読書の秋
もうすぐ夏休みが終わる。
今月は久しぶりに読書熱が再燃していたから、読んだ本の話でも書いてみようと思う。
長距離ランナーにあって本屋で目が止まった。
感想としては、良くも悪くも池井戸潤らしい終わり方だったと思う。彼に出会ったのは「下町ロケット」だけど、ある程度小説の型がパターン化している人だと思う。ただし細部の解像度が高いから、そこが面白かったり、勉強になったり。走る人や部活をやる人にはオススメしたいな、と思う。特に上巻だけでも。
今年の本屋大賞、らしい。買ったのは9月、彦根市で行われる予定の大会が台風で吹き飛んでしまいその翌日に本屋で購入したものなのだが、舞台は奇しくも滋賀だった。
主人公の成瀬は、こういう魅力的な人っているよね、て思う。高校に入ってはじめてそういうタレントに富んでいて、己の世界を進んでいるような人に出会い、そんな人になりたいけどなれないな、と思っていたがまさしく‘そういう人’の話。
書いていてもわかってもらえないだろうから、とりあえず読んで欲しい。
昨年の本屋大賞。時系列と語りがそれぞれ展開していくのは湊かなえさんのような感じがした。いろいろと悲しい話で、読み進めるのに時間がかかった。なんだか海に行きたくなって、ある日の夜に自転車を20kほど走らせて銭函まで行ったりした。
東野圭吾のガリレオシリーズ、私は本当にガリレオシリーズが好きだ。
東野圭吾さんにハマったのは2年生のころ、授業がつまらなくてずっと後ろに座って読んでいた。
東野圭吾さんの小説は、今のところ読んでいて飽きが来ない。読書家はよく、フィクションだと終わりが想定でき始めて、次第にノンフィクションに収束する、ような話を聞いたことがある。果たして自分が読書家と言えるほど読んでいないことはさておき、実際、作家も人間な訳だから、そうなることは致し方ないだろう。しかし彼の場合はあまりそう感じたことがない。それは意図してハッピーエンドにしないようにしているから、なのかもしれないが。推理小説にあって様々なピースがつながっていく過程も練られていて、自分が好きな作家、のうちの1人。王道すぎるかもしれないけれど。
他にも数冊読んだのだが、一応5冊だけ抜粋。まあまあ読んだのではないかと思う。
どれも面白くて、ここ数ヶ月読書から遠ざかっていた自分を戻せた。やはり読書は自分の世界を広げてくれると感じた。
また、ここに書いたものは全て書店で購入したもの。ブックオフなどで安く購入できたものもあっただろうが、こればかりは投資を惜しんではいけない気がした。これからもたくさん買ってたくさん読もう。