだけど、日曜日のためお店がほとんど閉まっていたの。
ぼくは夕飯をどうするのか困りながら、コンビニにたどり着くと、西ノ島のある先生と出会う。

「夕飯、よければつくろうか?」

なにこの感動。そして泣けるほどおいしかった。次の日学校へ行くと、他の先生方もみーんなあたたかいんだ。

よし。
感動秘話はこのあたりにして、この学校は、なぜ進んだのか。
いざ!ワンポイント組織論♪


今回のワンポイント組織論♪
「まずやってみる!」「やってみて考える!」
試行実施と振り返りのSTARサイクルをうむ




❶「まず、やってみる」を合言葉に

この学校のミドルリーダーである、福山さんはアイデア出しのワークショップをご自身で実施したんだ。
そこで出たアイデアの中で、『みんなの推し』にが可視化されたところで

「まず、やってみませんか?やってみると、よさや課題が見えてくるはずなので!」

すてきよね。
でも、年度途中の時程/日課表の変更なので、簡単ではないはず。

管理職の先生はというと、「やってみよう!」と背中を押すんだ。いいねいいね。好きやわ。
またすごいのがね、この学校は小学校と中学校で同じ職員室なのだけど、

「一緒にやっちゃいませんか?」

と「せーの」でやったのよ。
みんなで、幸せになろう!
そんなメッセージを受け取ったよ。

「なんで、軽やかに試行実施ができたの?反対はいなかったの?」
もちろん、いたよ。
でも、3つのポイントを押さえていたからうまい。

(1)タイムラインを示す
(2)振り返りの場を設定
(3)目的を共有

タイムラインのイメージ

これが事前に共有できていた。だから、安心して試行実施ができるのかも。


❷「どうでした?」を対話する場で、祝う

試行実施したことなどを含めた、振り返りの場があった。
グランドルールは、”配慮はいるけど、遠慮はいらない。”

その上で、「やってみて、どうだったのか?」を付箋で出し合った。
この学校のポジティブも、ネガティブも出せる心理的安全性にも感動したよ。

動いてくれた人に感謝し、祝うことで、次の方向性が見えてくる。そんな場になっていた。

❸STARサイクルでHEROを増やす

この学校の動きは、抽象化するとSTARサイクルだ。
これは、サイクルをまわす過程で、

小さなSTAR(当事者)

がたくさんあらわれる。ひとりの当事者が進める改革ではなく、当事者を増やしながら進める改革。
時程/行事/掃除/PTA/生活ルール/部活動/宿題
がさらに改善されようとしている。それに、自由進度学習(仮称)のように子どもがハンドルをにぎって進める学びも増えてきた。

これからも、西ノ島の歩は続く。

読んでくださり、感謝でいっぱい♪
また来週。

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