2021年の感想

 またまた久しぶりにノートを更新しました。前回の最終更新は12月、つまり2020年のアドベントカレンダー時です。(笑) 放置されちゃっていましたが久しぶりに投稿します。
 今年も日体大の雲財先生の方より「理科教育 Advent Calendar 2021」の原稿のお誘いが来ました。ほんの少しですが、私も理科教育に携わっている身として何か残せたらと思い引き受けさせていただきました。拙筆ながら、皆さまの「何か」に引っ掛かり、そして残ったら幸いです。

 2021年は新型コロナ対応も幾分かはマシになりました。その分、GIGA関係や観点別評価の導入などに圧迫されることも多かった1年でした。
 理科では、今年は2年の2単位の化学と7年ぶりに物理基礎を担当することになりました。7年前はまだ教員としても未熟(今もですが…)で、授業をきちんと行うことに精一杯でした。ですので、ほぼ新しいことに挑戦するつもりで今年は授業を担当しました。
 また、twitterを初めて4,5年くらいたつのですが「twitterでのつながりを楽しむ」という目標を年始に立てました。実際にスペース等でやり取りもできましたのでその活用について少しお話ししようと思います。

目次

  1. 2021年に行った実験・実習

  2. 化学の新たな実践~鉛蓄電池の作製~

  3. 実験の視点を旋回させて

  4. 物理基礎の実験へチャレンジ

  5. 簡単な物理実験をいくつか

  6. スペースの活用

  7. 教員の進路

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2021年に行った実験・実習

今年行った実験・実習は
化学
1.食酢の中和滴定 (踏襲)
2.うがい薬の酸化還元滴定 (踏襲)
3.銅の電気分解によるファラデー定数の推定 (改変)
4.鉛蓄電池の作製(新規)
5.(おそらく)デュマ法
6.(これは時間的にできるか微妙だけど)凝固点降下or浸透圧測定
物理基礎
1.v-tグラフを用いた駅間距離の推定 (新規)
2.自由落下を利用した重力加速度の測定 (新規)
3.浮力を利用した物体の体積測定、密度測定(新規)
4.簡易笛作り (新規)
5.(まだやっていないけど)電気の実験

(新規)は今年度初めて行ったもの・・・5つ
(改変)は昨年度までの行っていたものでやり方を大きく変えたもの・・・1つ(踏襲)は昨年度まで行っていたものをほぼそのまま実施したもの・・・4つくらい?

 化学は毎年担当していますので新規も少なくなってきましたね~。やっぱりできるだけアップデートするようには努めていきたいものです。普段の活動はTwitterに載せています。もしよろしければ、覗いてみてください。また、後述しますがスペースでの緩い語らいもしています。
(Twitter:@nachu_science)

化学の新たな実践~鉛蓄電池の作製~

 今回紹介させていただくのは鉛蓄電池の実験についてです。電池の分野では定番ですが、こうやってちゃんと教材に向かったのは今年度が初です。入試問題では放電や充電をさせて質量変化を求める問題が定番ですが、実際にやってみると非常に難しいことに気づきました。具体的にはすぐに反応が完了して、質量変化が微小になってしまいます。結果、本校にある天秤の精度では測定できず…。というわけでまた別のアプローチを考えました。

実験の視点を旋回させて

 ここで、電球を光らせて定性的な実験で終えても良かったのですが、やはり何かを数値化して比較させたいと考えていました。そこで「どうすれば反応が長く続くか」ということに力点を置いて活動内容を考えました。少し視点を変えることで、色々な方向に話が旋回できます。生徒は「充電時間を延ばす」「表面積を増やす」「充電時の電圧を上げる」など様々な仮説を考え、検証しました。もちろん、この中で優位に点灯時間が伸びるのは「表面積を増やす」です。表面積を増やす方法もいくつかあり、「鉛の量を増やす」班と「切れ込みを入れる」班がありました。色んな班が色んなアプローチを試し、そして知を終結させる。いい活動になりました。この追実験から「今回に条件ではすぐにFULL充電されてしまう」ことが明確に分かります。また、実際の電池の容量を増やすために「表面積を増やす」工夫が行われていることも学べます。今回の実習も、(私にとっても)実りのあるものとなりました。別の視点で素材を見つめなおす大切さを知ることができました。
また、その他の考察では「電池の電解液が白くなるのは(大丈夫)?」「充電時には気泡が発生しているけど、何かな?」「測定しようと思ったらどれくらいの電池容量が必要か」など、現象を目の前にして様々な問いを考えることもできました。生徒たちにも、問題を解く練習をするのではなく、現象を捉えて学習した内容と結び付けた上で解決策を見出すことの大切さを知ってもらえたかと思います。

