#盛岡おとなの編みもの部 4年目の振り返り
2019年から #盛岡おとなの編みもの部 なる秘密結社を運営している。
「趣味の編み物のクラブがあったら入りたいが、編み物をする人が見つからない。そうだ、自分で運営すればいいのでは?!」と思い、隣り合った勢いで初対面のメガネ女子を誘い、SNS繋がりの3人で始めたクラブが今年、10人程にまで増えた。
気がつけば4年。運営である自分が言うのもなんだれど、なかなかイカしたクラブとなった。
何がいいかって言うと
まず全員の本名を知らない。
(最近個展をしたので、ついこの間芳名録で知ったが基本的にはハンドルネームで参加する仕組み)
どんな仕事をしているかも知らない。
何人家族かとか、結婚しているかどうかも基本的には知らない。
「先生」もいない。わからないときは誰かに聞けば教えてくれる。
(編み物の先生をしているひとはいる。でもあくまでも参加者として参加する)
私たちは、ただ「編み物」だけで繋がっている。
赤ちゃんを連れてくる人もある。
子育てしようが介護しようが編む。隙間時間で編む。
ちなみにママでもあるメガネ女子ニッター氏の編むスピードは新幹線はやぶさ(時速320キロ)のごとくである(大袈裟)。
ママニッターは編み物部で子育てもしている。よきかな。
晴れた日にはピクニックもする。盛岡城跡公園に椅子と編み物とお茶を持って集合して、編んで、しゃべって帰る。
COVID19の感染者がゼロの頃には焼き肉編み会もした。
キャンプ場でひたすら肉を焼き、ひたすら食い、ひたすら編む。これは楽しかったのでまたやりたい。
最初の年の年末にはクリスマスケーキを食べたりもした。
この頃はまだ3人くらいだった。ささやかだが楽しい集いだった。
都合が合わず誰も来なくて一人で編む時もあったり、編んだものを間違えて丸々3時間分を解いたこともあったりもした。台風で中止になることもあった。
そして!なんと!今年!満を辞して!!!
夜の編み物部を開催した。
いやあ、本当に楽しかった。異次元に楽しかった。
前の記事にも描いたけど、楽しく過ごした仲間とも突然明日お別れするかもしれない。ほんと明日ポックリ逝っても後悔ないんじゃないかってくらいの楽しさだった。
その日、編み物部員のひとりは「唯一無二のクラブ」と言った。
繋がるのは編み物だけだけれど、大切な場所だと言った。
ここではただ編むだけでいい。
シンプルにそれだけだ。
淡々としているが、充実した時間だと思う。
編みたかったら編む。
編みたくなくなったら休む。
それが「上手」であれば尚いいだろうが、作る行為と時間がなければ上手くなりようがない。何かを作り上げるまでの過程にこそに価値があるのだ。
出来上がったものを自分で身につけたり、誰かにプレゼントをしたり、その後に味わえる喜びはかけがえのないものだ。
これから先いろいろなものを私は作る。多分、お婆さんになってもずっと作る。
描くこと、編むこと、縫うこと、織ること、文章を綴ること、様々だ。
どれが欠けてもいけない。
何か趣味を楽しんでいて、「友達が欲しいな」というそこのあなた。あなたがもしずっと作り続けるなら、自分でクラブを作ってみたらどうだろう。
【私の来年の目標】
(私はレースショールが3年目になったので終わらせたいけど、今のペースだと2026年ごろになる。明日死んでしまうかもしれないから1日に1段とかちょっとずつでもいい。
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