問題演習記録6

2020年になって、自分の知識が足りていないことや、受験指導力の低下を感じましたので、問題演習を週に4~7問やっていこうと思います。問題集はとりあえず標準問題成精購(旺文社)を用い、乱数アプリにてランダムに問題を選定します。難関大受験の定番問題集ですね。このノートにも記録を残しておこうかと思います。記録の残し方を悩んでいたのですが、とりあえずは問題の内容と簡単なレビュー、派生して学んだことでも書いていこうと思います。

2020第6週目(5問)

第6週目の感想は、「知らないこともたくさん」。 勉強になりました。教務の方が忙しくなってきました。何とか耐えていますが、先週までより1問少ないですし、1問にかけられる時間も少し短めでした。

30.黒鉛の結晶構造

難しい。走査トンネル顕微鏡の画像データから、構造を推察し、結晶密度を考える問題。1つ目の画像と関連した問題は微妙に間違っていたが、後半の密度を求める問題は分かった。単位構造の中に、何原子入っているかを考える方法です。

☑黒鉛の構造

☑結晶構造から密度の算出

31.凝固点降下、分子の会合

1問目はなんてことのない凝固点降下度を求める問題。2問目は、酢酸が会合状態と単分子の平衡状態にあるときを考える問題。酢酸の平衡状態は面白い考え方で、平均の分子量と関連付ける問題でした。個人的にはこの話を平衡定数と関連付けられたら面白いな~と思い、実験を考えています。

☑凝固点降下

☑酢酸の会合状態の平衡と、平均分子量

2つめは、実験考案中です。

32.凝固点降下、冷却曲線

さすが東大。またまた考えられる良い問題でした。なぜ溶液中では凝固開始後も温度が下がるのか、濃度をあげると濃度に比例しなくなること、共晶と凝固点の関係など、何となく分かっていたけど、改めて勉強できました。

☑溶液中では凝固開始後も温度が下がる理由

☑共晶と凝固点

濃い溶液では凝固開始後の溶液において、濃度が溶解度と一致することがある(飽和)。この時、溶媒成分が凍ると同時に溶質成分が溶けきれなくなり同時に結晶として出てくる(共晶)。こうなると、残された溶液の濃度はこれ以上濃くなることができず、冷却曲線は一定の温度をとるようになる。この温度が、凝固点降下の最低点である。濃度をいくら濃くしても、この温度では飽和し共晶が起こるため。


33.気体分野

混合気体を反応させたときの体積・圧力の問題。自分の考えたルートとは違う解き方が紹介されていましたが、どっちも正解。色々な解き方があるのは面白いですね。

☑分圧の法則

☑ボイル・シャルルの法則等

34.リンゴ酸の構造と反応

リンゴ酸の分子式から、構造を推定し反応を追いかける問題。反応から構造に返っても良さそう。あまりゆっくり解く時間がありませんでした。

☑リンゴ酸の脱水とフマル酸、マレイン酸ができる反応

☑フマル酸、マレイン酸の付加反応


やはり、東大は”なぜ”を追究しつつ、考えられる良い問題になっていると感じます。今日は眠たいので少し簡単ですが、この辺で^^

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