成功者であり統合失調症者であり

成功者であり統合失調症者であり
というタイトルのブログを読みました。

そこには南カリフォルニア大学法学部で
教授職についているエリン・サックス氏のことが書かれていました。
彼女は統合失調症を持っていながら、
同大学ロースクールで、
法学・心理学・精神医学・行動科学を教えている方です。

TEDにもスピーカーとして出演。華々しい経歴を持たれています。

そのブログに書かれていて気になった点は、
精神科医が統合失調症の患者を
何も出来ない人と思い込んでいること。
そしてエリン・サックスは、
仕事こそが回復の最善の道と言っていること。
役割をもたらされることが回復の道に繋がるということ。

この部分には感動しました。

ビッグイシューでの彼女のインタビューによれば、
「私のケースは特別で、こんな高機能な患者はいないとよく言われますが、 そうではありません。この疾患に対する偏見が強いため、病気の人たちが打ち明けられないのです。医師が患者に自分にあまり期待しないようにと告げるのも間違っていると思います。」
彼女は医師による偏見についても指摘しています。彼女がロースクールで学んでいた折「身体拘束」について論文を書いた時、精神科医でもある法律の教授と話していて、身体拘束は痛くてとても屈辱的だと訴えると、「君は分かってないね。“彼ら”は精神疾患なんだよ」と教授は言ったそうです。精神疾患を持つ人がそうでない人と同じ「高機能」な人間とは考えていないのです。だから彼女は言ったのです。「いいえ。“私たち”はあなた方と何ら変わりません。」

少しでも統合失調症に対する偏見がなくなればいいと思います。みんな同じ人。脳に機能障害が生じる認知症は広く認識されていても、統合失調症はなかなか広く認識されにくい。

エリン・サックスのTEDスピーチ

色々な症例をまた探していきたいと思います。

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