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ときメモGS4を遊んだ話① / 本多行 真告白

※本記事は『ときめきメモリアルGirl's Side 4th Heart』を遊んだ感想です。該当ゲーム、特に本多行の真告白に関するネタバレを多分に含みます。閲覧にはご注意ください。

ときメモシリーズを初めて遊んで、すごく面白かったので感想をまとめることにしました。今回は本多行くんの真告白EDに行った話です。

前提:何故ときメモGS4を遊ぼうと思ったのか

牛沢さんの実況を見て、面白そうなゲームだなと思ったのがきっかけです。彼の実況を見たので本多行と氷室一紀のイベントはある程度ネタバレを踏んでいました。それでも尚この二人についてもっと詳しく掘り下げたいと思ったのが購入のきっかけです。

本多育真告白EDを見るまで

前述の通り、本多行の攻略は実況でネタバレを踏んでいたものの、知らないADVやアルバムボイスを聞きたくて彼の攻略から始めました。知ってるシーンしかないだろうし、ゲームのチュートリアルに良いだろうと油断していたら、全然知らないスチルと全然知らない話が出てきて大騒ぎでした。牛沢さんが動画に上げてたのはグループ告白EDだったので、真告白で全然違う事言い出してまた大騒ぎしました。以下、ゲーム中初見のスチルの悲鳴です。

本田兄妹

なんか屋上に来たと思ったら知らんイラスト出て来たんだが!!! 横顔、綺麗だね……。
 妹の中学合格にこんな全力で喜ぶの、ほんとに妹大好きなお兄ちゃんだな。というか顔近くない? 大丈夫?

本多兄妹の思春期

なんか屋上に来たと思ったら知らんイラスト出て来たんだが!!??(2回目)今度は落ち込んでるね。髪の毛サラサラだね。
「他人の部屋に入る時はノックを忘れずに」って、いつも教えられる側だった主人公から本多行に初めて「教えた」ことで、主人公の影響を受けて彼自身の世界が広がる初めてのきっかけだったのかもしれない。って真告白ED見た今考えた。

しずかな時間に

修学旅行! 実況で見たやつだから抗体できてるぞ! と思ったら知らんイベント出てきたんですけど!? なにこれ!! 個人的にこのイベントスチルが一番好きです。他、僅差でクリスマスと書店のやつ。
二人の自由行動に割り込まれて嫌な気持ちになって、「君との自由行動が一番大事だから」って写真撮影お願いしようとしてる女性から隠れてるの、もう恋じゃん! なんで付き合ってないの?

Love is blind

私は一体何を見せられているのか。仕事中ぞ!? そんな愛しそうな目でこっちを見るな! 手を握るな!!! 仕事中やぞ!!!(2回目)
 攻略情報を見返したら、これ浜辺/喫茶店の「告白未遂」って会話を回収したら出てくるイベントなんですね。もう恋じゃん、なんで付き合ってないの?

幸せをくれたもの

これは実況で見たけど、改めて見てやっぱめっちゃ好きだな……と思ったやつ。『これでもう、君に見せてないオレ、いないよ?』は好きでしょ。好きだよ!!

『次は君の番。いつか見せてよ、君のルーツ。オレ、君のことなら何でも知りたいし』
 教えることが好き。知ることが好き。
 教えることとして「自分」を選び、知りたいこととして「君」を挙げたこと。いろんなことへ興味を持つ本多行の中で、「君」の比重が大きくなったことを象徴しているように感じられるイベントだな……と。
修学旅行で「もっと興味を絞りたい」みたいなことを言ってた気がするんですけど、その興味の対象が「君」、ひいては「人」に絞られたんだなと思いました。

真告白を見た話

世界を広げてくれたもの。
お母さんが見せてくれたアンモナイトくんは、外の世界の楽しさを教えてくれた。
妹は、人に何かを教える楽しさを教えてくれた。
主人公は、自分の中にある知らない自分を教えてくれた。

 わかんないことがわかった瞬間が何より楽しくて、わかんないことが増えることにワクワクして、だからわかんないものをいっぱい見つけさせてくれた君って最高!

