私の記録~9カ月で3回の流産

妊娠したら、赤ちゃんが生まれるものだと思っていました。

妊娠さえすれば、お母さんになれると思っていました。

3回の流産を経験する前、私たち夫婦にはすでに子供がいたからです。


でも実際は、違いました。


忘れたい。忘れたいけれど忘れてはいけない。

過去3度の流産経験との向き合い方に悩んだ時、「気持ちを正直に書いてみること」を勧められました。

noteに書いてあることは、私たち夫婦が過去に経験したことです。その当時、ノートに書きためていた気持をブログに残しました。

私は医師ではありません。

自分の流産経験をお伝えすることはできても、「どうやったら防げたのか」「どうやったら乗り越えられるのか」といったアドバイスは一切できません。

こんな気持ちだったよ。
こんなケースもあるよ。

私が経験した事実を包み隠さずお伝えすることで「同じように悩んでいる人もいる」と思ってもらえれば…と思いnoteに残すことを決めました。

(当時の私は「こんなつらい思いをしているのは私だけなんじゃないか」と誰にも話せず、苦しい思いをしましたので…)


■私の流産歴

まずは私の流産歴から。

実際に使用した薬や、その副作用については後半で詳しく書かせていただきます。

・1回目の流産 妊娠5w(胎嚢のみ)
・2回目の流産 妊娠7w(胎児確認)
・3回目の流産 妊娠7w(心拍確認)



■1度目の流産~発覚

「もう一人欲しいね」と話して、避妊をやめたその月。妊娠検査薬で陽性を確認しました。

生理予定日のフライング検査の陽性反応だったので、そこから1週間待って産婦人科を受診。「妊娠5週目」という診断を受けました。

この時点では「胎嚢」と呼ばれる赤ちゃんの袋しか確認できなかったので、1週間後に再受診することに。


急に激しい腹痛に襲われたのは、3日後のことです。


額からは、ジワジワと汗。脚に力が入らない。

下腹部をひねるような、お腹の中がグルグル渦を巻くような、これまで経験したことのない痛みでした。

「お腹を壊したのかな…」

そう思ってトイレに行くと、ドプッという感覚が。

便器の中を覗き込むと、出ていたのは「便」ではなく「血」。感覚的にも、肛門ではなく膣から出たのは明らかでした。


そしてその後、おなかの痛みは嘘のように治まりました。


受診した病院に慌てて電話したところ「明日来てください」の一言。

その翌日「稽留流産です」と告げられました。


【当時感じたこと・気づき】
・先生が「胎嚢の形がいびつ」と呟いたような気がする
・流産前の兆候らしきものは一切分からなかった
・いつも通り生活していた
・突然の腹痛・出血だった
・出血は1回で、そのあと痛みは嘘のように消えた


■1度目の流産~手術と経過

実は、最初の受診のときに「ダクチラン錠50㎎」が7日分処方されていました。

後になって知ったことですが、これは切迫流産予防の薬。もしかすると、先生は受診当時から「怪しいかも」と思っていたのかもしれません。

手術をしたのは、流産が確定して1週間後。

人気の高いクリニックだったので、流産手術の予定も「即」というわけにはいきませんでした。


当日は、午前13時に手術開始。帰宅OKのサインが出たのは16~17時頃だったと思います。

術後に処方された薬は以下の3つです。

・セフジニルカプセル100㎎(日医工)
・テプレノンカプセル50㎎(サワイ)
・カロナール錠300 300㎎


手術1週間後の診察では、先生から「1回普通の生理がきたら妊娠していいよ」と言われました。

初めての流産を経験したことで「妊娠=出産ではない」ということを痛感した私たち夫婦は悩みました。赤ちゃんは欲しいけど、再び流産するのが怖かったからです。

その気持ちをそのまま先生に伝えたところ、先生は少しあきれた様子でこう言いました。

「流産するかどうかは確率の問題。赤ちゃんが欲しいならどんどんチャレンジしたほうがいい」と。

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