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JUJUさんのライブと惹かれた本の話

少し前にJUJUさんのライブに行った。すごく良かった。あんなにハッピーバイラスのオーラの人だって知らなかった。とにかく良かった。終わったあと知らないおじさまが「あーー楽しかった」って言ってたのが印象に残った。これぞライブの醍醐味。実際の空気感。終わった後にグッズ販売の列が出来ていた。わたしもそこに並んだ。初めは日常の延長で何となく来たライブ、終わった頃にはすっかり心掴まれた。今日のこのいい時間の記憶を何か形に残したい、そう思ってグッズ列に並んだお客さんは多かったと思う。小さなランダムキーチャームを一つ買った。ママ(JUJUさん)が切り盛りするスナックの看板のデザイン。可愛い。一番欲しかったやつ。

感謝の気持ちを伝えたかったけど、方法がわからないからモバイルファンクラブに入った。これが一番手っ取り早い伝え方かもしれない。

モバイルFCのコンテンツを見ていて、ふと目に止まったJUJUさんの愛読書。
調べてみたら、今年の春くらいの投稿だった。まだ新しい感性だ。
図書館で同じ本を探して手に取った。書庫から出てきた小さな文庫本。

「ほろよい読書」

とてもよかった。どんぴしゃだった。まだひとつめの話だけど、上質で最高に可愛くて素敵なお話。
久々に日本の小説で私の感性にはまるものに出会えた。感謝。
本との出会いも音楽との出会いも本当に似てると思う。

それを読みながら思った。なんでこんなに上質な時間なのか。いつもより楽しいか。もともと本はたくさん余白があるから好きだ。全てが自分の感性と想像の中にある映像になる。登場人物に自分を重ねたり、その場面を描きながら読む。

そうしてるうちに気づいた。登場人物たちを描きながら読むのと同時に、その本を読んでいるJUJUさんの姿も描いていた。それぞれに可愛らしい登場人物たちと、この前素敵な歌を聞かせてくれた人の感性をそこに重ねながら読む。

このめちゃくちゃに穏やかで丸い、しあわせな気分は何だろう。不思議な感覚だった。登場人物も可愛いけど、想像の中で、それをお酒片手に読むJUJUさんの姿も愛おしい。同じ感覚を共有してる感覚にもなったし、その二つの映像と、今この本を手に取っている自分の映像が混ざり合って、不思議な高揚感と穏やかな気持ちに包まれた。

文中で出てきたチョコレート、文字から感じた家具の上質な木の質感、ロッキングチェア、木の香りのブランデー、ウイスキーのイメージ。
JUJUさんが紹介してた香水、同じブランドの自分の好きな香水の匂い、、
そういえば香水のベースもウッド系かもしれない。

たくさんのイメージと情景に包まれて、文字にするには難しい、何か上質な気分に浸った贅沢な時間。帰り道、いつもは買わないちょっと上質な冷たいチョコレートの飲み物を買った。そうやってその時間のロスタイム、賞味期限を引き伸ばしたほど。

付加価値がつくほどに楽しいことが増える。インスピレーションを貰えるものが本当に好きだ。何気なく行ったライブから、深く魅力に気づいて、本の中に入り込んでその後初めての飲み物の味を知るまで。きっかけってすごい。それに気づく自分の感性もずっと大切にしていよう。今年は生のライブをたくさん聞こう。構えないで、日常の延長で。



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