3日目・呉の旅記に入る前に

 さて、そもそも何故2日目尾道から2時間もかけて呉の宿まで来たのか。これには多少まぬけな理由がある。

 今回の旅は平日、月曜〜水曜で日程を組んだ。当初は1日目の広島はそのままに、2日目は宇品港から呉港へ向かい呉を観光し宿泊、3日目に呉線から尾道福山ときて帰宅の予定だったのだ。
 ここで呉市の施設に対して理解の深い方はおわかりだろう。
 そう。

大和ミュージアムは火曜休館なのである。

 日程を組んで施設概要を確認してその事実に気がついたとき心底己のことをアホかな? と詰った。このコロナ禍ですっかり外出ボケしており、たいていの公共施設は月曜休館しか頭に残っていなかったのだ。
 私が変なところマメな性格でなかったら、呉を訪れて途方に暮れ悔し涙を流すところだったのでそうならなかったのは幸いと言うほかない。

 しかし急激な旅程変更である。
 今回は福山と呉を堪能するつもりであったので、宿泊は呉からずらしたくなかった。夜の呉は見たい。このため、帰りのバスを予約変更し……福山城の光の祭りは諦め……呉線のオーシャンビューも諦めたのである……。

 その口で前回の記事で夜の海に対してあんなえらそうなことを……?

 はい。しかし夜の海のうつくしさと魅力は事実なので良しとしよう。
 その代わり呉から広島にフェリーで向かうという目的ができた。これはなかなか個人的に思うところもあり、宇品に始まり宇品に終わる※正確にはそうではないのだが道行きとして※旅はおさまりの良い感じがした。

 そういった経緯あっての3日目の呉。やはり夢中になるものがあり時間がカツカツになってしまったが、見たいものは見れて最も充実したように思う。
 それでは、とにかく長い長い旅記、その最終日をどうぞ。


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