物理基礎の実験へチャレンジ

 物理基礎を7年ぶりに担当することになりまして、物理基礎の実習にも取り組みました。以前物理基礎を担当した時は2年目でまだ授業を成立させるのに精いっぱいの時でしたので、実習も行っていませんでした。物理は門外漢で、物理専門の後輩と相談しながら色々アイデアを出してみたりもしました。今までこのような物理実験を考えることは無かったですが、やはり新しいことにチャレンジすることはとても楽しかったです。まだ、やり終えていない実験が2つ(そのうち、内容を全く考えていないのが1つ笑)ありますので、注力したいと考えています。細かな内容に関しては上述の目次やtwitterでも報告していますので、そちらをご覧ください。私個人としては、笛作りの実習が楽しく感じられました。やはり、五感に訴える実習は楽しいですね。

スペースの活用

 理科の実習と探究的な活動の他に、今年度頑張ったものがあります。それは、twitterの先生方ともう少し交流できたらいいな!というものでした。ちょうどその時、clubhouseというアプリがプチブームになり(一瞬で流れ去りましたが…)twitterもその流れを受けてスペースというサービスが始まりました。まぁ流行りだし、ちょうどこういうのに挑戦してみたかったというのもありまして、8月中旬に初スペースということでデビュー(?)しました。その時は上述の鉛蓄電池の話をしたことを覚えています。その時に、twitter上でフォロワーさんが質問を投げかけてくれたりしました。その方と今週一でスペースを行っています。カタいものじゃなくて、教材の紹介と周辺部分を緩く話す会…そんなところでしょうか、同じ「悩み」や「やりたいこと」を持った先生方と緩く話すのはとても楽しいです。中にはホストをやってくださる方が出たり、DMで質問して頂けたりと、輪を広げることができました。このアドベントカレンダーもそうですが、今年1年はこうやって理科(教育)の輪を広げていけたこと、そしてそれが次の輪につながっていくことを実感できました。(実際にお会いして一緒に勉強する予定もあったのですが、私の家庭事情で叶わなかったのが残念でした…)
 私にとってtwitterを始めたころは、単なるSNSの日常の実習報告場であったんですが、この1年でさらに色々な方と親交を深めることができました。ドツボにはまりすぎず、さらなる良い活用方法を模索しています。
 今も、スペース自体は継続してやっています。理科教育、特に教材や素材について話すことが多いですので、興味がおありの方はぜひ聞いてみてください。土日のどちらかに21:30頃~45分くらい話しています。

教員の進路

 昔にこのようなタイトルでnoteの練習に投稿させていただきました。このアドベントカレンダーの記事を書く前に、過去の投稿をみて何を書いていたか思い出した時、このようなタイトルの練習文が書かれていました。ここではそれを思い返したので少し書き留めます。
 私は今の教員生活に結構満足しています。要はやりたいことがまぁそこそこできている状態ということです。ですので今のような仕事を転勤してもし続けるというのは1つ私の次のステップと言っても良いのですが、揺れる思いもあります。他にやりたいこと、今のところは教材(を中心とした授業構成)×教務でその考えを深化させさらに伝える仕事です(もしかしたらそれは教務主任かもしれませんね…笑)。twitteはそう考えさせてくれる1つのきっかけとなりました。どのような出会いがあり、つながりができるかは本当にわかりません。私は、自分がしたい!ということを明確にしてもらえる方々と出会えました。それを踏まえると、今年の初めに立てた「twitterでのつながりを楽しむ」という目標は達成できたのかなと思います。

終わりに

 ここまで読んでいただきありがとうございます。この他にも、様々な実験も紹介しております。実験内容ははっきり言って地味です。有名どころの実験もあります。しかしながら、教育的な視点に重きを置くように努めていますので、見ていただいた方はぜひ使って頂けると幸いです。興味のおありの方はTwitter @nachu_scienceにも紹介していますのでよろしければ覗いてみてください^^(理科や教務のことについて書いてあることが多いです)
 2021年は新たな実験にチャレンジしつつ、古いものをブラッシュアップすることもできました。後輩と一緒に実験をしたのも初めてでしたが、何とかついてきてくれています。記事を読んでいただいた皆様からも実験の報告をいただけることを楽しみにしております。皆様と色々な実験を共有するのが私のささやかな楽しみです。

 この前も後も理科教育 Advent Calendar 2021では様々な方の記事があると思います。ぜひ、見ていただいて理科教育について思いを馳せてください。
2021.12.14

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