プロフェッショナルに出会った話

~美容師編~


日常でふと出会うプロフェッショナルたち。
そんな仕事人の話、今回は美容師編。



突然だが美容室は得意だろうか。自分は苦手である。

まず、髪型を決める時間。
それほど髪型にオシャレを求めていない人間なので、スタート地点で困る。自分に似合う髪型が一番でしょう と思っているが、でもそれを言われても美容師の人も困るだろうしなあ とか考えはじめてしまう。
そういうわけで、いつもはカタログからそれっぽいのを選んでいた。

次に、カットの時間。
ド人見知り人間なので、この時間がたいへんのなんの。
何を話せばいいのかわからないし、話してもらっても「あぁ そうっすねぇ」みたいな返ししかできないし、そもそも自分の声低くて通らないし。
行きつく先は気まずい沈黙の世界である。

・・・といったことから美容室は不得手なのだが、そんな中で出会った美容師さんの話。


その人とは美容室を変えたときに出会ったのだが、初回からそのすごさに感動を覚えた。

感動1:髪型
例の如く、髪型どうされますか?の時間があった。
「短くしたいんですよ」と大雑把に伝えてみたところ、「じゃあ、ここはこうした方がいいね。それから上の方は...」とスルスル決まる。
さらにそれが論理的。髪質的にここはどうした方がいい とか、ここを切ってしまうとどうなるから残す とか。まさにテーラーメイド。
理由と結果でもって論理的に説明されたのは初めてだったので、生粋の理系人間にとっては膝を打つほどの感動モノ。

感動2:話術
人見知りがゆえ会話に困る、さあどうしよう。
そう思っていたが、この人は違った。
弾丸トークが止まらない。かといって、コッテリもしていないちょうどよい塩梅。相槌を引き出すようなトーク術に舌をまいた。
おしゃべりな人なのかな?と思っていたが、他のお客さんの時はきっちり聞き手に回っていた。舌を2まきした。

すごい美容師さんに出会ったものだ、まあ美容室の不得手は変わらないのだけれど。



どの世界にもいるものですね、プロフェッショナル。

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