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私は銀杏BOYZになれないしランジャタイ伊藤ちゃんにもなれない

雨の音と自分の鼻をすする音がうるさい
毎晩のように泣きながら絵を描いてる
けど自分の絵は全然好きじゃない。
今出来ることがこれしかない 寝れないし。

悲しい夜 たまに「DIARIES」で連載された
ランジャタイ伊藤ちゃんのエッセイをよみます。

どうしようもない大人になった僕は、どんな時も神聖かまってちゃんを聴いていた。

このエッセイに綴られてるのは伊藤ちゃんから神聖かまってちゃんへのラブレター。

太っててブサイクなのに無駄に正義感が強かったマセガキの私はある子のいじめを庇っていじめられて(まぁ他にもいろんな理由があるんだろうけど)
学校あんまり行ってなかった部屋でこもってた中学生の頃に色んな音楽に出会いました。

元々人と少し変わってることがイケてると思っていたサブカル気取りだったから同級生の間では全然流行ってないマイナーな音楽を沢山聞きました。(今思えばどの音楽も全然マイナーじゃないけどね)


YouTubeのオススメ機能という物は本当に凄くて、銀杏BOYZ(GOING STEADY)、毛皮のマリーズ(ドレスコーズ)、andymori、大森靖子、ゆらゆら帝国、モーモールルギャバン……あげだしたらキリがないぐらい色んな素敵な音楽に出会いました。その中にもちろん。神聖かまってちゃんもいました。

ロックンロールは鳴り止まないっ

の子さんの叫びを聞いた日からその衝撃はマセガキの心から離れません。元々ロックンロールが大好きな私。流行りのロックなんかクソだと思っていた私。これは私にピッタリな曲じゃないか。なんで私の気持ちが分かるのー!?!不思議ー!毛穴から脳みそが飛び出そうだよー!!!

そうなんだよ!誰か聞いてよー!
みんな私をいじめるんだー!
ふざけるなよね!
みんな死ねって思ってたよー
けど一番私が死ねって思ってたの
そんな風に曲を聴きながら家族に言えない事を頭の中で話ました。

同級生の男の子から気持ち悪いと言われた帰り道も、もう死んじゃおうと思って近所のマンションの屋上にいった日も、ずっと神聖かまってちゃんを聞きました。友達なんていらないのあたし!!!クラスのみんなが気持ち悪いー。

私の人生には神聖かまってちゃん以外の音楽が聞けなくなる時期があります。体が神聖かまってちゃん以外の音楽を受け付けない。辛い時とか特に。なので仕方なく神聖かまってちゃんを流しながら絵を描くんです。眠れるまで。ずっと絵を描いてると言ったら嘘なんですけどね。眠れないからペンを持って机に向かってはいるんです。泣きながら色んなことを考えながら少し絵を描いてます。

いつものように机に向かって色んなことを考えてる時に伊藤ちゃんのエッセイに出会いました。
私の近くには国崎くんはいないし、伊藤ちゃんみたいな素敵な才能もないけど またあの衝撃です。なんで私の気持ちがわかるのー!?!私の気持ちっていうか紛れもない伊藤ちゃんの気持ちなんですけど、私の気持ちがそこに二乗されてるような感じ、、、伝わるかなー、伝わらないよね 多分
はちゃめちゃに泣いたし今の私がとてつもなく嫌いになった。けどこのエッセイは大好き、伊藤ちゃんもランジャタイも大好き!もちろん神聖かまってちゃんも。


私は銀杏BOYZにもなれないし、神聖かまってちゃんにも、伊藤ちゃんにもなれないけど
何者かにはならなきゃいけないと思わされるエッセイ。いいように言えば自分を奮い立たせてくれるエッセイ。わるく言えば、いやわるくなんて言えないよー 大好きだもん。いつか私も何者かになれて伊藤ちゃんとえっまじ!?なんて言えたらいいねー。

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