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ロマンスは別冊付録

イ・ジョンソク主演のロマンスは別冊付録。作家であり編集者でもあるチャ・ウノと20年来の友人であるカン・ダニの物語。

7年間専業主婦として社会からフェードアウトしていたカン・ダニの再就職への道のりが八方塞がりで考えさせられる。

私は作中の売れない詩人が残す言葉が忘れられなかった。

「僕の詩は無料にしかならないです。インターネットに詩集丸ごと出す連中がいるから。本来はお金を払って読むものなのに…」

様々な○○を作る人に共通することなのだろう。ネットに溢れる無料の○○。不正なものはもちろん、そうでないものも、作り手達の立場を苦しめることがあると、突きつけられた。

その他にも、様々な問題が違和感なく取り上げられているこの作品。見終わって振り返ってみると、盛り込みすぎでは?と思うぐらいに入れてある。見る人によって、印象深いシーンが変わるのではないかな?

とても幸せな気分で観られるのに、思い返すと胸を打ち突き刺さる部分が多いそんな作品。そして見終わったとき、間違いなく本が読みたくなる、そんな素敵な作品。

★★★★★