”できる”の奥行き

日本語は得てして、一つの言葉に多様な意味を持つ。
例えば、できるという言葉。
奥深きことこの上ない。

できる と聞いて、どんな意味を想像するだろうか。
ある人は つくられる (Ex. 道ができる) かもしれない。
また、ある人は 可能である (Ex. 通行できる) かもしれない。

今回は 可能 の方に焦点を当ててみたい。
できる に不思議を感じた話。


「料理ができる」と聞いて、何を思うだろうか。
単純に、料理が可能だ とは捉えないと思う。
”フルコースよろしく、色々な料理が作れるのでは?”
と、想像するのではないだろうか。

ここに奥行きを感じる。
単に 可能である というよりは、能力が秀でている と捉える。
とてもおもしろい。

なぜだろうか、すこし考えよう。

「計算ができる」「数学ができる」
どちらも 可能のできる だが、「数学~」の方には奥行きを感じる。
どうやら「〇〇ができる」の〇〇にポイントがありそうだ。

〇〇の持つ意味の深さが相関していそうだ。
ある一定の深さがあると 可能 から 能力 に変わるのだろうか。
おもしろい。



言葉って意味にグラデーションがあっておもしろいですよね。
このグラデーションが他の言葉に影響しているのもおもしろい。

こういう、言葉遊びというか思考遊びというか。
とても好きです。

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