 ……ってことかしら。
「主人公」という人に触れて自分の世界が広がって、もっと知りたくなって、だから一緒にいて欲しい! みたいな、告白シーンでも常に好奇心を抱いているところがやっぱり好きだなと思いました。

 何の研究室に入ったのかな。彼の変化を見ていると人間の心理に興味が湧いている様に見えたから、文学部とか教育学部とかに進学して心理学とか専攻してそうだと思ったものの、虫(というか自然観察)が好きなら理・農学部に来てもきっと楽しい。あ、そっか。でも彼は歴史建造物にも興味を持って愛を注げる人なので文学部でもいけるかな。
 文理の区分なんて人間の都合でつけられたものだし、どこに行っても関係なく好奇心を爆発させてそうだと思えるところが何より大好きなところです。

それはそれとして、「オレの生涯の研究テーマだ」ってとこ、何度聞いても笑ってしまう。ごめんね。それ相手が主人公ちゃんだから許されるやつだぞ、多分。いや、それを許してくれる彼女だから好きになったのかな。

真告白を断った話

正直、「急にそんなこと言われても……」って言った時に食い下がってくるところと、「本当に私で良いなら」に対する「君じゃなきゃダメ」が一番一番好きでした。噂によると、真告白を断られて尚食い下がってくるのは本多行と氷室一紀だけらしいですね。諦めない人間が好きです。
「ごめんなさい」って言われて、ただ笑顔で「君のいる世界が大好き! ……そんだけっ!」て去って行った本多行の人間性に情緒をぐちゃぐちゃにされました。オレの世界を広げてくれてありがとうという感謝の気持ちだけきちんと伝えて、笑顔で去って行ける心の強さというか、振られて傷ついて尚相手を思いやれる器の大きさが好きですね。好きです。

ADV EVENT:自由行動

君と離れた2週間の話。まず、学部1年生で教授に同行できるほど研究室に入り浸ってるのが流石だなと思いました。
 これから主人公と離れて過ごす機会が増えるのは確実で、自分の中で熱反応が起きなくなったことに加えて、違う感情が湧いてることに気が付いた時の反応がとても気になった。だって、きっとそれも本多行が知らない本多行なので!

まとめ:みたいなもの

本多行、好きだ。
 常に好奇心を抱いているところ、自分の考えを明確に言語化して伝えてくれるところ、自分の考えをまとめて納得した上で告白するところ。共感できる! だから好き。
 好奇心にとらわれると猪突猛進になることや、話始めると止まらないこと、空気を読めない時があることなど、自分の欠点に自覚的なところも好きです。そして、その結果として他者に迷惑をかけないよう自分をコントロールできるところがえらいなぁと思いました。
 今回は一途に本多行だけを追いかけたけど、グループEDとか逆転告白EDとか、他のルートも見て見たい。
 恋したいというか、仲良くなって面白いと思ったことを延々と話したい人だな。だからこそ好きだ!!


余談

①:ときメモ、おもしれーゲームだな!

「行動コマンドの選択→テキストの選択の繰り返し」というシンプルなシステムでありながら、分岐数多いのすごい。ぽちぽち行動選んでるだけで全6+2キャラ・約40種類のEDに分岐するってすごくないですか? すごい。
 プレイヤーの選択によって物語が変化するのも面白かったです。一途に恋愛するルートなら少年が少女に出逢うことで成長するシンプルなボーイミーツガールになり、複数人と仲良くしていれば恋のライバルと一人の女の子を奪い合う話になる。誰とも仲良くしようとしなければ女友達と親友になるEDもあるらしいじゃないですか!! すごい。
 そして、これだけ複雑な分岐をして尚一つの物語として成立させられるだけのシーン数がなによりすごい。親愛度によってセリフが変わったり、人間関係に応じて発生するイベントがあったり、特定の時期に特定の場所へ行ったときだけ聞ける会話があったり、他イベントの発生の有無によって変わるイベントがあったり。さらにそれがフルボイスってマジで言ってる? しかもED後にはスチルのボイスが解放されて、男の子たち視点の話が聞けたりするんですか? 作りこみがすごい。
 徹底的に遊びつくそうと思ったら、どれだけ時間がかかるんだろうか。

 あとあの、高校3年間という舞台に複数人の登場人物を置いて、各種パラメータが上がったとか下がったとかで人間関係の変化を表現できるのがすげーなーと思ったりした。あの話の根幹にあるのが、シンプルな数字の足し算と引き算だけってのがすごいよね。

②:声優って本当にすごい

本多行の真告白と通常告白を振った時のセリフを聞き比べたら、セリフはほとんど変わらないのに、真告白の方が泣きそうな声になってて、声優さんの表現力におののいてしまった。
 特に『君に会えて、オレのこれからが自分でも楽しみになった。本当にありがとう』の『ありがとう』に顕著なんですけど、通常告白では割と明るく感謝を伝えるように言ってるのに対して、真告白では振られたショックが隠しきれてないように聞こえるんです。
 たったそれだけの違いで、通常告白に至った本多行よりも真告白に至った本多行の方が主人公を強く思ってることが表現されてるのがすごいなぁと思いました。声だけでそんな繊細な違いを表現できる声優さんの技術がすごい。すごいしか言ってないなコイツ。
 ときメモGS4、すごいな! 面白いな! と思う要素が複数ある中で、私の興味を一番に引いた要素と言って過言ではない。ときメモの声優さんの演技、すごい!!!!!

余談も余談:本多くんと植物園行って無限にしゃべってたい

水に濡れると花弁が透明になるサンカヨウの話、楽しいね!! 本多くんは「どうして透明になるのか」という疑問に対して「光の錯乱(原理:How)」を答えてくれましたが、サンカヨウという植物が何故花弁を透明化する形質を獲得したのかという「生態的な意義:Why」考えてみたりしたくないか!? と画面の向こうの私はウズウズしていた。
 自然条件下で花弁が水に濡れるということは、花弁が透明になるのは雨が降った後だと考えられる。雨が降った後ってあんまり昆虫(花粉を運んでくれる生き物たち)の動きが活発でないイメージがあり、「ここに咲いてますよ! 蜜、ありますよ!」ってことをアピールする花弁が透明でも別にかまわないのかな……。
 誰か調べてるでしょと思ってぐぐってみたけどみんな光の錯乱の話しかしてなかった。うーん、たまたま透明になってしまっただけで、何かメリットがあって形質が固定されたわけではないのかな。白い花なら透明になるよ! って話もあったし。メリットがあるからではなく、デメリットがないから透明になってんのかな。咲き終わり(=花としての仕事が終わっている)だと特に透明になりやすいらしいですしね。生き物の進化になんでも意味を求め過ぎかしら。

 あと調べてたらサンカヨウの花弁が透明になる原理に触発されて開発されたという「水に濡れると発色するインク」とかいうのが出てきてテンション爆上がりしました。はーー!! 面白いなーー!! 水に濡れることで上層のインクを透明化させ、下層のインクが見えるようにするって発想、良く思い付いたな。
https://www.pilotink.co.jp/metamo/ink/water.html

 あとあと、サンカヨウの根から薬用成分が検出された話とかも出てきた。そんなこと調べたくなる人間って生き物ほんと面白いな! そういうとこ好き!!

ダイオウグソクムシの抱き枕欲しいならダイオウグソクムシのガチャガチャとか絶対回すでしょ~~!! うちにもいる!!!
 微小昆虫の世界を愛せるなら微生物とかも見たくなりません?

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